米初、子宮移植した女性が出産 不妊治療研究の一環 | 両角 和人(生殖医療専門医)のブログ

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CNNニュースからです。


 米南部テキサス州ダラスにあるベイラー大学医療センターで、子宮の移植手術を受けた女性が出産していたことが6日までに分かった。同病院が明らかにした。子宮移植をした女性による出産としては米国で初めての事例となった。世界的にみると、2014年にスウェーデンで子宮移植された女性が出産している。

病院は、赤ちゃんがいつ生まれたのかなど、詳細については明らかにしていない。患者や家族に対してもプライバシーを求めている。

同病院の子宮移植の主任研究者であるジュリアノ・テスタ氏は今回の出産について、一つの節目であり、出産することが出来ないといわれた母親にとって愛と希望に満ちた素晴らしい瞬間だったと述べた。

今回の移植は、子宮が機能していない女性のための新しい不妊治療の選択肢に関して研究を行うための臨床試験の一環として行われた。

世界で初めて子宮移植をした女性が出産したのは2014年、スウェーデンのヨーテボリ大学でのことだった。36歳の女性が61歳の血縁関係を持たないドナーから子宮の移植を受けた。これ以来、子宮移植を受けた女性から8人の赤ちゃんが誕生している。

ベイラー大学のチームは、スウェーデンの研究者から現在の治験についての情報を受け取っていた。

ベイラー大学では昨年2月、米国で初となる生体ドナーからの子宮の移植手術を4人の女性に対して実施していた。ただ、最初の3例については失敗し、移植した子宮も再び摘出されていた。


https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171206-35111510-cnn-int