メールが入った。
「ミーちゃん、元気か?」
私の愛すべき妹、ウカリンからである。
ミーちゃんとか呼んでんじゃねー、姉をちっとは尊敬しろ。
なーーーんて、言いつつホントは大好きさ、ウカリン♪
私たち姉妹は、我が友人たちにキモ悪がられるくらい仲良しである。
ちなみに私達姉妹の仲のよさは、
TV向けのセレブなユニット姉妹のソレとは違う。(←叶姉妹に対する単なる偏見。)
損得勘定抜きに仲がいいのである。(←当たり前だっつーの。)
何が悪い?悪友どもめ。
まぁ、正確に言うと、私がウカリンに引っ付いている感じです。
依存するのは基本的にお得意な私なのだが、
「妹依存症」においてはかなり重度です。
ウカリンがこんな姉を尊敬しようがないのも無理はない。
ちょっとした雰囲気に流され彼ぴとお泊りしたくなれば(←過去です。ぐすん。)
「今日、泊まったことにしてねー♪」。
つい友人たちと盛り上がり、終電に乗り遅れると
「今日泊まりに行っていい~?」。
こんな感じで、何かっつーと、
既婚の妹の小狭いアパート(←こらぁ。)をアテにするダメダメなお姉ちゃんの私。
母はこの行動が許せないらしい。
わかります。私もこんな私自身を許せないもん。(←だったらやめろ。)
ちなみにウカリンは3つ年上の姉をつかまえて
・トッポジージョ(有名なイタリアのねずみ。)
・ルミ姉(←ルミネのキャラクター)
などなど、さまざまな「キャラクター」に例え、「似てるー!」といっては大爆笑している。
正直言ってそんなに似てるか?と疑問ではあるが、楽しそうなので許す。
でも例えるなら、せめて人間にしておいてほしいところではある。
しかも、ルミ姉の顔ってちょっと怖いやん。
最近ではわたくし、もっぱら
「マシュマロン」というニックネームで呼ばれいます。わーい♪・・・じゃねぇし。
由来は、
色が白くてやわらかそう=マシュマロっぽい=マシュマロン。
・・・ってまじめに説明するほどでもないけれども。
ちなみになんだかぽっちゃりさんなイメージを与えそうですが、
私はどちらかというとスキニー(やせっぽっち)である。(←切なく、自己弁護する30歳。)
こんなマシュマロンに
「元気ー?」とウカリンがここ最近、特に頻繁にメールしてくるのには理由があります。
姉の最近のどんよりっぷりを見破ってのこと。
理由は最愛の彼ぴと破局なりけり。
この彼ぴはウカリンとも何度もあったことがある。
これまた困ったお姉ちゃん、「Mちゃん、Mちゃん♪」とまるで慎みもテレもなく、
実の妹の前で彼ぴMちゃんへのぞっこんぷりをアピールしまくっておったそうな。
そんなこんなで、
姉が元気を装いつつも、実はどよーーーんと落ち込んでいるのではなかろうか、
そう心配してメールを頻繁に送ってくるのである。
いい子やのぅ~。
ただ、今日のメールはさすがのダメ姉をも切なくさせました。
「私の友達が会社の先輩紹介してくれるってー。会ってみる~?」
ぐわっ!?いくらなんでも、そ、それだけは・・・・
「お願いします。身長175cm以上、ヤセでなくデブでない男性、でよろしく。」
送信完了。
どんな小さな出会いの中に幸せが埋もれているかわかりま千円。
もはや手段を選んでいる場合ではない、30歳。
ロマンスと旅を繰り返す、寅二郎のようなフーテン姉ちゃんを卒業するのだ。
「さくら(ウカリン)、ありがとよー。」
と、言うわけで
全くもって姉の威厳やプライドを持ち合わせない幸せ者なミーであった。