腰が痛いです

そろそろ持病のヘルニアがヤバい




まだまだ突然雪が降り出したりしますね


財布も心も空も、寒い




毎週土曜にやっているドラマを

何となく観ている


特別素晴らしくもないのだけれど

ただ夕食後に笑って観るのには丁度良い

そんな感じのドラマだ


内気でハッキリものを言えないヒロインが

職場での鬱憤を夜、自作の漫画を描いて憂さ晴らし

自分が言えなかったことをキャラに叫ばせたりしている


それがある時、そのキャラが実写版になってヒロインの前に現れた

この世界のことなど、まるで知らない彼は

初めての出来事、そしてヒロインへの恋心に奔走する


演技は分かり易く大味だ

主演の彼は度々こういったキャラもの、と言うか

コメディドラマに多く出演する

(顔は好きなタイプなのに実に惜しい)


くだらない、とは言い過ぎだが

別にいつまでも心に残る感じのドラマでは、ない



だけども

だけども



ちょっと、何故か

うるっときちゃう、時が、、ある



これは多分・・・あれだ

岡田さんの本の、せいだ





何も分からない状態でする恋は


つまり

誰もが経験した「初恋」というものだ


何も分からないから、むやみに飛び込んだり

逆に何の根拠もないものに怯えたり

とにかく、自分が思い付く最善を尽くすしかない


あまりに無防備で心もとなく

捨て身で相手のことを考える

だからこそ美しい


打算や勘ぐりを含まない一直線な感情は

日常に追われて走るように生きる人の胸を突く



私はこのドラマを見終わる度に

いつも「自分には色んなものが付いたなぁ」と感じる



彼が無垢な裸の状態だとするなら


私は重い甲冑に身を包んでいる

おまけに自分の胸の辺りには黒くくすんだシミや

背中には何やら黒い羽まで生えかけているように見える


それらは勿論

私を守ってくれる為のものだ


攻撃を受けてもダメージを少なくしてくれる

それに

経験や知恵によって更に重く、黒くなり

こうなったら、こうするべき処世術や

良い訳や駆け引きを上手くしてくれた






何だか、つまらない





苦労してカスタマイズした甲冑なのに



私はふと

「これでは、つまらない」と思ってしまうのだ





若い頃は良かった、などと結論には至らない


別に昔を懐かしんでいる訳じゃ、ない



あの頃は

それしかなかった



懸命にやるしか

選択肢がなく


だから仕方なく

手探り



だけど

今は、そうじゃ、ない




身に付けることが出来るなら


脱ぐことだって出来る筈だ




防御法を捨てて

先を見越せる目を捨てて

相手を取り込んだり、誘導するのもやめて




勇気だけ持って






スイッチひとつで裸になれる



そんな心を持つことは







不可能では、ない筈だ