どこかのお話だと思ってください
でもリアルだったので、メモ。
ちょっとグロイから 気をつけて。



「・・ハァ、ハァ」


私は走っている。そう、何かから逃げているのだ。


光が差し込む、真っ白い空間。
あちこちに木が使われている 暖かい感じがする大きな家。

ただ違うのは 無数に繋がる階段があることと
異様な雰囲気。



ここは一般的に想像する、「実験場」ではない。
かび臭い匂いもしないし、暗い場所でもない。







ここに入れられてからは時間の流れがわからなくなってしまったが
おそらく数年前、わたしはここに来てしまった。

いや、海辺で一人で遊んでいたのだ。

そこへ よく知っている年上の友人が来て
「向こうに 面白い遊具ができたらか、乗ってみない?」
と 誘われたのだ。

何の疑いもなく 友人についていって
その遊具の乗り方を教えてもらう。

どうやらこれは見えないレールがついていて
その下に吊り下げされている取っ手にしがみついて
自分で障害物を避けながら乗る遊具らしい。


おもしろそうなので、私を含め数人がその友人の後に
その遊具に飛び乗った。