堺雅人が熱い


マイブームなのだ




松ケン以来の衝撃です

英明以来のトキメキです!!



もともと

好きになるタイプの男性では、ない

シュッとした顔。のほほ~んしたその感じ

「何か?」とでも言いたげな

何を考えているのか良く分からない表情


全く、興味をそそらない



だけど

ヤラれちゃった

今演ってるドラマに



私はつくづく激しいものに惹かれるのだと再認識した


歌はバラードより、ロックの方が好きなことや

穏やかな田園風景よりも、都会のネオンが好きなことや

穏やかな男性よりも、情熱的な男性に惹かれることを



しっとりと演じる演技が嫌いな訳じゃ、ない

静かな演技も

だけど

怒鳴ったり激しい熱情がなくても

瞳の奥はせめて、熱くないと

私の好感度レーダーは感知出来ないみたいだ


それを、あのドラマで初めて観たのだ


以前からもきっとそうだったのだろうと思うと

私の勉強不足で申し訳ない気持ちになり

今になって過去作品を観漁っているという状況だ



何しろあのドラマは本が出来上がっていて気持ち良い

どうやって伏線を張って、どうやって盛り上げていくのか

ハッキリしていて分かり易い

観ている側を引き込んで、追い詰めてドキドキさせる


大した視聴率なのだと聞いたが

それも頷ける


「倍返しだ」と彼が言う度に

その瞳を見てゾクゾクする


男はこうじゃなきゃ

普段は穏やかな目立たない男性の中に

静かに飼っていた猛獣が目覚める感じだ


ああ、素敵


一瞬でも良いから

やはり私は見上げていたいのだ


その一瞬があれば生涯尽せるような

そういう強いものが好きなのだ



そんな演技が出来るなら

是非、舞台を拝見したいものだ


また会いに行きたい演者さんが増えた




過去作品を求めて、リーガルハイを探したが、私と同じような事を考えている人は多いらしく借り出されていた
でも諦めない。

数年前のジョーカーを借りてみた
刑事でありながら、法から免れた犯罪者を裁く闇の刑事役だ

表の穏やかな顔と、復讐に燃える本心とを上手く演じ分けている

小さなフラグはたくさんあった筈なのに見逃していたのが実に悔しい



こんなにヤラれてしまうなんて思わなかったんだ


こんなにあの静かな演技に情熱があるなんて、知らなかったんだ


ああ、
まただ


大人になったから気付いたのかも知れない







どうにもPCの調子が悪い


ネットに繋げない


デバイスがどうとか、ルーターを確認とか言っているが

全くよく理解しないまま2時間が過ぎて


いよいよ、酒にするのか誰かに電話か

そんなことを考え始めていたら

突然繋がった


どうやらネット接続を無線に頼っている為

その故障っぽいのだが

そんなに早くダメになるものなのだろうか?

しばらく、繋がったり切れたりを繰り返していたが


今はドコモなんちゃらの園児の弁当箱のような機械が

頑張って綺麗な接続の印の青色を点灯させている

何だか、けなげ、だ


だが、どういう訳か

無線マウスを使おうとすると接続が落ちるので

まるで「これで精一杯です。今夜は勘弁して下さい」と言われているような気がして

私も大人だ

マウスは諦めて、マウスパッドを使おう



電化製品やその他の色んなものを

擬人化して見るのは割と癖のように習慣化している

その為、車にも自転車にも「名前」を付けている


探し物が見つかった時には

「ああ、いたいた」という具合だ



人には勿論

物にも優しく、という私の教育の一環のつもりだったが


とにかく優しく、優しく考えていくと

世の中には色んな攻撃的な言葉があるものだと思い

私はそれを耳にする度に、胸が変な風に痛むようになってしまった



勿論私も、仲間同士の会話では

品の無い攻撃的発言をしたもする

「馬鹿なんじゃないの?」とか「死ぬまで治らない」とか「デブ」とか「ハゲ」とか酷いモンだ


いつか姫も言っていたが

それを言える相手というのは、何かを共有している相手に限られるのだ

それが特別なものだったり、強固なものであればある程

より許容され、他愛もない会話として成立する


本当の自分を知られているから

本当の相手を知っているから


だけど実際は

それは出会う人間のうちの一握りであって

殆どの人達は、違う

私の場合は、そうだ


ちょっと知り合って、良さそうな人だからと言って

開けっぴろげに何でも話したりしないし

勿論、攻撃的な物言いもしない

どんな言葉で相手を傷付けてしまうか分からないからだ



でも

職場でも、ほかの場面でも

私はそういう物言いを良く聞く



職場の喫煙所でいつも毒を放つ男性は、今日ものたまわっていた

「あいつら全く分かってねぇよな?仕事出来ないにも程があるよ。段取り悪いんだよ、馬鹿としか言いようがないね」


ああ、胸が痛い


何で彼は仕事の合間の一服を

もっと有意義に優しい気持ちで過ごせないのか?


