現在、私が派遣社員として働く某外資系メーカーのO営業所には、
女性が私ともう一人の計2名しかいない。

結構、気楽
大先輩でしかも正社員の方なので、当り障りのない程度に仲良くやっている。

ところで、女性が多ければ多いほど、その職場の「事件簿」は厚くなるような気がしません?。

私が正社員として7年あまり勤務した前社(某電機メーカー)も、ご多分に漏れず・・・だった。
女子更衣室は、「プチ大奥」といった雰囲気でござった。(←なぜか時代劇風。)

私は幸い、そういった事件簿の主要人物(被疑者 or 被害者)にはあまりならず、
割と平和に日々を送っていたのだけど・・・ん?でも、何故だろう。

1.身近な先輩が姉御肌だったから?
2.私に処世術があったから?
3.単に鈍感だっただけ?
4.目をつけられるほどのオーラがなかったから?!

4.ってことはないよね・・・。
あるわけがない。ないったらない。あってたまるか

・・・まぁ、いづれにせよ、平和が何より。
あまり深く追及しないことにしよう。(←こんな性格だからかもね。)

当時の職場で「お局様といったらこの人をおいて他になし」だったのが
36歳既婚(子供無し)のKさん。
小柄で、童顔のせいか実年齢より若く見え、決して見た目は怖くない。
むしろ、「明るく人懐っこい」雰囲気。
だからこそ、余計にこえー。
若い子たち(当時の私たち)と張り合う気マンマン

このKさん、悪口をエナジーに生きているようなタイプの女性。
3度の飯より人の悪口が好き(に違いない)。
正直、「こういう女になってはいけない」と”我が振り直す”にはよい見本。

定時後のプチ大奥(更衣室)内では、Kさんと取り巻きの小局ーズ
毎日、毎日、飽きずに悪口大会を繰り広げていた。

しかしながら、
私達、一般女子社員たちもバカではないので、
自分が標的にされることのないよう、各々に対処法をあみ出す。
ジャングルで、小動物が身を守る術を体得するように・・・。

・適当に聞き流す
・感情を込めない程度に相槌を打つ
・この際だからと一緒になって悪口に参加する・・・
などなど。

私はもっぱら、
見えない耳栓と鼻栓(←必要?)をして黙々と着替え足早に退室する、といった感じだった。

そんな折、Kさんの恰好の獲物があらわれちゃったからさぁ大変。

私と同じ歳(当時26歳)のHさんが別支店から異動してきたのである。
思えばこの頃が、
我らが「大奥」、最大のヒートアップシーズンだった・・・・。

このHさん、一言で言えば、”美人さん”だったんですね。

  ぱっちりお目目に、巻髪系の正統派。
さらに、ナイスバディー
  いわゆる「スリムなのに出てるところは出てる」・・・みたいな。
さらにさらに、”佐藤珠緒”風うるるんキャラ
  制服より、キャミソールよね・・・みたいな?。(←あくまでイメージです。)

まぁ、要するに
女性から「イチャもんつけられる」ための3大要素を備えていたわけです。
ある意味、うらやましかりけり。

  ちなみに男性たちは彼女を”アリンコちゃん”なんて呼んでいた。
  彼女の体型に由来するらしい。
  (なるほどね・・・とは思うけど、このニックネームに関してはあまり羨ましくないのは私だけ?。)
  こういう男性たちのおバカな・・・ではなく無邪気な言動が、
  お局、小局たちの妬みの炎に油を注いでるんだけどね・・・。
  どアホな・・・ではなく無邪気な男性陣はそんなこと知ったこっちゃないでしょう。


ある日の就業中、
尿意をもよおした私はのん気にふーらふらとトイレに向かっていた。
するとその途中にある喫煙コーナーで
「Kさん with 小局ーズ」の一団がなにやら円陣を組んでいた。

「今日も仲良くツルんでますねー」と心の中で小さくダメ出ししつつ通り過ぎようとした時、
その円陣の中央に見えてしまったのである。
うつむきすすり泣いている”アリンコちゃん”の姿を。

ひー!ここは学校の体育館裏?(な、わけはない。)

当然ながら、正義感の強いこの私。
「どんな理由があるにせよ、大勢で取り囲むなんて卑怯者たちめー!!」
・・・・と心の中で叫びつつ・・・

素通り・・・。

許せ、アリンコ。
私の鉄のような正義感も、尿意には勝てなかったなり~。(←コロ助風に言い訳。)

それにしても、まさに・・・

「事件は更衣室で起こってるんじゃない!!現場で起こってるんだ!!」

と叫びたいような光景でしたね・・・。(←だったら助けろや。)

取り囲む理由なんて、聞くまでもない。
気に食わない。

これで十分。何を言おうが、他は後付けである。
あー、おそろしや。おそろしや。なむあみだぶつ・・・。

ちなみに、その1年後くらいで、アリンコちゃんことHさんはめでたく寿退社
小局ーズは揃いも揃ってハイミスだったので、
Hさんにしてみれば最大の反撃だったのではないだろうか。
まさに圧勝
「では、みなさん、ごきげんよう~。」とばかりに大奥を後にしたアリンコちゃん。
はい、めでたし、めでたし~。

あとがき>>

実は、Hさんに全く非がなかったかというとそうではない。
男性たちは可愛らしい女性が好きである。
贔屓目に見てしまうのは致し方ない(気がする)。
女性だって、ぶさいくよりは美形の男に甘い。(←断定!?)

それに乗じて、あまりにも甘えんぼさんになってしまうと・・・
お局様のお目に留まらぬはずはない。
女の方が同性に対し、そのあたりはシビアに見てるからね。
Hさん、そのあたりにやや問題があったのかもね、とは思う。
ただ、
囲まれるほどの何かをしたのかと言えばそうでもないので、あえて割愛。(←めんどくせーだけだろ。)


以上、「大奥のご意見番」ミーでした。(←その役割ではたして満足だったのか、ミー。)



 ←できればミーも寿退社したかった・・・・。ってことでクリックプリーズ。