黄体ホルモンは高すぎても低すぎても良くない | 両角 和人(生殖医療専門医)のブログ

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新鮮胚移植において黄体ホルモンの値が高すぎても低すぎても妊娠には良くないと言う論文が有りましたので紹介します。  

以下のグラフ上段左の通りhCG陽性率は黄体ホルモンが低すぎても高すぎても良くないことが分かります。中等度が良い事が分かります。
同様に上段中央の臨床的妊娠率も同じ結果が出ています。
同様に上段右の正児出産率も同じ結果が出ています。
下段の黄体期中期に関しても同様な結果となっています。


つまり黄体期の黄体ホルモンの補充は不足しても多すぎても妊娠には良くないということになります。

The impact of luteal serum progesterone levels on live birth rates—a prospective study of 602 IVF/ICSI cycles

Human Reproduction, Volume 33, Issue 8, August 2018, Pages 1506–1516,