今流行り? の酸熱トリートメントを 実験 検証しています。
昨年より “凄い髪質改善のトリートメントがある!!”とか“縮毛矯正しなくても癖が伸びてサラサラになるトリートメントが出来た!!”等の情報はありましたが・・ 

又出た 誇大表現! 売るためだけのメーカー戦略か? と そんな程度の認識でしたが 昨年末にマツコの番組で”50万円の髪質改善トリートメント?“とか紹介されたり 今年になってもいまだにネット検索で 結構ヒットも増えてきたので 遅ればせながら試し始めました。

 

実を言うと 酸熱トリートメントらしきものは結構前から意識はしていました 5年ほど前 お客さんで フィリピンの方が祖国へ帰省した際に 

“ブラジリアンケラチントリートメント”なる物を施術して帰って来られました その方の髪質が かなり改善していたので 詳しく聞いたのですが 何か ネーミングがインチキ臭くて(失礼・・)ちょっと鼻で笑ってました 英字で調べてみるとなかなかのパフォーマンスらしかったのですが。ただ 日本では “ホルムアルデヒド“が使えないために 認可が取れないとか何処かで 見聞きしてそれ以来忘れていました。

 

2015年に資生堂が “グリオキシル酸”の特許を取り “ホルムアルデヒド”に代替えて 更に“ジカルボン酸”なる物を併せる事で 酸熱トリートメントとして 普及しつつある所のようです(間違っているかもww)

 

で 実際に メーカー(P社)のマニュアルと 実際のトリートメント剤を取り寄せて マニュアル通りに検証してみました

 

 
Aがジカルボン酸 A+がグリオキシル酸

結果から言えば 今までのトリートメントとは比較にならない程の効果があります!

髪は柔らかくしなやかになり 艶もUP 広がりやすい髪のボリュームも抑え 更に持続も期待できます

アルカリカラーの場合(×白髪染め~◎ブリーチ)

カラーに対しては効きすぎる?余り その副作用というか かなり問題も多く 特にカラーリングした髪の色落ち 白髪染めも落ちます。 加えて 再度染める場合も 残留するトリートメントによる 染めムラが起こり カラー剤の色が入らない 等 困ったことも起こります。

 

カラー剤の相性とかもあるのでしょうか 実際メーカーに問い合わせた所 トリートメント剤の配合濃度を調整して対処するとの事 現実的には色落ちに対して 結構厄介な代物のようです。

実際に ブリーチ毛については かなり効果的なトリートメントです が アルカリカラーの発色とか 白髪染めに対しては 難しいかもしれません。

 

専門的な話ですが トリートメント剤の “グリオキシル酸”というものが髪と結合し “ジカルボン酸”というものが皮膜形成して 両方が作用する事で トリートメントとなるようです 個人的な考えですが 他の色々なアミノ酸とかタンパク質については 流出しやすいと思うので 持続はどの程度かわかりませんが この2つの薬剤がメインと考えています。

2つとも“酸”が付くだけあって pHはかなりの酸性のようで トリートメント剤塗布の際に クロスにほんの少し垂れた部分が

 

 脱色して沁みになりました・・・ まあ 作業の手際も悪いのですが強酸の怖さで 効果があるだけに この副作用にも気をつけなければなりませんね。

実験の退色してしまったモデルさんのパターンは ショックのあまり 画像は撮り忘れました・・・ 
とりあえず ブリーチ毛に対しては◎ ですが アルカリカラーに対しては △から× 白髪染めに対しては ×とします

 

縮毛矯正の場合(ほぼ◎)

縮毛矯正後は 今の所 結構良い結果です 先にも書いたように 酸性なので アルカリに傾いた髪を 2剤で酸化後 更に強い酸で絞めなおす事と考えれば 理屈的にも仕上がりはいいように思います (これだけで矯正の代わりになると言うのは・・ 程度にもよりますが無理があると思います)

よくアルカリから酸へのPHの変化が大きいと 髪に負担をかけるとか言われてもいますが・・ もっともらしいようですが実際には どんな負担なのかちょっと判りません 結果だけ見ればかなり良いと思われます。

 


元々定期的なヘナでメンテナンスしているので 綺麗ですが 更に軟らかさと艶がUPしました。

と言う事で 矯正毛には◎ 

デジタルパーマの場合(ほぼ◎)
デジタルパーマ後については 矯正パーマ同様 チリつき感も防ぎ 軟らかくなるので結果は良いと思います。 ただ軟らかさとシットリ感が増すので パーマ自体は落ちていませんが 少し緩くなります。
仕上げの際に少し手を加えれば 全く問題ない程度ではないかと思います

 

毛先のみのカールですが 柔らかく艶も出て仕上がりました。

と言う事で デジタルパーマには ○~◎

 

あくまでも自分自身が 使い方を試行錯誤してみた結果です 正直な所 アルカリカラー毛に対しては難しいと判断しました また持続が良い反面 残留によるデメリットもある様なので カラーに対しての使い方はまだ今後勉強してみたいと思います。


そして 本題と言うか 一番気になる ヘナや インディゴに対して 酸熱トリートメントはどの程度効果があるのか??

 

一応 色々なパターンで検証してみました。 とても長くなるので・・ 次回以降 結果を載せてみたいと思います。