映画「あくのきょうてん」を見てきた

今回はいつもより更に検索されたくないので

ひらがな多様ごめんなさい




どこぞの映画監督が言ってたよ

TVで放映されたモンに文句を言うな

だけど

金を払って劇場に来た人には批評をする権利があるって


だから

好き勝手言います



見たかったのは単純に主演の彼の顔が好きだから


若い頃はそうでもなかったし

バラエティーなどで喋れば

少し風変わりな感じもあったので

彼そのものが好きだった訳じゃない


だけど「うみざる」も全作観たし

スクリーンの中の彼は

そして最近ではその体も非常に魅力的だ


あの大作で命の尊さを訴える立派な人格を演じた人が

今度はさいこぱすを演じると聞いて

しかも1年のうちに全く別の役を演ると聞いて

また

そのCMで見せる表情にとても興味を惹かれたのもあって


つい、前売り券まで買ってしまったし

予習もしっかりとしてしまった



そして

映画は大成功だったと

私は判断している

とても素晴らしい演技だった

(映像や構成のことにはこの際触れない)



「うみざる」の「せんざき」を完璧に打ち崩していたし

さいこぱすの本当の心理を理解出来ない私に

気味悪さを植え付けた


だけど

その声音や表情にとても魅力を感じ

さいこぱすとは・・・から始まる

いくつもの「疑問」を私に突き付けた


あの良い顔でスラリと嘘を吐き

あの良い声で笑う

「はすみん」と慕う女生徒のように

私も彼がある意味好きになった


そういう風に考えるなら

だって今までの彼だったら、と


私ならもしかしたら

殺されても良いと思ったかも知れない


それほどまでに(凶行に及んでも)(スクリーンの中の)彼は魅力的だった



そして私に

さいこぱすというものを

細かく理解する機会をくれた




今までも感じなかった訳じゃない

TVで報道されたような凶悪犯罪者のこと


古くはひとらーだとか、かると宗教の教祖や

さかきばら何ちゃらとか

今まさに話題になっている監禁して殺害したとされる女性も

恐らくは、同じなのだと(これは医学的にはナルシストと呼ばれるものか?)


人の痛みを感じない

良心や思いやり、愛情を持たない

嘘吐きで、責任能力がまるでない



大抵、攻撃的なタイプはすぐに犯罪を犯して逮捕されるものの

そうはなかなかならなく社会に溶け込んでいる人もいるようで

その総人口といったら相当なものであるらしい


アジア圏はその人口が低いと言っても

ひとつの学校に約1人

巨大な会社では2、3人の割合で存在するという


色んな記述を読み漁れば

なるほど

私にも過去に出会った人物で思い当たる人がいた


私が気付かなかっただけで

もっと大勢いたのかも知れない



自分勝手で、周りを顧みなく

自己中心で平気でいられる人は結構いる


また

若い子によく見られる

自分のことで精一杯で周りが見えず

自己中心的な判断を下す人も少なくない



その中のどの人がさいこぱすで

どの人が良心ある普通の人かなんて

判断するのはとても難しい



また

さいこぱす=殺人者という訳ではないので

その対応に悩む

日々、相談を受けている私は尚のこと


それに

私は基本誰にでも「良心や思いやり」はあるものだと思って人と接している為

それを見抜けぬ位置にいるのかも知れない




だから

疑問が生じる




さいこぱすの特性や思考回路は

今回で理解した



後天性のものは別として

生まれつきそうだった場合

何の理由も原因もなく

生まれながらそうだった場合

(映画の主人公がまさにそうだが)


愛情を持たない

例えば両親にも

友人にも

恋人にも


現に両親も友人も

自分の目的の為に殺害している



これを有名ななんちゃらという人は「社会の捕食者」だと言った

利用出来るものは全て利用し

その価値が無くなったり、都合が悪くなれば排除する


だったら一体

彼らは何の為に生きているのか?


また

本当のさいこぱすは

他者を愛さない上に自分も愛さない


だから辻褄を合わせる為なら

自分の体を傷付けることも厭わない


それほどまでに生きる人生に

何の意味を持つのか?



知性や教養を身に付けたものなら

他人を支配したいという欲求があるという

それ故にかると教団を築いたり

会社で名声を上げたり

更に上の地位を目指すという


それは

本当の欲望か?




そもそも

生まれてから

育ち


自分が人とは違うと認識した時



そこに

疎外感はなかったか?


皆が共感している悲しい出来事に

自分が理解出来ない、そのことに

何ら

疑問は感じないのか?



自分が明らかに他人とは違うと感じた

その瞬間を


彼らは一体どう心の中で処理しているのだろう?






愛もなく

人への関心もなく


自分ひとりで生きていく感じは


どんなものだろう?




さいこぱすには後悔や懺悔

悲しみの感情すらないと読んだ



それでは

「孤独」はどうだろう?


それも自己を愛する感情だから

ないのだろうか?



それでは

「何故自分は皆と違うのだろう?」と

思ったりはしないのだろうか?



そのことに疑問を深めて

感慨深くはなったりしないのだろうか?


そんな感情さえ、ないのだろうか?





私には

さいこぱすと呼ばれる人の全てが

性格の悪い人だとは思えない


性格の問題ではとうになくて

それは脳の問題


だけど

それを正しく見極め

正しく対処するのは至難の業だ




啓発本には

とにかく今はそういった傾向のある人は避けるべき

と書いてあった



何の対処にもなっていない気もするが


私はそんな人と話をしてみたいと思った



こう思う人間が

一番彼らに利用価値があるとみなされ

上手く利用されるんですって




私だって流石に

あからさまに嘘の多い人には警戒するよ?



だけど

そうね


はすみんに恋した女生徒みたいに


愛しちゃったら

分からない



だって

さいこぱすは常に演じている



彼らの目的は「支配ゲーム」




惚れたら、その



あれだよね?




自分の生き死になんて



どうでもいい





映画でも

はすみんに惚れた子は


そうだったよ










自分のことより

相手の気持ちが気に掛かる




この場合

さいこぱすには「気持ち」がないのが

悲劇ですれど










それを全うするのもまた


恋の形としては

ありだと思う




映画を観れば

よく分かるよ