時々彼の声を欲しがる耳の為に

今夜はOff the wallから聞いていこう




仲間内では一番モテるであろう紳士が

ふらりとやって来た


彼は半年に一度くらいのペースで私を口説きに来る


私は絶対に彼には落ちないと決めている



この心理戦を楽しむことを

もう10年近く続けている



別に

いつ寝たっていいのだ


そんなことに戸惑う程

子供じゃ、ない



彼の方だって

何が何でもという程若くはないし

困ってもいない



ただ

彼は腹が立つほど良くモテる

30代の頃は相当だと聞いたが

50を過ぎた今でも狙った獲物は外さない


若い売れないモデルと一緒にいたと思ったら

次にはセレブな人妻を腕に抱いている


まぁ、あっぱれな性欲

いや、違う

バイタリティと言うべきか


とにかく

女性がいないと生きていけない人なのだ



だけど決して下品ではなく

媚びたりもしない

女性を崇め、尊重して

その声と話術、容姿と人懐っこい性格で

あっという間に女性の心に入り込んでしまうのだ



初めて出会った時の衝撃は忘れられない

「可愛い人だね。今までもここに来てた?何で僕は君に気付かなかったんだろう?」


知るか。てなモンだ


だけど

言葉というものは恐ろしく

それを扱う人によって効力を変えるのだ


引き締まった筋肉

浅黒い肌

なのに子供のような瞳

いたずらっ子の微笑

指先の使い方

視線のやり方

そのさりげない触れ方


百戦錬磨だ


来た。と私は身構えた



彼の背景は最初から手に取るように理解出来た


乗るか、反るか


つまり

それに酔って身を任すのか

拒絶か


選ぶ権利は、いつも女性にあるから




面白いでしょ、第一こんな人

あんまりいないし


私は彼がいつも連れて歩くような美女とは違うけど

私だけ落ちなかったら

この人、どう思う?


適当に去って行くかな?

それとも挑戦するのかな?


小さな、好奇心だった



それが功を奏して10年近くも続いているという訳だ



まぁ、きっと彼にとっては

コンプリート出来なかったアイテムを取りに来るような感覚なのでしょうけれど



ここまで来たら絶対拒否でしょ、勿論

ここで落ちたら終わりでしょ?

私の「女」としての価値が量られている




「あのさ、最近あいつと仲良いんだって?彼とも食事に行ったって聞いたけど」


以前どこかに書いたが

私の男友達はそれぞれ繋がっていて

私が誰と会っていたなんてことが

何となく、バレている


「彼が好きなの。別に良いでしょ?」

「僕とは酒を飲む店にも行かないじゃない」

「それは酔って間違いを起こすのが嫌だから」

「間違いって、何?」


うっかり気が緩んで

寝たその朝に

私がどう思うのか、想像出来るから


彼のしたり顔も

見たくないし


「僕は酒の力を借りたりしないよ」


分かってるけど

酔ったらしたくなるのはこっちなの!!



「じゃあ。朝デートってのはどう?起き抜けの冴の顔、見たいなぁ」

「見せない」

「何で?」


惚れちゃうからだ

無防備な状態では

彼に太刀打ち出来ない



「相変わらず、つれないなぁ」


それでいいんだよ


「一体何年君を口説いてると思ってるの?僕の気持ちも汲んでよ」


分かってるんだよ

寝た途端

私は彼のコンプリートリストの中の一人になって

まるでキャラカードを集める子供のように

収まるケースに収まって

二度と登場の出番は、ない



「相変わらず、しつこい、あなた」

「しつこい、なんて女性に言われたの初めてだよ!」


そうでしょうね

なんせ瞬殺なんだから


私も毎回クラクラしとります



あなたに抱かれたいです

多分、楽しいでしょうね


だけど

それって

永劫続くものじゃないですよね?



なら

いらないのです











私は


私しかいらないと言ってくれる人が欲しいのです









仕事中、とびきりグッドルッキングな殿方を発見

「あんな人、うちにいたっけ?」


見れば制服を着ていない

派遣の人なのだ



太い眉毛にしっかりとした顎

広い肩幅に作業をして暑くなったのか捲り上げた腕の逞しいこと

そして周りから頭ひとつ分飛び出るその身長

遠目で見ていた私は

その喉仏を視界に捉えた

まず「声」を聞きに行かなくてはっ!!


