11月に思うこと

 11月になってから最高裁判決について書かれている記事などをいろいろ読んでみて思ったのですが、LGBT理解増進法施行の影響のせいなのでしょうか?10月25日の最高裁判決は「性自認」についての認識の迷走を感じるものでした。

 

 私も、以前からFtM性同一性障害の当事者本人が心身の恒常性維持のため内性器であるホルモン分泌する機能のある卵巣の摘出まで望まないのであれば、縮胸手術と尿道とか外性器の形だけ男子トイレでタチしょん可能なものに手術すれば性別変更OKで良いのでは?と思っていたのですが、最高裁の違憲判決に従ってMtF性同一性障害の方が手術なしで性別変更可能になる方向性で今後法改正されるのであれば、それは問題ありとしか思えませんでした。

 

 LGBT理解増進法が施行されていなければ、条件付きで法改正すれば良いと思えたのですが、LGBT理解増進法が施行されてから法の悪用としか思えない行動をするエセLGBT男性が増えてきているため、正直な話、今回の最高裁の判決には危機感感じております。

 

 持病があって全身麻酔はできないから手術受けたくても受けられない人の手術なしでの性別変更を認めることは仕方のないことと思えるのですが、基本的にMtFの人の場合は自身の男性の体を嫌悪して早めに去勢してしまいたがる人が多い印象があったため、外性器の手術なしで戸籍の性別変更可能になったところで果たして本人が本当に自分は女性になれたと認めることができるのだろうか?という疑問があります。

 

 本当に悩んで心の底から女性になりたいと願っているMtFの人ならば外性器を女性形にするところまでやらなければ納得できないのではないのでしょうか?

 

 今回の最高裁判決により法改正した場合、虚偽の申告により精神科医を欺き性同一性障害ではない男性が外性器の手術なしで女性になり女性専用スペース内で性犯罪を犯すケースが増加するのではないかと危機感感じております。

 

 実際に過去に性自認が女性ではない人が女性が好き過ぎて自分は女性になりたいんだという勘違いをしたまま性別適合手術を受けて外見は女性になったけれども、男としての性欲は強く男性器を失った後も「男として女とセックスしたい!」という強い欲求と自分が望むセックスはもうできないんだという事実に気づき深く後悔したという実例はあります。

 

 性同一性障害ではない性自認男性で女好きなXY男性が、趣味の女装の延長線上でおっぱいふくらませるケースも実際にあるため、性別変更のハードルを下げるようなことをしてしまうとエセMtFの増加につながりかねませんし、それによって起きうる性犯罪も危惧しております。

 

 XX性染色体を持つ女性は、男性ホルモン摂取して生理が止まって髭が生えたりしても、途中で男性ホルモンの摂取をやめてホルモンバランスを整えれば再び生理がくるようになるし妊娠出産することも可能です。

 

 しかし、XY性染色体を持つ男性は、女性ホルモンを一定期間摂取しただけで睾丸内でホルモン分泌したり精子を作る機能は壊滅状態になり、去勢手術をしていなくても子供は作れない体になってしまうので、途中で女性ホルモンの摂取をやめてももう後戻りはできません。

 

 XY男性の場合は、子供が作れなくなるだけではなく、心身の恒常性を保つために必要な男性ホルモンも女性ホルモンも睾丸内から製造分泌されなくなってしまうため、ホルモン剤の摂取を一定期間行ってしまった場合は、女性ホルモンと男性ホルモンの摂取をその後もずっと続けなければ心身不調に陥ってしまいうつ病などの精神病発症するリスクも上がります。

 

 女性ホルモンの摂取で小さくなった自身の陰茎のサイズを自虐的に「ポークビッツ」と表現するMtFの方もいらっしゃいますが、女性ホルモンの影響で起こる男性器の萎縮には個人差があり長年女性ホルモンの摂取を続けていても立派なイチモツが小さくならなくて悩んでいるMtFの方もいらっしゃいます。

 

 ちなみに、MtFの方は、女性ホルモンの摂取と去勢手術をしていて子供を作る生殖能力がなくなっていても、勃起はするので女性の膣や男性の肛門に陰茎を挿入するセックスは可能だったりします。

 

 ホルモン摂取で負うダメージがXX女性とXY男性では段違いな上に生殖能力とは別の問題もあるため、生殖機能云々の部分で最高裁違憲判決は非常にまずいです!

 

 XX女性の体の場合は、生殖機能のある臓器である卵巣、子宮、卵管はすべて内性器であり外から見えない内臓です。ですから、FtMの性別適合手術で健康な臓器を摘出することに私は以前から疑問を感じていました。

 

 FtMの場合は、縮胸手術と尿道と外性器を男性形に整形しタチしょん可能になる手術さえしてしまえば問題ないのに、今まで外から見えない内性器も全部摘出していたのって、おそらく戸籍の性別変更をして男性となった人が妊娠出産した場合に同性婚を認めてはいない日本では対応できる法律がないからだったのでしょう。

 

 今回の最高裁の違憲判決で性別変更のためのFtMの手術は変わるけど、MtFの性別変更のための手術に関しては事実上今まで通りの方法しかないんじゃないのでしょうか?

