レトロゾール(フェマーラ)周期で採卵日を決める場合 | 両角 和人(生殖医療専門医)のブログ

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レトロゾール(フェマーラ)を内服するとE2が低く出ます。採卵日を決める際には卵胞の大きさとE2が一致しないため慣れていないと正しい採卵日を決めることができません。

例えばクロミッド周期で卵胞が3〜4個育っていればE2は700から800程度まで上昇します。

 

レトロゾール(フェマーラ)周期の場合E2がその25%程度のため150〜200にしか上がりません。

 

ここで採卵決定時にエコーで見えた卵胞が本当に卵胞かどうかを見分ける方法ですが、生理中にエコーでAFやシストを見ていることでその卵胞がシストかどうかを区別することが可能になります。

 

ただし生理中にエコーを見ていない場合にはこの区別がつかなくなります。(逆に言うと生理中にシストがある場合にフェマーラを用いると本当に卵胞かどうかの判断が難しいことがあります。)

 

そういった意味でも生理中のエコーは必須の検査と言えます。