胚盤胞の日にちにより妊娠率が変わる | 両角 和人(生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療専門医の立場から不妊治療、体外受精、腹腔鏡手術について説明します。また最新の生殖医療の話題や情報を、文献を元に提供します。銀座のレストランやハワイ情報も書いてます。


先ほど採卵後5日目の午後のため培養室に電話して凍結確認をしましたがまだ胚盤胞になっていないとのことで引き続き培養しますとのことでした。本来は5日目に胚盤胞になるとのことで胚盤胞の成長が遅くて不安です。どのように考えたらよいでしょうか?

 

このようなご質問がありましたのでお答えします。

 

凍結確認をするための培養室への電話はとても緊張することで、結果が思わしくない場合にはとてもストレスを感じると思います。合格発表に近いものがあると思います。


5日目で胚盤胞になる胚は大体8割程度で残りの2割は6日目で胚盤胞になります。さらに7日目の胚盤胞でも妊娠例が報告されており胚盤胞の成長には胚個々により異なることがわかっています。

 

胚盤胞の日にちにより妊娠率が変わることが報告されています。

詳細は以下の記事を参考にしてください。

6日目胚盤胞の凍結胚移植

 

6日目胚盤胞

 

4日目、6日目胚盤胞

 

6日目移植は5日目移植より不利

 

胚盤胞は妊娠しやすい順番に移植をすべきですがその判断はこちらの記事を参考にしてください。

胚盤胞が複数個ある場合の移植する順番 

胚盤胞の直径とグレードどちらを優先すべきか? 

最初の分割が大切 

胚盤胞になれば良いというものではない