つかつかと近づき

「お疲れ様ー」と通り過ぎる

「あ、お疲れ様です」


キターー!!!!


来たよ、やっと来たよ

私は手のひらに爪が食い込む程後ろ手にガッツポーズをした



別に大それたことなんて望んでいない



ただ

普段「ああ、まだ4時間もあるよ・・・」と何度も時計を見る毎日から

職場に行くのが楽しみになるような毎日になれば、と思うだけだ


そういう付加価値が、そろそろ欲しくなっていたところなのだ


近づいて見れば、彫りの深い顔立ち

笑うと口元による皺

浅黒い肌



素敵



私は忙しいのをいいことに

彼の隣で仕事をすることに決めた


すると流石繁忙期

どんどん仕事が溜まっていき

しかも慣れない派遣さんの隣ですから

余計に私の負担量は増えていき

結局走り回るハメに


ゼイゼイ息をする私を同僚がからかう

「笑ってるなら手伝って」

そういう私を見兼ねたのか、彼が声を掛けてきた

「これは、こっちでいいですか?」

「こっから向こうは俺、行きますから」


あら。性格も良いみたい


「誰かに似てる」と指を指せば

「そうですか?」と笑って見せた

口元に素敵な皺をよせて


あ。えくぼ

可愛い



あの日程、あの会社での仕事が楽しかった日はなかった


どの会社も故意にイケメンを数人配置すれば

女子社員の就業意欲は間違いなく上がると思う




私の職場は繁忙期にはよく足りない人材を派遣で埋める

派遣から入った私のように、気に入られたりするとお誘いを受ける


だけど殆どの派遣さんは掛け持ちか学生か

やる気のない人だったりする

それにこちら側も忙しい時しか呼ばないので

そこで安定した収入を見込めることは少ない


毎日来る派遣さんなど稀、なのだ



次の日

やはり彼は来なかった

ほんのアルバイトだったのだろう


落胆は大きかったが

思い出し笑いはしばらく続いた



小さな恋が

一週間を乗り切る元気をくれた



次に会うことがあったら

お名前ぐらいは聞いてみよう






友人に

「覚悟を決めて行動するのは、開き直りに近い」と言われた

つまり臆病なのに覚悟を決めるのは、開き直りだと


「ええい、ままよ!」と


言った本人は、私が気を悪くするのではないかと心配しているのかも知れないが

私はそれを受けて

「え?覚悟って、それ以外にあるの?」てな感じだった



私の生活は「覚悟」の連続だ


本当なら家に籠って、何もしたくない

出来ることなら食事もしないで酒を飲み

一日中ペンを握って、物書きをしていたい

白い紙を広げて

何を書こうかとワクワクするあの感覚を

死ぬまで味わっていたい



だけど

生きなくてはならないから

生活があるから

動き出す


朝、家を出るにも小さな覚悟がいる


自分が動くということや

人と関わるということは

良くも悪くも何かに影響を及ぼして

もしかしたら知らないうちに人を傷付けたりしているかも知れない


自分の言った一言が

自分の行ったことや、行わなかったことが

誰かを不快にさせているかも知れない


良かれと思ったことでさえ

必ずプラスに働くとは言い切れないのだ



そういうことを毎日考えていると

追い詰められて

自分の許されるスペースはつまり家の中だけになる


だけど

仕事をしないとならないのが現状で

それをして得られるものは賃金だけでは、ない


どうにもやらなくてはならないものならば

「覚悟」を持たなければ出られない


「ええい、ままよ!」とドアを開ける


私、誰かを傷付けるかも知れません

だけど気付けば謝ります

その責任を果たせるように努力します

だけど

あなたも私を傷付けるかも知れませんから

お互い様ですよね?

