母が自宅に戻って数ヶ月のこと。
突然八百屋さんが家に野菜を売りに来たよ、と母が嬉しそうに電話してきた

安くはないけど、スーパーと違って売り子さんとおしゃべりできるのが何より嬉しいみたい。
母の話しぶりを聞いていて、一週間に一回でも楽しみがあるのはいいことだなと思った反面、買いすぎないか心配だった。

すぐ父に電話して、母には内緒で八百屋さんに状況を説明して、買いすぎないように協力してもらったら?と言った。
全く来なくなるのも母の楽しみを奪うようで。
父の答えはNO!
お母さん、大丈夫だよ、とかなり楽観的。
まぁ、家計は父がみてるのだから、わたしが口出しするのもおかしいかと父に任せることにした。

1ヶ月後、父から電話。
「お母さん、八百屋で買う金額がどんどん増えてるんだけど」
いや~だから言ったじゃん!とは強く言えず。前に話したみたいに八百屋さんに協力してもらえぱ?と提案するもこれまた却下↓
そしてまた数日後、母から。
「八百屋さんが来てくれなくなった」と。

父に聞くと
「お母さんがあまりにも買うから八百屋さんに来ないでくれと言った。八百屋さんも毎回こんなに買って大丈夫か気になってた、と言ってた」とのこと。

まぁ父に言いたいことはたくさんあったけど、父に任せてる以上あまり口出しすぎると、今度は父が精神的に追い込まれると思ったので、一言だけ言った。
「お母さん楽しみにしてたから、残念だね」


病識って本人はもちろん、家族間でも異なるもの。私の前ではできても、父の前ではできないこと。父の前ではできても、私の前ではできないこと。
母の症状はストレスによっても左右されるから、できるだけ同じような感覚を持つために家族間でちゃんと話し合うことをしとけばよかった、と思った。

今ごろどこかで野菜を好きなだけ買ってるかな♪