話題の本人がそこにいないからと言って

その人の耳に入らないとも限らないし

もしもその場に本人と親しい人がいた場合

本人以上に心を痛めるかも知れないと

何故、その「可能性」を考えないのか?


彼から見たら「馬鹿な行動」かも知れないが

本人はそれが最前だと判断したのかも知れない

何か理由があったのかも知れない

他にもっと大切な仕事を優先させたのかも知れない

何故、その「可能性」を考えて

「思いやる」ことをしないのか?


もしも

そうだとしたなら

「分かってねぇ」のは彼自身の方だ



言葉は案外、強力な凶器に変わる

言った本人はすぐに忘れても

聞いた方は結構覚えているものだ



簡単に口から出したものが

簡単に人を傷付ける

そして、それを取り消すことは永久に出来ないというのに



私はこれを家族に分かり易く説明する為

「負を吐くな」と言ってきた

相手を傷付ける言葉は、負のイメージを持って相手の耳に届き

大切なものを壊す

その負は必ず巡り巡って、自分の元へ戻る

吐いた唾は必ず自分に降り注ぐのだ




ある施設に行った時

小学生の高学年とおぼしき男の子が

「何?何の用?」と言ってきた


別にお前に用がある訳じゃ、ない

「何でもないよ。ここに用事があっただけ」と答えたが

彼は執拗に付いてきて、ぶしつけに私と職員の話を聞いていた


これを「可愛い」「あどけない」と世の中が判断しても

私はそうは思わない


特に「子供」だという理由だけで

多くのこういったことが許されていることが疑問だ


ずっと以前

近所の子供が勝手に我が家に入り冷蔵庫を開けるのには困ったと書いたことがあったが


全く、親の顔を見てみたい


「あどけない」と許されるのは3歳までだ


勿論、しっかり大人の筈の私だって

よく間違いを連発するので

それを咎めようとか、怒鳴ろうとかは思わない


ただ、

この子、このままでは苦労するだろうなぁ、と思うだけだ


好奇心が大せいで想像力豊か

感性の宝庫で、まだ人格形成の途中

子供の魅力とはまさにそこにある


でも、それを鑑みても

それと「図々しい行い」とは別だ


全ては親のせいなのだ


いつまでも「赤ちゃん」のままだと思っている

我が子可愛さに、我が子の成長に付いていけていない

鈍感な親のせいなのだ


喋れるようになったなら、挨拶が出来るのは当然で

どんなことをしたら「失礼」になるのか

敬語を覚えさせることも必要だ

幼児教育なんかよりずっと大切なことだと私は思うのだが・・・



相手の気持ちを考えない


その「想像力」のなさが発端で


世の中は不愉快に満ちている



優しい気配りはいくらしてもし過ぎということはないように思う



どうしても負を吐きたくて

他の気持ちなど考えられないのなら



いずれ自分も誰かに傷付けられる

覚悟が必要だ













職場の直属の女上司が辞めた

突然に



「お世話になりました」等の挨拶もないままに

まさに、突然に



これは、一体どういうことかと

今、職場ではこの話で持ちきりだ


私はそれをおととい聞いた

「あの人、明日で最後みたいだよ」と

「何で?」と聞いても

「わかんない」とひとこと


喫煙所というところは情報の溜まり場の筈なのに

この情報量の少なさと言ったら!!