 

 最高裁の判決に従って生殖機能残して手術するには、MtFの場合はホルモン治療なしで睾丸は残して陰茎は女性の陰核サイズに小さく形成しなさいってことになるのでしょう?誰がそんな手術受けたいと思うのでしょうか?

 

 ホルモン治療すらしていないMtFは女装男性と認識されるしそれは本人もわかっているから、常識的な女心を理解できるMtF性同一性障害当事者は女風呂にも女子トイレにも入ろうとはしません。

 

 女性の気持ちがわからずに、男の体のままで女子トイレや女風呂に入ろうとするのは、性自認は男性の女装して性同一性障害のふりをして女性に悪さしようとしているただの女好きな女装した男ですし、そういう人は変質者として通報されて当然です。

 

 LGBT理解増進法施行と最高裁の違憲判決に脅威を感じた女性団体の反発の影響が大きくなれば、このままではLGBT理解増進法施行前よりももっと性同一性障害の方々の居場所がなくなってしまいます。女性側から拒絶されてしまったら、会社の休憩時のガールズトーク、ランチ会や女子会など、女性の輪の中へ入っていくことができなくなってしまいます。これでは、本末転倒です!

 

 女性にしては外見に違和感のある人が女子トイレに入ってくると女装した変質者とトランス女性の判別ができないXX性染色体女性はとても不安になってしまいます。お風呂と違って女性のような服装をしている男かも?と思われる人の通報はLGBT理解増進法の件があるためトイレでは躊躇してしまう女性だっているはずですし、それで女性が性被害に遭ってしまったら取り返しのつかないことになってしまいます!

 

 

 

 こんなにも女性を不安にさせてしまうLGBT理解増進法なんて令和の悪法施行するより、民法改正して同性婚や出産に関する法整備を先にやればよかったのに……。

 

 同性婚が可能になれば、(手術はよく考えてからでいい)今すぐ手術して戸籍の性別変更する必要性はないと思える人たちもいるはずだし、LGBT理解増進法施行されていなければ、ここまで女性団体がトランス女性を警戒する事態にまでは発展することもなかったはずなんですよ。

 

  五体満足を尊ぶ精神が差別を生んだのかも?

 

 同性愛に寛容な歴史を持つ日本人が、トランスジェンダーに対しては偏見や差別意識が強いのも、今回の最高裁の生殖能力云々を理由とした判決も、結局のところ、日本人の五体満足を貴ぶ精神からきているのでしょうが、合点がいかないのがなぜ同性婚を認めないのか?というところなのです。

 

 特例法よりも民法改正で同性婚認める方を先にやっていれば、急いで手術せずに済んだ性同一性障害の人たちが結婚してまずは子供を作れる年齢(タイムリミット)までに子供を作っておいてから、(子育てしながらゆっくりと性別変更や手術のことをよく考えてみる時間が持てたはずだし)自分の遺伝子を受け継いだ子供のいる家庭を持てていたかもしれなかったというのに!

 

 同性婚が認められていれば離婚せずに済んだ人たちもいたのに!

 

 既婚者で妻がいるMtF性同一性障害のトランス女性が戸籍の性別変更をするには、同性婚が認められていない日本では現状では離婚するしかありません。

 

 でも、パートナーに対して愛情があり家族であり続けたいため、離婚した妻を養子縁組で義理の娘とするトランス女性もいるんです。

 

 法的に夫婦という形では一緒にいられなくなってしまったから、法的に家族であり続けるためにそういう選択して(元夫)義母と(元妻)義娘という関係でセックスするわけなのですが…これって、同性婚を認めない日本が生み出してしまった背徳的関係なんですよね。

 

 民法改正して同性婚可能にしなければ、日本という国はこのままでは性自認についての認識で迷走しまくって、肝心な性的指向への対応を誤り性犯罪率UPするのも黙殺することになるだろうし、女性団体はトランス女性を誤解し警戒し女性として受け入れない方針を固めてしまうことになるでしょう。

 

 なぜなら、自分の周囲にはLGBTがいないと思い込んでいる人たちが性自認や性指向について知るためには、「カミングアウト」しているLGBT人口の増加が必要だから「同性婚」は必要なのです。

 

 性自認や性指向を周囲の人にもわかりやすくする方法の一つとして、「同性婚」という手段があるのです。

 

 パートナーシップ制度では保障されない法的問題考えるとカミングアウトしてパートナーシップ制度利用するメリットがあまり感じられないLGBTの人達も、法的に結婚できることのメリットを考えるとカミングアウトして「同性婚」という選択をする人たちも増えるはずです。

 

 そうなると、実際に同性婚家庭の人たちと身近に接する機会が増えれば自然とわかってくることもあるわけで、LGBT以外の人たちも「LGBTの人たちも自分たちとそう変わらない人間なんだ」って当たり前のことを実感できると思うのです。

 

 必要なのは、LGBTに関する専門的知識だの理解などではなく、できるだけ多くの人が実際にLGBTの人たちと交流して「この人たちも自分と同じ普通の人間なんだ」と実感することなのです。LGBT理解増進法など必要のないものなのです!