仲良くいきましょう


そんな風に自分の中で折り合いをつける



自分を上等な人間だと思ってはならんが

下等な人間だとも思ってはいけない




上に書いたイケメンを見付けた時も、そうだ


歩み寄って声を掛けるのは実は私にはとても勇気のいることで

本来なら関わらなくてもいい相手

する必要のない会話をしている


ただ魅力的な人の声を聞きたい私の欲望の為に


私は彼の声が聞けた

楽しい時間も過ごせた

だから走り回り彼の仕事も手伝う

馴れない職場に気を使う彼を和ませる

対価は等価交換でなくてはならない



私が彼の隣に行ったことが

彼にとって「迷惑なこと」ではなく「良かったこと」になるように

最善を尽くすぐらいのことは

覚悟をしています




彼が当日帰宅してから

「あの人ウザかったなぁ」と思ったら

全部無意味な安い覚悟なのかも知れませんが



そういう方向で考えたらキリがないので

そこはスルーします

精神衛生上



自己満足かも知れませんね







ところで






「責任」って




そんなに怖いですか?


ぷらちなでーたを観て来た

観たのは公開日だったのだけれど

それから何度も記事を書いては何故かどこかへ吹っ飛んで

酔っている為、終いにはどうでも良くなって

今に至る


ひらがなで書くのは、いつものように検索避けで

でーた、と伸ばすのは作中のにの、の色っぽいアドリブセリフの真似が我が家で流行っているからだ



だけど彼を観に行った訳じゃ、ない

もうお一人の方だ


ここは「兄さんへの愛で出来てしまったブログ」と謳っているにも関わらず

私は時々彼を題材に記事を書く


だって

ドストライク、なんだもの



いつだったかも思い出せないが

とよえつブームというものが到来して

きむたくか、とよえつかって言うくらい

人気を二分していたのに

世の女性達はすぐに

やれにのだとか、じゅんだとかみそばたーだとか、むかいくんなんてイケメンに心を奪われ

簡単に去った


いやいや、違うよ

それじゃダメだよ

惚れたら10年単位で見てないと

その人の本当の魅力なんて分かりませんよ、と


映画が公開と聞けば

必ず劇場へ通ってきた

あの人はスクリーンで観るに限る




男性のどこに惚れるのか、を

今夜はなるたけロジカルに書こうと思う




リアルな私の好きな人を書いても

皆様にはご想像出来ないだろうから


誰もが思い浮かべることの出来るであろう

彼のことを書く




何が良いって

まず、声が良い

これ最重要

これが無いと何も始まらない


時折こっそりCMのナレーションのお仕事もしていることをご存知だろうか?

つまり、声の評価は折り紙つきだと言うことなのだろう


低すぎず、決して高くなく

舌足らずなのに甘い

舌の長さと、声帯のことを考えると

何だか興奮する



そして

骨格

私は顔が長い人が好みで

いわゆる馬面と言われるものだが

喉は太く、肩幅は広い方が嬉しい

これは思春期に著しく成長する人とあまり変わらない人とがいて

概ね遺伝で決まるのだろうが

つまりは

身長の伸びとも深く関係している


肩幅が広ければ、つまりバランス的に自然と身長も高くなるだろうし

手足も当然長くなる


「男らしい」体の出来上がり、だ


声と同様

これを所有しているか、していないかで

恋愛出来るかどうかも決まる



何故、惚れるのか?を問うなら


自分にはないものを持っているからだ



では、自分よりも可愛らしい人でも良さそうなものだが

そうは、いかない



男性に求めるものが

自分よりも大きなものだからだ


大きく、深く、広いものが好ましい


身長だけでなく

手や指や爪も

腕も脚も全てのものが

夢や志、思慮深さ、思いやりや、信念も

(あ。兄さんは概ねこっちに惚れているんだと今思った)