とにかく、昨日を最後に彼女は消えた



当日、彼女から何らかの報告や告白みたいなものがあるかと期待していたが

笑顔で「お疲れ様」と言っただけだった


そして今日

本当に彼女は来なく

彼女のシフトも消されていたので

恐らくあの噂は本当なのだろう


「何故?」の嵐である



私と同じ部署でいつもセットにされている若い相棒に聞いてみた

彼は昨日とおととい公休を取っていたので確認のつもりで


「ねぇ、あの人何で辞めちゃったのか知ってる?」

「え?あの人って、あの人ですか?え???辞めた?嘘、でしょ?」

知らなかったみたいだ

その後2時間彼はショックの愚痴を零し続けていた

「この間も俺に料理作ってきてくれるって言ってたんですよ」

「俺、何にも聞いてなかったですよ、凄いショックです」


惚れてたな、こいつ

そう思いながら

つい言ってしまった

「男性にはやっぱり人気があったんだね」

「え?女性には違うんですか?」


彼に聞かれてハッとした


思い当たるのは更衣室だ

女性だけのその空間では、女達はつい気を許し

本音を言ってしまう

私はそこで着替えながら何度か彼女の悪口を聞いた


そして喫煙所

彼女は煙草を飲まないので、そこに立ち入ることがない為

あからさまに男も女も彼女の悪口とも取れる愚痴を煙と共に吐き出していた


上に立つ立場になれば

陰口を叩かれるくらいは覚悟の上の筈だし

確かに個人的に私も好きなタイプの女性ではなかったが

仕事熱心だったし、また決断も仕事も早い頑張り屋の女性だったと評価している

悪口を聞く度に「だったらお前にあれが出来るのか?」と内心思ってもいた


笑顔の可愛い人だった

多少バタバタと走り回り、時に機嫌で人を動かすのはイラッとしたが

気の強い彼女は自分に厳しいのと同様、人にも厳しいのだと納得出来た

私はもっと要領の良い女が好きなので

それが出来るもう一人の女上司を支持していたから

これからは少し楽になる、と

昼休みを過ごしたが

そこから戻ると相棒の若い彼が

昼休み中にかき集めた新しい情報を持って私の元へ来た


「分かりましたよ、真相」

最早、見習い探偵のような目をしている


「でかした。で、どうなのよ?」

だから付き合って私はその相棒になる


「言われたらしいっすよ。お前のやり方はダメだとか、色々」

「誰に?」

「決まってるじゃないですか!あっちと、あっちです」


「あっち」というのは、彼女と同じ立場にありながら

女の子達とじゃれ合いながらのほほ~んと仕事をする男だ


もう一人の「あっち」とは、現場一切を仕切るボス

学生時代から柔道で鍛え上げたオラオラ精神で上り詰めたタメ口仲間主義上司だ


「でも、それっておかしくない?女好きはともかくオラオラ上司は彼女が動いてくれていて助かってた筈だよ」

「それが・・・仕掛け人がいるんですよ」

「仕掛け人?」

「ちょっと声掛けてみますよ。冴子さん傍にいて下さいよ」


そう言うと彼はおもむろに通りかかった人に声を掛けた


「ねぇ、○○さん、あの人が辞めたって今冴子さんから聞いたんですけど本当ですか?」

その人は立ち止まり

いつものようにクールに答えた

「ああ、あいつね。昨日付で辞めた。今は有給消化してるんだよ。もうここには来ねぇな」

「それって、突然決まったことなんですか?」

「いや、かなり前から決まってたよ。ねぇ、冴子さん?」

「え??私はおととい初めて聞いた」

「あ、そうなんだ。俺は色々知ってるよ~。皆、口には気を付けな」

そこまで言うとその人は仕事へ戻っていった


私も相棒も内心「キャー!!」てな心境である

二人きりになった途端、目を見合わせた


「仕掛け人って・・・どういうこと?」

聞かずにはいられない


「つまり、彼があっちの人達に助言したんだって」

「助言?そんなんで人事が動くの?」

「人事じゃないですよ、クビじゃないんだから!つまり、辞めるように仕向けられたんでしょうけど」

「嫌がらせとかをされたってこと?」

「そこまでは分かりません。だけど、傷付いて辞めたことには間違いないと思います」



「彼」とは私が最近つぶやく時「ドS紳士」と表現する素敵男性のことだ

私が見る限り、社内で一番仕事が出来て一番人を使うのが上手い

時に非情なことも言うが、実力を伴うので文句の付けようがない

そんな人だ


だけど

私の「良い男条件」の中に

「口の立つ男」などという項目は、ない


彼は一見

黙々と仕事をこなし、見ていないようで全体の流れを見ていて

的確な指示を出せる理想の男性に見えたから


人の選別まで出来る采配があってもおかしくはないが

それをして良い立場では、ない


