前回からの続きです。(長いので連投ですが・・)

 

へナ毛に対して 酸熱トリートメントって相性とか どうでしょうか?

ネット検索で探しましたが 特別に拘っているものも見当たらないので まあ自分自身で納得いくまでやってみようかと思い 検証しています。 

結果から言うと ◎以上でした。

 

先ず 人形の髪で

  

過去に何度かヘナで染めたり パーマをかけたりブリーチして 痛めたヴィックを 半分酸熱トリートメントしてみました。AとA+ ややこしいですが Aはジカルボン酸 A+はグリオキシル酸で  P社マニュアル通り(フォルムコントロールプレックス)を試しました。15g+15g=30g

 

結果 色落ちもせず(むしろ発色進んだ?)絡みもなくなり また 艶も手触りも向上して(今までに無いくらいの結果!!)良かったです ただ30gはちょっと多かったようです。

しかし・・ 折角半分に分けてやってみたのに 根元付近が沁みて拡がったのか?? トリートメントしてない側の2~5cm辺りまで しっかり作用したようです。


で 実際にお客様に協力していただいて 何人か試させていただきました マニュアルに沿うとヘナの時間+塗布はいいとしても加温時間とアイロンの時間がかかると 長時間になります。仕上がりはいいし色落ちもないので結果はいいのですが 効率が悪い・・もっと効率的に出来そうに思います。


多分??ですが ほんの少し付着するだけでも効果が出てしまうようです 20分の加温は長いかも(効きすぎる)

アイロンの熱ですが 220度だそうですが ちょと高すぎるように思いました。

それと マニュアルだとアイロン後にまた流して Bと言うトリートメントを付けるのですが・・・(メインはペリセアだったり)
多分アイロン後で作用は終わっているような気がします。アイロンが最後でもいいと思われますが(個人的に・・)

 

効きすぎる!!と言う事で アルカリカラー退色の経験も踏まえ 比率や順番を変えてみました。

 

先ずヘナを流した後に 酸熱塗布 加温 後 流してトリートメントで 仕上げにアイロンと言う順序で ここでは当然綺麗です。酸性が強いため 発色が進み オレンジ色以上のブラウンに発色します。
これって相性いいのではないでしょうか? 後日洗っても効果はしっかりあるとの事 更に 副作用というか 諦めていた残臭問題が 驚きの”臭いが緩和される“ 事を発見してしまいました!! 過去に”ドーピングへナ“と言って 若干のパーマ2剤を混ぜる方法の もっと強力版。ただしパーマの復活は未確認です。

気をよくして  ヘナに混ぜてみました マニュアルにある(カラープレックス)同様 総量の5~10%で 試してみた結果 これは・・・ ある意味失敗でした。ごめんなさい・・
 
やはり効きすぎる為か 白髪への入りが悪くなります (手ざわり 艶は極上です!)

 

考えてみれば これ自体強酸性なので 酸化が先に進み 駄目だった!
発色は茶色ですが 薄いです 

 

しかし 応用は出来そうです。

トリートメントの効果としては 多分へナとの相乗で ある程度比率や分量を抑えて ある程度のポイントを見つければ使えそうです。
先ず 自分が長くテーマとしている トリートメントとしてのヘナ とすれば 酸熱を併せる事により 理想的なものが出来そうです。

 

白髪の無い方への 発色を抑えたトリートメントへナ (仮

 

ヘナに混ぜた場合 入りに対する効率は悪いのですが 酸化による発色は早くなります 併せて先ほども書いた副作用で 混ぜた場合には 更に臭いが殆ど残らない 事も発見しました。 

過去に何度も協力していただいてる方(名古屋勉強会にもモデルで来ていただきました)白髪はありません。
元々は 髪が細く 癖で傷みやすい髪質ですが 今まで矯正+へナで傷みを防いでいました。ヘナ後の匂いは数日間 我慢するのが当たり前 しかし 今回は臭いが残らず サラサラ感も増して いつもより満足していただきました。

 

 

画像では 臭いや手触りが伝えられず 残念です・・

もしも 白髪があった場合なら 着色に関しては問題があるかもしれませんが 白髪染め目的でなく ヘナトリートメント目的であれば 過去最高の仕上がりで +ヘナ臭が消えて 大袈裟wwですが”感動的な仕上がり”って ご感想を頂きました!!! 美容師冥利に尽きる出来事です!

今度こそww 気をよくして

酸熱促進トリートメントへナ(仮

 

さらなる応用で 白髪ありの場合 塗り分けで対処してみました。

 

過去にも何度か ブリーチ+ヘナで明るいオレンジブラウンで施術されている方ですが 白髪も若干あります。

先ずトーニング後 手塗りヘナの濃度で  

根元の新生部のみヘナ塗布

 

その後 残りのヘナに酸熱トリートメントをある濃度(※・・秘密ww)で混ぜて手塗りして 

ラップで密閉して40分放置 流して乾かしてアイロンスルー 

 

結果 根元の白髪も染まり ヘナ臭もほぼ(95%位? 完全ではありませんが 遥か遠くで残ってる感じです。)消えて 酸化発色後のブラウンの発色で仕上がりました!! 当然酸熱トリートメントの効果 艶や軟らかさも向上しています!

 

トリートメントと同時に 強酸で酸化促進し 発色を早めると同時に 酸化過程で発するヘナ臭を終了させている?と考えても良さそうです。

 

酸熱トリートメントの順序と 効果的な濃度を 色々試しながら 現実的な施術結果によって ようやく? 使えそうです。 

通常にこのトリートメントを使う場合より ヘナ毛と併せる場合の方が より効く感覚で 要するに

既にヘナ毛にはアドバンテージがあると考えます

 

現時点での比率や濃度は・・ もう少し検証が必要なので 今後実験を続けて 確証が得られれば オープンにします。

また 未だ持続の影響などは判らないので もう少し検証しつつ 納得できる所で 価格や ネーミングも含めてメニュー化してみたいと思います。

 

同時進行で インディゴへの影響と 後 もっと効果が出そうな 矯正+ヘナ+酸熱トリートメント の検証もしています 次のブログで まとまれば(一部が未検証) 書いてみます。