そして次に

意外性


彼はマスコミを嫌って殆どバラエティやトーク番組には出ない

だけど特典DVDや昔のインタビューなどでは結構素顔を晒していることがある


関西生まれの為、お笑いが好きだということ

モテたいが為に役者になったということ

思考回路が結構えろいこと


もしも彼が役柄通りの男性なら

一緒に食事をしてもきっと無言が続いて楽しくはないだろう


だけど世の女性が男性のギャップに惹かれるように

私もまた、この意外性に結構ヤラれている



そして

えろいことを考えている男性は

私の今まで出会った人達を考えると

かなりの確率で頭が良い

頭が良いと言うより、知的と言うべきか


それは私がえろい、と考えた時に

下世話な下ネタよりも

少し捻ったような大人トークを選んでいるからだ


決して小学生が局部名を言ってはしゃいでいる類ではなく

女性を意識した発言をしている

そのボキャブラリーとセンスを見ている



それだけで、その人の経験値も大概分かる



失敗をしてこなかった人と、色んなところにぶつかって生きてきた人も

ここに現れる



それを言うなら

瞳も、それを知り得る大事なパーツのひとつだ



これはあくまでも「私」の考え方だが

瞳には結構色んな情報が詰まっている


傷を受けた人は瞳に傷が付いているし

大切なものを見た筈なのに心に刻んでいない人はそれも瞳に刻んでいない

これを言うと「嘘だー、全然分からない」と言う人がいるので

もしかしたら、

どうやって人のことを見るか

瞳の色というよりも、その視線の有り方ややり方をそう感じているのかも知れない





そして

仕事に対する取り組み方


これは彼は人気商売なので

その役作り、考え方を述べることが多いので

そこから知ることが出来る


極論を言えば別に仕事でなくても、いい



何かに真剣に取り組む時

人は望んでいきたい方向といけないジレンマを抱えたりする


悩んで、考えて、最終的な位置決めをどこかでする



そこには熱があった方が好ましい


勿論、私よりも熱い、熱が

向上心や、欲深さとも言える


上を目指さない人は

そもそも男性だとも判断出来ない



精子と卵子から始まる

本来の本能だと私は考えている





そんな魅力的な色々に

「彼らしい」その「個性」が加わって


例えば

言い回しや癖

踝の大きさや、二の腕の筋肉

それらに愛着を持ち始め

特別な人になる



代わりが利かない



そう思ったらもう

後の祭り




「好きな人」の出来上がり





私はこうして

男性を好きに、なる







ロジカルになってたかしら?




よく、分かんない



思ったまま書いた方が楽しいや






あ。

映画の感想全然書いてない・・・
































ネットの接続が非常に悪い


書きながら聞いている某動画サイトの曲が

ガタガタしていて若干酒がすすむ


早めに書き上げてしまわないと

とんでもないことを書いてしまいそうだ




「あの記事読みましたよ」とリョウは言ってくれたが

「ああ、私はまだ読んでない」と答えた


何が書いてあるのか怖くて読めたモンじゃ、ない


開いたらもぁ~んと白い煙が立ち込めて

婆さんになってしまうかも知れない


私はいつも酒を飲みながら書く為

最後まで覚えていないのだ


余程酷い場合は「削除した方がいい」と友人が教えてくれるので

最近ではそれにすっかり甘えている





先週

丁度一週間前

私は長いこと会いたくて、会いたくて

夢に見る程会いたくて


どんな方かと妄想し、自分なりの憶測も加え

昔の文通相手を想うように想っていた人と

ようやくお会いすることが叶った



彼も私と出会ったことを記事にしていらしたので

それに事細かに感想を述べようと思っていたが


所詮、無理なのだ


私と彼は、真逆な人間だから


だから

感想文方式でいく


感想文とは本来

その感想をストーリーを追って感じたことを書くものだが

小学校の時の先生は言ったのだ

「読んでいる人に内容なんて伝わらなくてもいいの。あなたがどう感じたかを書けばいいのよ」


だから彼の記事の感想というよりも

彼と出会えた感想を


書こうと、思う





まずは、私達を引き合わせてくれたリョウに

最大の感謝を送る


愛してるよ




会いたい人に会いに行く時にすることを

私は全てやった

馬鹿みたいに


まず

体は血が出るかってぐらい洗ったし

色んな毛を剃って、パックもした

勿論勝負下着だったし、胸も寄せた

爪を磨いて、マスカラを塗り

付けマで悩んで、あえてやめた

香水も同じく

髪の色を変えて、服を選んで、靴を選んだ

楽しかったなぁ



だけど、ぜーんぶ

無意味なことだと

分かってた

分かってて、やってたの


私にとっては、儀式みたいなモンだった


分かって欲しいのは

「私って、綺麗でしょう?」じゃなくて

「私を好きになって。女性として」じゃなくて

「こんなに楽しみにしてました」だったの


それも

自己満足満載の!!





