冬は寒くなるのが普通ですが、冬に暖かい所に長期間いると卵巣機能が低下するという衝撃の論文です。今月号に掲載されていました。
以下の図の様に人の卵子は3ヶ月かけて作られます。排卵までは2週間です。
マサチューセッツ州の不妊センターで631名に対し調べられましたま。
生理中に卵巣に見られるAFの数は3カ月間の気温が1度上がると1.6%減ると書かれてあります。暖かいところにいる滞在期間が短縮するとその減少差は少なくなります。
また特に11月から6月においてその傾向が大きくなりました。
つまりいつ暖かいところに長くいるか、これが卵巣機能に影響してくるのでは、との事です。
この下の表は一度上がるごとに AFがどう影響しているかを調べています。
この下のグラフがとてもわかりやすいですが、縦軸はAFで横軸は3ヶ月間の平均最高気温です。気温が上がると有意にAFは低下しています。
結論
高い気温で暮らす事は卵巣機能の低下につながりました。近年の地球温暖化は将来的に多くの女性にとって重大な懸念になりかねないことを示唆しています。
この結果から言えることとして
暖かいところに長い期間行くとしたら冬ではなく夏に行くほうが卵巣機能を考えると好ましいかもしれません。ただ1週間程度の旅行なら(冬に1週間ハワイや沖縄に行く程度)影響は出ないためそこまで気にする必要はないのかと思います。
Impact of ambient temperature on ovarian reserve