痛みを取るための努力は | 両角 和人(生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療専門医の立場から不妊治療、体外受精、腹腔鏡手術について説明します。また最新の生殖医療の話題や情報を、文献を元に提供します。銀座のレストランやハワイ情報も書いてます。

採卵や内膜炎の検査などは非常に痛みの伴う処置です。常日頃、患者さんに対してなるべく痛くなくすべきであり、その為にできる事はいくるでもすべきであると考えています。

慢性子宮内膜炎の検査はかなり痛みが強いため痛みを軽減するためにどうすれば良いかを検討している論文があります。

それによると 子宮内膜の生検を行うにはリドカイン注射およびリドカインスプレーの併用、またはリドカインスプレーのみでも効果があり、内服薬としてはナブロキセンナトリウム(ナイキサン錠)が有効と述べられています。




そのため当院では局所麻酔のキシロカインスプレーを使用する様にしています。


また、検査の痛みに最も有効との論文よりナイキサン錠も使用しています。 


Fertil Steril 2019 July;112(1):140-148 
Medications for pain relief in outpatient endometrial sampling or biopsy: a systematic review and network meta-analysis