まして相棒の言うように仕掛け人だとしたなら

それはそれでかなり腹黒い


今回彼女が消えたことが

会社の為とは到底思えないからだ


だとしたら

彼がそんなことまで操れるのだとしたら

役職なんて意味を失くし

彼に気に入られたモン勝ちになるのが怖い



これがドラマや映画なら面白いよ

まさかのあの人が犯人でした、みたいな


だけど

実際は歓迎しないよ

組織の意味無くなっちゃってるし

彼に対する対応に困る



すると

私がひとりになった時に、彼が声を掛けてきたんだ



「冴子さんさぁ、先週土曜出る代わりに平日休み貰ったでしょ?何?突然休み貰ってもやっぱ困る?」

質問の本当の意図が分からず曖昧に笑う


「俺さぁ、冴子さんて普通の奥さんだと思ってたんだよね」

「普通の主婦だよ。子供の面倒見てる」

「でも急の休みで、男と連絡取れた?」


ハッと思った

何でそれを??


誰にも言っていない筈

誰にもそんなこと・・・



あ!!!


それは

私が派遣でこの会社に来た時から

私の世話を焼いてくれ、いつも優しくしてくれて

私の本名になぞらえたあだ名まで勝手に付けて呼ぶ程

心を許していた年上本社社員に

「明日、休みなんだって?冴ちーん、いいなー」と言われ

「急に休み貰っても男捕まんないっつーの」と

気心知れた間柄だと思って零したことが

漏れていた、ということだ



ああ、そうか


あいつも、ダメなのか




自分の浅はかさに唇を噛むものの



こんな会社って、どうなのよ?

とも思う



普通

噂話は女性の特権じゃないの?


女性はそれをそれ程利用する気など更々なく

日頃のうっぷん晴らしの為にするものだ


悪口を言っても、「仕事」と思えば不満も呑み込み仕事をする

家族ではないのだから

分かり合えない色々にも、それはそれとして受け入れる



だけど

男性がそこに着目して厳しく当たったなら


目も当てられない




私達は女同士で、お互いに主婦だから、子供がいるから

旦那の都合もあるし、子供の行事もあるし、

この年齢特有の色んなこともあるのを知っていて

お互いに庇い合う術も持っている


「子供が事故にあいました」なんて当欠も、

男性は「だから女は」なんて言うけれど

私達には良く理解出来る為

その穴をカバーしようと皆が思う




そこにもしも

彼のおかしな采配が下ったりしたら



その時は私が真っ先に声を上げようと

今日、思った



気に入らないものを排除する

彼が本当にそんな人だとしたなら


話して理解させるのも

面白そうだ












お久しぶりんこ


ちょっとネット以外の過ごし方見付けちゃったら


すっかり遠ざかっちゃった



ネットなくても生きていけるのね、私






本日は私の愛すべき友人の舞台を観劇して来ました


良かったなぁ

良かったよぉ。。


私はあの劇団の団長と仲良くさせて頂いているだけで

劇団内部のことは何も知らない


どんな事情でああなって、どんな事情でそうなったのかとか色々を

だから

ひとりのふらりと立ち寄った観客として感想を述べさせて頂く



何と言っても驚いたのは、らた様だ

突き抜けていたね

素晴らしかった

セリフのない時の彼の表情といったら!!

私があなたにキスしたかった


この

主演に観客の目を引き付けることが出来た時点で

恐らくこの舞台は成功なのだと思う


噛み噛みな感じは、確かに・・・あった

何言ってんか分からん感じも・・・多々あった


だけど

いい

そんなんもう、どうでもいいや


舞台は生ですから

生きた「気持ち」が伝われば

私は満足

綺麗に演じれば尻つぼみになる

それはあまりにも勿体ない


恋心が狂気に変わる

その瞬間

美しかったです、とても

でも。仰ぐ時の口は閉じた方が良いな

女性は鎖骨のラインを競うものです


私はあなたのファンになった


次回にも期待します


あんな細い体から

あのパワーが出るとは、ね・・・





あとは個人的に気になった方々が少々・・・



ヨカナーンの彼女は素敵でした

滑舌良く、説得力あり、真に訴えるものがあった

良く伝わり、良く響く

羨ましいです

私のおっぱい、ちょっとあげても良いよ




そして

ヘロデの彼女は完璧ですね

「舞台」というものを良く心得ている

彼女のキャリアがどれくらいかも存じ上げませんが

天性のものを感じました

観客を良く見ている

空気を読んで演じるなど

そんなこと

私は嫌だと思うけれど

(舞台は切り取られた世界なので、客を意識してはならないと私は教わったから)

