先週の説明会で出た質問ですが、「培養士の技術が大切とのことでしたが、培養士が行う精子の選別とは成績を左右するものでしょうか?また施設により異なるものでしょうか?」という質問がありました。
精子の選別には以下の二つの異なる過程があります。
一つ目は培養士が顕微鏡で拡大して良い精子を選ぶという過程です。
顕微授精の場合、顕微鏡で拡大して精子を選別することはとても大切なことです。より良い精子を探し出し正確に顕微授精を行うこと、これがまさに治療の最も大切なことの一つです。まさに成功の鍵そのものです。ここを正確に行うためには培養士の経験、技術、知識が非常に必要となります。
もう一つの選別という過程があり、これは原精液という精液そのものを液化させ、その後洗浄して、遠心分離をして、スイムアップやパーコール法で良好精子を分けることです。
これは教科書に載っていることであり方法が決まっており、どこの施設でも同様に行うことができます。それほど難しいことではありません。