 

 一番わかりやすい方法である同性婚を認めずにいたくせして、今日本という国がやっていることって、上から目線で「理解してあげなさい。差別はダメ」って言うだけでLGBTとそれ以外の人たちとの溝を更に深めているようなもんじゃないですか?LGBT理解増進法って。

 

 LGBT理解増進法について、法律制定の過程で「女装した男性が女子トイレや女湯に入ってくる」などの不安が広がった。「法律に反対する立場の人たちの飛躍した考えだ。国会でも何度も答弁があったが、そうした女性の権利侵害は起こらない」と述べた政治家の稲田朋美氏のインタビュー記事は既にネット上から削除されています。

 

 LGBT理解増進法が可決成立する前に、「私は、女!」と主張し女装して女性用浴場に侵入したとして、津署は6月8日、建造物侵入の疑いで、津市の職業不詳男(54)を現行犯逮捕した。というニュースを伊勢新聞が報じていたのですが、それも既にネット上から削除されていますし、国会でLGBT理解増進法の決議前にこの事件について議論されることもありませんでした。

 

 性犯罪目的で侵入していたかもしれない性同一性障害のふりをし女装した男による女子トイレや女風呂でのトラブルや逮捕事件の報道が短期間でどんどんネット上から消されていっているから恐ろしい。新聞やテレビがニュースソースとなっている性犯罪系のネットニュースが異様に削除対応が早くてなんらかの圧力がかかっていることを疑わざるを得ない状況です。

 

 

 性犯罪予防とか防犯対策で問題とすべきなのは、性自認ではなく、性的指向ですから、そこがわかれば、女性には無害な性同一性障害の人の方が多いんだとはっきりわかれば女性は安心できるんです。

 

 けれど、性自認よりも性的指向のカミングアウトの方がハードルは高いため難しい。性同一性障害の人が任意で「性自認及び性的指向証明書」の発行を受けてトイレ使用時などで疑われた時に見せることができればトラブル回避はしやすくはなるのだろうけど、はたして性同一性障害の人たちがそれを受け入れられるのだろうか?という問題があります。

 

 なぜなら、今までは、SRS手術して戸籍の性別変更済ませたら、MtFはできるだけ違和感なく普通の女性として生活していこうと努力するし、FtMはできるだけ普通の男性として生活していこうと努力するし、周囲にばれずにうまいこと社会にとけこんでいる人たちもいるからです。

 

 これから戸籍の性別変更を考えている性同一性障害の人たちの多くが目指している着地点ってそこだから「性自認及び性的指向証明書」の発行という手段を用いようとした場合、元男や元女であったというところからフェイドアウトして「普通の女性」や「普通の男性」として生きていくシフトチェンジに支障が出る可能性は否定できないから当然それを拒む人もいることでしょう。

 

 それでは、女性団体やLGBTに関する知識や理解のない性染色体も性自認も女性である人たちの性同一性障害の人たちへの警戒を解くのは難しいんです。

 

 このままでは、よそ様にご迷惑をおかけするようなことはしていないトランス女性が、迷惑行為をおこなっている一部の女装男性エセLGBTのとばっちりで苦境に立たされることになってしまいます!

 

 やはり令和の悪法LGBT理解増進法は廃止にすべきでしょう。

 

 特例法の改正は条件付きにすべきだし、特例法の改正をするのであれば、民法改正して同性婚や出産に関する法整備をした方が結果的には社会的混乱は少なく済むでしょう。

 

 特例法施行した時点で同時に民法改正して同性婚を可能にすることをセットでやらなかったから、今、LGBT理解増進法のせいでLGBTや女性たちが窮地に追い詰められようとしているなんて矛盾した事態が起きているのですから。

 

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【11月20日追記】

 明日からまた睾丸抗がん剤治療のための入院でブログ更新お休みすることになります。

 記事内のリンクの追加、加筆修正行いました。
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 私は現在ガン闘病中で、抗がん剤治療のための入院前に感染症に感染したりしないように外出も必要最小限に控えているような状態のためブログを書くことくらいしかできませんが、みんなが「知ること」と「伝えること」を続けていけば、いつか現状を変えることができると信じてあきらめずにできることから行動していきたく思っております。

 

 

 

 

 

 

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