エンターテイナーとしては恐らくあれが正しい

観ている側からすれば

それは可愛らしく、親しみ易く、スパイスにもなってくれる

手練れのなせる技だ

これまた羨ましい



君の演技については

もう言う必要もないだろう?



デカい君が舞台に上がった時点で

「やってくれるだろう」と私は安心しているから

君についてあれこれ言う気は、ない


死ぬ気で作った舞台なんだろう?

死ぬ気で演じた本番なんだろう?



私は2列目の席にいて

恐らく君からも見えていた筈だ

何度か目が合ったような気もしたが


その目は

私の知る可愛いリョウではなかった

妖艶で計算高く、魔性の女へロディアスだった




演じるって


素晴らしいです




ちなみに動向した私の娘は

第二の兵士を必死に見ていた

微笑んでいた

演劇に進んで欲しい親の意は叶うだろうか??

彼女と握手をしたがり

してもらったが

思いのほか歳が近いことを知って

自分も早く何かをしなければと思ったようだ

ただ

彼女は決定的に滑舌が悪い

負けん気はないに等しい

フラフラと「良さそうなものへ」漂うのが得意な海月のような女性だ

こんな熱い母を持って

熱さには嫌気がさしているのだろう

「私にも、出来るかな?」と帰り際問うから

「アンタには、無理。覚悟が足りない」と言っておいた



だけどもし

彼女が覚悟を決める日が来たら

面倒見てやってくれるかな?リョウ?