やっと会えたその人は


とても素敵な人だった



「普通のオッサンです」と言っていたので

「普通のオッサン」をモロ想像していた


スーツとか着て、髪に何か臭いモン塗っていて

ちょっとレトロな匂いがして、そこが良い、みたいな

色々コアなこと喋りだしたり、今時聞かないような駄洒落言ったりする

そういうオッサン

酔ったら頭にネクタイ巻いちゃう的な?

そういうの、嫌いじゃないし



だけど、違った



若かった



お洒落だし、スタイル良くて

サラッとしてて

ああ、オッサンて概ねねとっとしてるけど

彼は色んな意味でサラサラで

背高くてイケメンで

歌声も良かった


ああ、何かまた

腹立ってきた




私は「女」として見られることに、慣過ぎている


「男」として相手を見ることにも





最初、リョウの隣にいる彼を見た時

途端に好感を持ったこと

嗅ぎ分けたこと


「女」の感覚でやってしまったことに

心の中で舌打ちを打った



これはリョウと初めて会った時もそうだった


またやっちまった馬鹿な私



一度に3人のイケメンと新宿を歩く私

女1人に男が3人とは、豪勢な夜だ


いつもなら

「ほら、私イケてるでしょう?」

そう思ってもっと胸を張って闊歩出来ていた


それが何だ

この感覚は??


「すんません、何か部外者なのに入っちゃって。謙虚にしてますから、私のことはどうかお気になさらず・・・皆様、今夜はどちらへ?あの・・・末席で良いので、よ、よろしいですか?」てな感じだ




だけど

居酒屋へ落ち着いて

色々な話をするにつれ


以前からずっと感じていた彼の人間的な魅力に気付くことが出来た



「ああ、こういう人だから、ああいうことを書くんだ」

「面白い」

「やっぱこの人、面白い」


私は彼の首から下がるクロスのネックレスや

Tシャツに書かれたスペルを読みながら

目の前に座る人の「そのまま」を受け入れたいと思った



私はどっぷりと

彼が好きになった




出会いに、感謝




私では不得意で至らない発想を彼はくれる


今まで埋まらなかった精神の穴に

彼のロジカルな考えが論理的な答えをくれたりする


だけど人って、そうじゃないでしょ?的な言い分にも

彼なりの解答をくれる


面白い

実に、面白い





リョウ達と別れて、二人きりになった時


私はずっと考えていた


人を好きになった時、概ね考えることだ




「私、ガッカリされてないかしら?」

「嫌われてないかしら?」



恋愛じゃなくたって

思うものなのです



そう思ったら

言いたいことなど途端に言えなくなる


評価が怖いから




あなたは自分が「臆病」と書いたが

偉そうに記事を書き散らかす私でも

こう思うのです



人が好きだから

人と関わりたいから

人に好かれたくて

願わくば、愛されたいから



次の店でも酒を煽り

私は薄っい酒に何度もトイレに行き

隣で良い声で歌う気持ち良さそうな彼の声を聞いて

逆隣のこれまた良い声のオッサンを見付け

しばらくお話してみたのだけれど

何か、おかしな内容のお話で

私には全く共感出来なく

だけどとにかく良い声だから最後まで聞いていた


こうやって私は今まで選択を違えてきたのだと実感し


帰って行くオッサンを見て

「私を振ったわよ?あの人」と彼に言えば

嬉しそうな高笑いが聞こえた



あなたはまるで女友達



私の古くからいる

親友のよう




だけどネガティブ思考はお互い様で

思ってしまう

「こう思っているのは、きっと私だけなんだろうな」




だから

朝、別れ際のハグは嬉しかったなぁ


少なくとも

嫌われてはいないんじゃないかなぁ?の地点までは思えたから



私は良くハグをする

仲の良い友人はおろか

ネット関連で出会った人にも

会いたくて、会いたくて会っているのだから


会っていた時間が楽しかったのなら

それを示そうとするからだ



楽しくなかったら、決してしない



だけど

お相手の好みを考えると、迷う場合がある


リョウの時もそうだ


ここで抱き付いたりしたら、気持ち悪いだろうな


そう思えば、もう出来ない

だからせめて握手を求める



その通例通りにまた言った

別れ際

「握手してください」


その手の大きさ

爪の形

「女」の私はしっかりと覚えましたよ


そんな

きっと彼らには気味悪いだろう女心を持て余している

私を彼は爽やかにハグして

礼儀正しく送り出してくれた




そりゃ、女に惚れられても

文句言っちゃ、ダメ




覚えていないかも知れないけどね!!!







