子宮筋腫がありますが4センチで判断に迷います | 両角 和人(生殖医療専門医)のブログ

両角 和人(生殖医療専門医)のブログ

生殖医療専門医の立場から不妊治療、体外受精、腹腔鏡手術について説明します。また最新の生殖医療の話題や情報を、文献を元に提供します。銀座のレストランやハワイ情報も書いてます。

現在凍結胚があり今後移植を予定しています。子宮筋腫ががありますが4センチで広く内膜に接しているため妊娠に影響している可能性が高いと言われました。ただそこまで大きくないためオペをするかどうか迷っています。どの様に検査をしてどの様に判断すれば良いでしょうか?

 

この様なご質問がありましたのでお答えします。

 

子宮筋腫ががある場合には筋腫がどの程度妊娠に影響しているかでオペをすべきかどうかが決まります。もし妊娠に影響している場合にはオペをして着床環境を整えてから移植をすべきと言えます。

 

どの様にして筋腫が影響しているかを見分けるかですが、幾つかの検査をする事をお勧めします。

 

①子宮鏡検査:直接子宮の中にカメラを入れてどの程度内部まで筋腫が広がっているかを確かめる検査です。

 

②シネMRI検査:MRIの動画を撮る事で子宮の内膜の動きを見て子宮筋腫が着床に影響しているかどうかを判断します。

 

③ソノヒステロ:子宮内宮に水を入れエコー検査で筋腫の突出具合をみます。

 

これらの検査を組み合わせ総合的に判断する事で着床に影響しているかどうかが客観的に見分けられます。