照明がどうだとか、音響がこうだとか

何で、こうなの?こうすりゃもっと良いんじゃないの?的な感想は

多くのファンの方の誤解を招きかねないので

つぶやく方でひっそりしたいと思います




ともあれ

お疲れ様でした


有意義な休日を有難う











日頃からDVDレンタルは日常だったけれども

ここ最近は自粛していた


なんせ借りる本数によれば

相当な金額になるからだ


しばらくなんちゃら放送が無料視聴をサービスしていたのに乗っかって

多くを録画して撮り貯めていたのを観ていた




そうだ。

兄さん、お誕生日おめでとう御座いました

併せ

キャラクターボイス賞受賞もおめでとう御座います


今年の贈り物は、お手紙に書いた通り


出来ましたら、着用しているお姿を拝見しとう御座います

いえいえ

お礼記事の催促ではなくて

これからのイベント等が楽しみで御座います。。





話を戻す


久々に出向いたレンタルショップで

私はだんみつさんのDVDを探していたのですが

流石人気絶頂の方は勢いが凄い

全て貸出し中



ならば、何か面白い掘り出し物はないかと物色していると


コアなDVDを発見しました



私は東京で生まれましたが

神奈川に住んでいた期間の方が長く

中でも横浜は、私の拠点であり

故郷でもあると思っています


ええ。

でらっくすな方が毛嫌いする

浜っ子であることに頑ななプライドを持った人間なので御座います



その浜っ子なら知らない人はいないであろう女性がいます

横浜の街を顔を白く塗り、白いドレスで闊歩する

あの美しい人



私は2度程、彼女をお見掛けしたことがあります

最初は10代の時

高島屋のエスカレーターで

「あの人、何??」と友人に聞いたら

「知らないの??」と訝しがられ、そこから色々と聞いて知った

あまりにも目立ち過ぎる恰好の女性でした


彼女がその伝説で世間を圧倒していた頃から

私の世代は既にほど遠く

私と同世代の人間にとっては

奇異にしか映らなかったし

馬鹿にしている者も、いた


だけど

私より年上の殿方にとって彼女は

憧れの女性であり、その話しぶりからは

高嶺の花に対する敬愛の念まで感じ取れた



2度目にお見掛けしたのは20代の時

桜木町の地下へ続く入口に立っていらした

私の当時の自宅から1分のところだった


携帯電話のない私は

男との連絡をそこからほど近い公衆電話でしていて

10円玉を入れながら、ずっと彼女を観察していた


誰かを待っているのか

約束があるのか


そんな素振りはまるでないのに

何故かそう思ったのは

彼女の職業故ではなくて


その表情が

決して悲しげではなく

どこか嬉しそうな、待ちわびているような表情に見えたからだ


美しい人だった



10円玉を詰め込んで

男を待っている私も

もしかしたら彼女と何か同じものを共有しているのかも


そう思ったら、少し嬉しく


電話ボックスを出た時に

目の合った彼女に

軽く会釈した




伝説の数々は尾ひれを付けて飛び交っていたから

どれが本当の彼女かなんてことは、私には分からない


戦後アメリカ兵相手の娼婦になった彼女は

その美しさで売れっ子になり

相当な高値が付いたと


その後、その話を聞き付けた日本人が

彼女を買おうとしても

粗暴な態度の男性には口も利かなかったプライド高い人だということ


その振る舞いや言葉遣いから

相当高貴な出自の人ではないかと


実は唯一忘れられない

アメリカの将校さんを今も待っているとか




まさに

横浜の生ける伝説は


その夜

図々しくも突然会釈した私に


深々と

会釈を返してくれた


丸い背をさらに丸め



そのお姿は


頼りなげなひとりの可愛らしいおばあさんにも見えたし


お顔を上げた口元は凜と引き締まり

世の中を生き抜く覚悟を決めた

逞しいお姉さんにも見えた



そのお声も拝聴したかったが

こんな深夜の桜木町で

女が声を掛けるなんて野暮なこと


私には出来なかった


お仕事の邪魔をしてはならない





私はその後も

いわゆる、自分の体を売り物に商売をする女性をたくさん見て来たし

友人にも少なくないが


一部の世間が彼女達を馬鹿にしているのが

理解出来ない


違法、なのでしょうけれど

誰を傷付けている違法だというのでしょう?



そりゃ、

若い子がお小遣い欲しさや、家出の為に

軽くそれを選ぶのは愚かだし

止めるべきなのかも知れない


また

その裏で男達が牛耳って利益を上げるようなことは

社会的にも確かに良くない



この現代では何を言っても無駄なのでしょうけれど


戦後、生きる為にそれを始めた人達がいたことは事実で


差別や好奇の眼差しがあっても生きる為に仕方の無かった人達はいる


それは現代も同様で

福祉が色んなことを提案しても

それに漏れる人達は実際大勢いる


そして

その職業にプライドを持っている人達も



人はプライドがなくては生きられない

生かされている、のではなく

生きようと思ったら

プライドは不可欠だ


人が後ろ指を指して笑うようなことにも

プライドがあれば凜として生きることが出来る




あのメリーさんは、どうかまでは知らないが



私の知る姉さん達は

凜と生き、しかもいつも名言を私に聞かせる



「本当に良い男ってのはね、金を持ってるとか思いやりがあるとか、そういうことじゃないの。自分の夢を追うことで女に夢を見せてくれる男のことよ」


「良い女ってのはね、辛い時ほど笑ってるモンよ。もしも男が戻って来なくても、心には残ることが出来る」


「アンタさ、アンタはこんな女になっちゃダメ。世の中の男はね、一度値段の付いた女に二度と価値を見たりしないのよ」



私の生きる心構えから言えば

然程遠くないと自分では思っている




今夜観たDVDは

そんな生ける伝説の彼女と知り合いだった人々


そのインタビューと

彼女と親しくしていた人の人生


そして

現在の彼女の行方


当時の横浜の映像や

彼女の映像を見て


私もうっかり20年前に戻った




ようやく見ることの叶った彼女の素顔は

故郷の養老院で過ごす普通のお婆様だった


もう白塗りをしない

可愛らしいお顔をした

何の変哲もないお婆様だ




でも、

そのお心の中に

お強く横浜の街で生き抜いた情熱があるのだと思うと


敬意を表さずにはいられない



ブレずに貫き通したその行いは

世間の全てが理解しなくとも

私のような変わり者は

心痛む程お察しします




お元気そうで、何よりです


そのお姿を拝見出来、嬉しかった



それから数年経っている今では

どうかは知るよしもないが



あなたの凜とした美しさを

当時、目の当たりに出来たことを

幸運に思います




そのDVDに出会えて良かった