カサブランカ | きみちゃん♂の男らしい日記

きみちゃん♂の男らしい日記

こんにちは。福祉施設に勤める、釣りと、料理が好きなおじさんです。独身になってしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Bertie Higgins / Casablanca


カサブランカを観ていて君に恋をした
映画のライトが揺らめいている
ドライブイン・シアターの後ろの列で
星空の下ポップコーンとコークでさえ
たちまちキャビアとシャンペンに変わり
熱く長い夏の夜に愛し合う二人だった

カサブランカを観て君も僕に恋をしたんだったね
ろうそくの明かりが灯るリックの店で
ゆっくりと回るファンの下で手を握り
明かりを避けて陰に身を寄せれば
ロッキーの月明かりが君を照らして
古びたシボレーの中で魔法の様な時を過ごしたよね

ああ、カサブランカではキスはただのキス
でも君のため息がなけりゃ、それはキスじゃない
もう一度あの日にもどりたいよ
時の過ぎゆくまま
君への思いが募ってくるばかりだから


カサブランカには恋を無くした人がたくさんいるんだろう
一度も行った事は無いから解らないけどね
僕らの物語は大きなスクリーンの上で
映画になることはないだろうけど
それをもう一度観るのは僕には辛すぎるよ


ああ、カサブランカではキスはただのキス
でも君のため息がなけりゃ、それはキスじゃない
もう一度あの日にもどりたいよ
時の過ぎゆくまま
君への思いが募ってくるばかりだから
君への思いが募るばかりだから
時の過ぎゆくままに・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大学生のある日。

 

 

1時限目の講義が休講になった。

 

 

同じクラスの真由美ちゃんと顔を見合わせ、『二人で映画でも行こうか?』って、話になった。

 

 

 

 

 

 

 

映画を見て、彼女は泣いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

女の子の涙を間近でみるのは、初めてだった。

 

 

 

 

 

 

 

少なからず、彼女に恋をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、数度のデートで、ふられたが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バーティーヒギンズの渋い声をFMで聴きながら、

 

 

 

ぼくは、35年も前の、真由美ちゃんの事を思い出していた。