えー、実は前回の「Left Alone」第47回でのことなのですが。
最後のほうの真奈の独白の部分で、わたしにしては珍しく「真奈の語りとして」の小説からの引用をやっております。
>以前に読んだ本に「どれだけ長く復讐心を抱き続けることができるかがその人の精神的な高貴さの証だ」というような意味のことが書いてあった。
この部分なんですが……。
引用しておいてなんなのですが、出典がどの作品だったか、
どうしても思い出すことができません。(爆)
原文は「復讐をどれだけ引き伸ばすことが出来るかが精神の高貴さであるならば、彼は間違いなく貴族だった」だったはずなのですが(この時点ですでにうろ覚え……)、長い語りの中の一節で特にキメの一文でもなかったせいか、いろいろとキーワードでググってもそれらしきものにはヒットせずじまいでした。
何故か、わたしの記憶ではこの文章と遠藤周作の「海と毒薬」がセットになっているので、ひょっとしたら「海と毒薬」の中にそういう文章があるのかもしれませんが、同時期に読んだほかの作品だったような気もするし、ハッキリしたことは分からないのですよね~。
その一文を捜すためだけに「海と毒薬」を再読する時間も気力もないし……(というか、手元にその本がない)。
どなたか原典をご存知のかた、または最近「海と毒薬」を読んだというかたがいらっしゃいましたら、ご一報くださいませ。
(読んだのは高校生のころなので、内容はほとんど記憶に残っていなかったのですが、この「海と毒薬」って福岡が舞台なのですよね。戦争末期に九州帝国大(現在の九州大)で行われた米軍捕虜を使った生体実験を扱った作品です。時間があったら、読んでみようかな~)
- 遠藤 周作
- 海と毒薬