横浜ビブレのエレベータですれ違った女は


私もいつか記事にした

小学生の頃

まるで番長のように皆を牛耳っていたみかこちゃんだった


まさか

こんな所で会うなんて、ね


あちらは、ひとり

すっかり大人びて

綺麗な脚線美を晒して

ミニのタイトなスーツを着てた


こちらは先輩と後輩の男性に挟まれ

「これから、どこへ行く?」という会話の最中だった


エレベーターですれ違い様

彼女は私に気付き

ハッとしたが、軽く会釈をよこした


だから私も会釈をしたが

「ねぇ、聞いてる?」と先輩から小突かれ

「はい、聞いてます。てか、今それどころじゃないんですけどね」と

チョップをかませば

「ううっ!!」とうめき声が聞こえたので

三人で腹から笑った


そんな関係が私にはとても有難く

そんなもの、あなたには今ある?という気持ちで

彼女を見れば

泣き出しそうな表情で

彼女は私を睨んでいた


小学生の頃

あなたの言うことは絶対だったよね?


あなたの命令で

いじめが発生したこともある


あなたのただの気まぐれのせいで


私達はあなたに怯え

時々、それに従う他なかった


だけど

今となっては

怖くないよ

あなたなんて



あなたは一人で寂しそうに帰るけど

私には馬鹿を言い合う仲間がいるし

理解してくれる男もいるよ


小学生の時

私には全てダメなんじゃないかって

時々あなたのせいで思ったけど


そうでもなかった


私の未来は結構明るく、つまり

その都度選択していくことで

人生が変わるって

経験から、知った


あの頃は、あなたに逆らったりしたら

この先、道はないんじゃないかと思ったけど


あなたに逆らってやっと

私は自由に全てを考えることが出来たよ


つまり

あなた


全く、酷い友人だったよ




みかこちゃん、



今は幸せかな?




人を蔑にした経験は

あなたをどんな女性にするのかな?



その素敵な脚線美のように

今の心は

綺麗にあるかい?




傷付いた者の気持ちを知らない限り


君に明るい未来はないと思う







多くの

蔑にされた子達


その全ての気持ち、だと思う