以上、

語り尽くせない感想は

この辺で終わります


いらんこと書かんうちに閉じたい







リョウと姫ともうひとりのイケメンのことは

ご迷惑になると困るので、お名前は出さない

だけどフォロー有難う御座います

何か、私が色々踏み込んだら

泡になって消えてしまいそうな儚さを感じたので

上手くお話し出来ませんでした

そーっとつぶやきます






で、姫?



「これから姫って呼びますから」と言ったら

「良いよー」と笑っていたけど



「冴さん」て下から目線はもういらんです


私は大抵、一回飲めば誰でも呼び捨てしちゃうんですけど


姫はいつまでも「冴さん」って呼びそうで怖いです


下から見んといてください

同い年じゃないっすかー!!



「自分は3月生まれ・・・」とか聞いた記憶もありますが


無駄な抵抗せんと

どうか私と肩を並べさせて下さい







あなたを少しだけ知って

もっと知りたくなった



男と女じゃなくて

人と人として



あなたが記事に

「自分は臆病」だと言うから



私も本来なら書かずに思っているだけのことを

晒してみました




ロジカルな表現など出来ない

「感情」が全ての女には

これが精一杯



またお会いすることがあるなら

お願い!またあの店に連れて行って!!



それから自分で金出すから

もっと濃いもの飲ませて


本当に酔ったらおかしなところでおしっこしたりするから

それをあなたが叱って





そんな関係になれたら







嬉しいなぁ

























家族がインフルエンザになって、どこにも行けない

立ててた予定もすっ飛んだ


仕方なく近所のスーパーマーケットに行けば

ピンクなもの多し

赤と白のはんぺんにピンクのワンタン、ちらし寿司のもと

桃のジュース、苺のケーキ

ああ、そういう時期だもんねぇ


匂いに誘われて買っちゃった、苺。。



楽しむ筈の週末が

特に楽しくもないので

仕事のこと、書きます






皆さんは、どうかは知らないが

私は新しい職場に勤めた時

その場所で、自分がどういう風に見られ

周りの人達にとって、どういうポジションでいるべきかを

まず最初に計画立てる


これはあっちら声優さんを知った頃

その方が完璧にご自分をプロデュースをしているのを知り

そんなことが本当に出来るのだろうか??という疑問から興味を持ってし出したことだ



新しい職場で出会う人達は

つまり、私のことを知らない

恰好や発言や振る舞いで

「私」という人間を判断していくのだ


なら、

それらを故意に調節すれば

思い通りのイメージ、もしくはそれに近いものを植え付けることが出来る筈だ


本当の自分など、晒す必要はないのだ

そんなもの

友人達には知り尽くされている


これを実行するには条件がある

その職場を実際に見た時

ここでは「恋人」も「親友」も作るつもりはない、と判断した時だけだ


また環境も結構大事だ

以前の小売店のようなところだと

事務所も小さく、人と人の関係も密接で助け合いや事情の共有もあったりするから

なかなか難しい


だけど今の職場は大きな建物に数百人の従業員

ロッカールームの端で、自販機の脇で誰が何を喋っているか全てを知ることなど出来ない

一緒に働いている人が、どんな家族構成で、どんな過去を持っていて

どんなことを考えているかなんてこと、自分から近寄って仲良くならなければ知り得ない

また基本、仕事さえしっかりこなしていれば文句を言われることはない



自分プロデュース遊びを実行するには

うってつけだ



ざっと見たところ、目を引く男性はいない

女性もどうしても仲良くなりたいと思うような美人もいない

一日中良い声を探している私の耳には

運搬係のオジサマと、夜の冷凍管理者がヒットしたが

私の友人を越えはしない


なら、作戦は実行、だ



まず

若い頃によくやった

「誰からも好かれる八方美人キャラ」は何しろ疲れるからこりごりだ

私のウエイトは職場では、ない

「綺麗なお姉さんキャラ」にもそろそろ無理がある

だって、私より綺麗な人がたくさんいたから

それに別にモテる必要は、ない

「セレブマダムキャラ」は面倒臭いし

「面倒見の良い肝っ玉母さんキャラ」は体力いりそうで何か嫌


もう、控えめで良いんじゃないの?

