だから、嫌いなんだ!-心理学的思考で、嫌いな人を好きになれないメカニズムを考える | 人生を変える『気づきの思考法』~アドラー心理学に学ぶ人生を成功に導く方法~

人生を変える『気づきの思考法』~アドラー心理学に学ぶ人生を成功に導く方法~

仕事、恋愛、結婚、人間関係。人生がうまく行かない。変わりたい。

今の人生を変えたい、人生を成功に導きたい、そう思う人は、アドラー心理学をベースにした『気づきの思考法』を学んでください。
自らが演じている自己欺瞞に気づき、必ず変わることができます。

人間は、”嫌い”という感情があります。




食事、衣服等々に好みというものがあります。好き嫌いです。






そして、残念ながら、その好き嫌いは”人間”にもあります。




そして、好みに合わない人を、嫌います。まぁ、気が合わないのでしょう。






2対7対1の法則というものがあるそうですが、10人いれば、1人や2人は、好きになれないタイプがいるようです。


※ちなみに、2対7対1の法則とは、10人のうち、あなたの事を無条件に好きになる人が2人、可もなく不可もなくが7人、あなたの事を無条件に嫌いになる人が1人という意味だそうです。







この法則が、正しいとか、間違っているとかは、別として、全ての人に嫌われたり、好かれたりするということはないようです。






人から嫌われたりすることは、比較的簡単です。嫌われるやり方があります。そういう意味で、簡単です。




好きになってもらうことは、嫌われるよりは、少し難しいですが、これもやり方があるという意味では、簡単です。


※この説明は長くなるので、今回の記事では省略します。






しかし、他者から一度、嫌いになられると、好きになってもらう。




あるいは、可でも不可でもなく、無関心になってもらうことは、非常に難しいようです。




それは、初対面で嫌いになられるにしろ、夫婦のように長年連れ添って、嫌いになられるにしろ、難しいのです。




夫婦の場合は、離婚に向かって一直線です(笑






どうしてか?






解説します。






例えば、あなたが、あるパーティーに参加したとしましょう。




あなたは、周囲をキョロキョロしていて、(うっかり)誰かとぶつかったとしましょう。




あなたは、とっさに(謝ろうと)、相手の顔を見たら、相手の視線が




次のように思ったとしたら、どうでしょうか?







あなたは、にらみつけられた(気をつけろよ!バカ!)と解釈した。




あなた、その人を嫌な奴だと思うでしょう。









そして、その後、あなたは、友人から友人を紹介されたとしましょう。




その紹介された人が、さっきの、にらみつけられた人であったら、どうでしょうか?






あなたは、友人の友人だからという理由で、好きになれるだろうか?










にらみつけたのは、であって、その人(全体)がにらみつけているわけではない。だから、その人が悪いわけではなく、目が悪いんだ。と人間は思いません。









つまり、”にらみつけた”目を、”にらみつけた”人へ、人全体として捉えています。部分ではなく、全体)









にらみつけたか?それは、本当だろうか?





たまたま、ぶつかった相手は、目が悪く、誰?と思って、あなたを見ただけなのかもしれない?


それは、相手から聞かなければ、わかりません。









つまり、相手が、あなたをにらみつけたと解釈し、判断したのは、相手ではなく、あなた自身です。










どうして、にらみつけられると、不快に感じたのでしょうか?





それは、あなたの経験(つまり記憶)です。そして、その経験から、あなたは、怒り、不快を相手に表現する方法の1つとして、にらみつけるということを学習したからです。にらみつける=負の感情は、あなたが記憶し、学習した表現方法なのです。









つまり、あなたは、怒りや不快な感情を、相手に伝える時に、にらみつけるという手段を使うからです。







まとめると




①人間は、知覚過程において意味のある全体として統合する傾向を持ちます。


②人間は、独自の辞書(信念)を使って、意味づけ(解釈)をした、世界に生きています。(認知)


③独自の辞書は記憶をベースに創られている。








では、この人物を、好きになるには?




どうすれば、いいでしょうか?






それは、解釈を変える。つまり、認知を変えるという方法です。




その1番の方法は、相手から聞くことです。




相手は、ぶつかって、びっくりして、あなたを見ただけで、その目がにらみつけたと、誤解していたことがわかる場合があります。




あるいは、記憶を変える。




過去に、自分も、人をにらみつけられた経験があるが、悪気があったわけではなく、初対面で緊張して、そのように思われた経験がある。ことを思い出す。とか、




つまり、上記の②、③が変わることです。






では、②、③もなければ、どうでしょうか?




パーティーで友人から紹介された友人を、あなたは嫌いだと感じています。




さぁ、その後、その人は、あなたに、ドリンクの世話など、気を利かして、親切にしたとしましょう。




でも、あなたは、なかなか好きになれません。






どうしてでしょうか?




それは、相手を、あなた自身の意味のある全体として統合したのです。(嫌いな人と把握しているのです)




好きになるには、あなた自身が、記憶から解釈からすべて変更しなければならないのです。





つまり、嫌いと判断した人を好きになるには、あなた自身が、変わらなければならないのです。






だから、嫌いな人が、いい人では、困るのです。だから、親切な行為は、見ないようにキャンセルしようとします。





どんなに、相手が変わっても、変わりません。








そういうこと、していますよね!







これが、”えこひいき”っていう奴です(笑










それは、自分自身が全体として統一できなくなるからです。




つまり、嫌いな人をずーっと嫌いでいようとします。それは、自分が自分であるためにです。







嫌われた側から見ると





一度、嫌われた人が、相手から好きになってもらうためにはどうすればいいでしょうか?







どんなに親切にしても、一度嫌うと、相手からなかなか好きになってもらえないものです。




それは、相手が、一生懸命、自分が自分であろうとしているからです。




自分にしがみつこうと必死で、頑張っているのです(笑、





是非、応援してあげましょう。






その応援方法は、相手が、あなたを嫌っていることを、あなたが許してあげることです。




つまり、認めてあげることです。




ただ、あなたは、相手のことを考え、できることをしてあげればいいのです。





そうすれば、相手も、誤った解釈に、いつまでもしがみつこうとしていることを、止めるかもしれません。




それが、変わるということです。