卵巣刺激の期間が長すぎると出産率は低下する | 両角 和人(生殖医療専門医)のブログ

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卵巣刺激の期間はどの位が良いのか、あまり長すぎると良くないのか、この辺りが疑問があるとことです。

今回Fertil & Sterilに卵巣刺激が長すぎると出産率が低下すると言う報告がありましたので紹介します。

 

今回3日目の新鮮胚を移植して検討しています。

刺激の期間が13日以内の群と、13日を超えた群で出産率を比較しています。

 

13日以内の群6,410名

13日を超える群339名

 

13日以内の群で妊娠率のオッズ比は2.15(43.7% vs 26.6%)

13日以内の群で出産率のオッズ比は2.35(37.6% vs 20.4%)

妊娠率、出産率共に有意に上昇しました。

 

結論

卵巣刺激の期間が13日以内の方が妊娠率、出産率共に有意に上昇しました。

 

Increased odds of live birth in fresh in vitro fertilization cycles with shorter ovarian stimulation

 2017 Jan;107(1):104-109