人間は、”嫌い”という感情があります。
食事、衣服等々に好みというものがあります。好き嫌いです。
そして、残念ながら、その好き嫌いは”人間”にもあります。
そして、好みに合わない人を、嫌います。まぁ、気が合わないのでしょう。
2対7対1の法則というものがあるそうですが、10人いれば、1人や2人は、好きになれないタイプがいるようです。
※ちなみに、2対7対1の法則とは、10人のうち、あなたの事を無条件に好きになる人が2人、可もなく不可もなくが7人、あなたの事を無条件に嫌いになる人が1人という意味だそうです。
この法則が、正しいとか、間違っているとかは、別として、全ての人に嫌われたり、好かれたりするということはないようです。
人から嫌われたりすることは、比較的簡単です。嫌われるやり方があります。そういう意味で、簡単です。
好きになってもらうことは、嫌われるよりは、少し難しいですが、これもやり方があるという意味では、簡単です。
※この説明は長くなるので、今回の記事では省略します。
しかし、他者から一度、嫌いになられると、好きになってもらう。
あるいは、可でも不可でもなく、無関心になってもらうことは、非常に難しいようです。
それは、初対面で嫌いになられるにしろ、夫婦のように長年連れ添って、嫌いになられるにしろ、難しいのです。
夫婦の場合は、離婚に向かって一直線です(笑
どうしてか?
解説します。
例えば、あなたが、あるパーティーに参加したとしましょう。
あなたは、周囲をキョロキョロしていて、(うっかり)誰かとぶつかったとしましょう。
あなたは、とっさに(謝ろうと)、相手の顔を見たら、相手の視線が
次のように思ったとしたら、どうでしょうか?
↓
あなたは、にらみつけられた(気をつけろよ!バカ!)と解釈した。
あなた、その人を嫌な奴だと思うでしょう。
↓
そして、その後、あなたは、友人から友人を紹介されたとしましょう。
その紹介された人が、さっきの、にらみつけられた人であったら、どうでしょうか?
あなたは、友人の友人だからという理由で、好きになれるだろうか?
にらみつけたのは、目であって、その人(全体)がにらみつけているわけではない。だから、その人が悪いわけではなく、目が悪いんだ。と人間は思いません。
⇒
つまり、”にらみつけた”目を、”にらみつけた”人へ、人全体として捉えています。 (部分ではなく、全体)
にらみつけたか?それは、本当だろうか?
たまたま、ぶつかった相手は、目が悪く、誰?と思って、あなたを見ただけなのかもしれない?
それは、相手から聞かなければ、わかりません。
⇒
つまり、相手が、あなたをにらみつけたと解釈し、判断したのは、相手ではなく、あなた自身です。
どうして、にらみつけられると、不快に感じたのでしょうか?
それは、あなたの経験(つまり記憶)です。そして、その経験から、あなたは、怒り、不快を相手に表現する方法の1つとして、にらみつけるということを学習したからです。にらみつける=負の感情は、あなたが記憶し、学習した表現方法なのです。
⇒
つまり、あなたは、怒りや不快な感情を、相手に伝える時に、にらみつけるという手段を使うからです。
まとめると
①人間は、知覚過程において意味のある全体として統合する傾向を持ちます。
②人間は、独自の辞書(信念)を使って、意味づけ(解釈)をした、世界に生きています。(認知)
③独自の辞書は記憶をベースに創られている。
では、この人物を、好きになるには?
どうすれば、いいでしょうか?
それは、解釈を変える。つまり、認知を変えるという方法です。
その1番の方法は、相手から聞くことです。
相手は、ぶつかって、びっくりして、あなたを見ただけで、その目がにらみつけたと、誤解していたことがわかる場合があります。
あるいは、記憶を変える。
過去に、自分も、人をにらみつけられた経験があるが、悪気があったわけではなく、初対面で緊張して、そのように思われた経験がある。ことを思い出す。とか、
つまり、上記の②、③が変わることです。
では、②、③もなければ、どうでしょうか?
パーティーで友人から紹介された友人を、あなたは嫌いだと感じています。
さぁ、その後、その人は、あなたに、ドリンクの世話など、気を利かして、親切にしたとしましょう。
でも、あなたは、なかなか好きになれません。
どうしてでしょうか?
それは、相手を、あなた自身の意味のある全体として統合したのです。(嫌いな人と把握しているのです)
好きになるには、あなた自身が、記憶から解釈からすべて変更しなければならないのです。
つまり、嫌いと判断した人を好きになるには、あなた自身が、変わらなければならないのです。
だから、嫌いな人が、いい人では、困るのです。だから、親切な行為は、見ないようにキャンセルしようとします。
どんなに、相手が変わっても、変わりません。
そういうこと、していますよね!
これが、”えこひいき”っていう奴です(笑
それは、自分自身が全体として統一できなくなるからです。
つまり、嫌いな人をずーっと嫌いでいようとします。それは、自分が自分であるためにです。
●嫌われた側から見ると
一度、嫌われた人が、相手から好きになってもらうためにはどうすればいいでしょうか?
どんなに親切にしても、一度嫌うと、相手からなかなか好きになってもらえないものです。
それは、相手が、一生懸命、自分が自分であろうとしているからです。
自分にしがみつこうと必死で、頑張っているのです(笑、
是非、応援してあげましょう。
その応援方法は、相手が、あなたを嫌っていることを、あなたが許してあげることです。
つまり、認めてあげることです。
ただ、あなたは、相手のことを考え、できることをしてあげればいいのです。
そうすれば、相手も、誤った解釈に、いつまでもしがみつこうとしていることを、止めるかもしれません。
それが、変わるということです。