目立つ必要もないし、実際私、お喋りな人じゃないし

うん「地味で目立たない控えめキャラ」でいこう

だけどそれじゃ、ちょっとつまらないから

「訳あり謎あり女キャラ」も追加しよう



そう決定した11月1日から、すでに4ヶ月経ちました



そこそこ職場の皆さんと仲良くなりました

私は誰のことも詳しく知りたがるアクションをしませんでしたので

皆さんのことを良く知りませんが

「昨日、旦那がさぁ」「そろそろ娘が・・・」なんて

会話に出てくる情報で

「ああ、この人は既婚者か」「この方の娘さんは6歳」などと

頭の中のリストへメモします

ズバリ聞かれない限り、私はそんなうっかり情報漏洩はしません

だって「訳あり謎あり女キャラ」を選択したのですから



私は基本、食堂でひとりでランチを過ごします

自分から皆の元に行ったりはしません

だって「地味で目立たない控えめキャラ」だから

「こっちおいでよ!」などと誘われると、行くことにしています

だけど一度誘われたからといって

次の日も同様に当たり前のように合流したりはしません

だって「訳あり謎あり女キャラ」だから




ああ、面倒臭いキャラを選んでしまったな




だけどちょっと面白い




「昨日は一緒だったのに、今日はあの人来ないね?」

そんなことが囁かれいるかも知れません

その結果、誰も私をランチには誘わなくなりました




「寂しそう」だと思った人達が私に気安く声を掛けてくれます

有難い優しさです

「また午後も頑張りましょうね」と飴を差し上げます

「有難う!」笑う彼女の口コミから

「私」は悪い人ではなさそうだけれど人付き合いは苦手みたい、という

イメージが広まるでしょう






計算通りです






とりあえず、職場なのですから

毎日欠勤なく出勤して、ちゃんと仕事をこなしていれば

誰の迷惑にもならないのです


自分に迷惑を掛けない同僚の素性を知りたくなるのは

数か月先


それも、興味を引いた場合のみ


つまり

この時期、私に近づいてくる人は

私に興味があるという訳だ


有難いことにいました、数名




喫煙所で話し掛けてくれた女性は

「今しか!」とばかりに口火を切った

「私、覚えていますよ、冴子さんと初めて話した時のこと」

「え?」

「私が話し掛けたら、私、今日が初日なんです。って言ってましたよね?」

ああ、そうだ

同じ派遣で、何も分からないで派遣先から放り込まれて

ちゃんとした説明や指導もないまま、とりあえずやることを言われて

私は不満タラタラだった


「私もその数日前に来たばっかりだったんで、冴子さんの気持ち良く分かりましたよ、ここって、教えるの下手ですよねぇ」

「ホントそうだよね?聞いても人によって答え違うし、業界用語っていうの?ここでしか通用しない言葉ってあるじゃない?そういうことも初め聞いてビックリしたよねぇ」

「そうそう!!やっぱり同じこと考えてたんだぁ~仲良くなりたいって、ずっと思ってたんですよねぇ」

「そうなの??早く言ってよぉ」

「でも、私・・・今日が最後の出勤なんです・・・」

「え?」

「お金貯める為にここを選んだだけで・・・」

「そうなんだ・・・」



次の日から、本当に彼女は来なかったから

唯一私と仲良くなりたいと思ってくれた女性はいなくなった




あとひとり

機材の整備をしていた時、ひとりの男性が近づいた


「冴子さんってさ、あんまり喋らないけど、それは慣れてないからなんだよね?」

「え?」

「今はまだ照れちゃって、本音を言えないだけなんだよね?」

「・・・」

「シャイな人なんだね。俺、ここでは結構浮いてるし、多分皆にも良いこと言われてないと思うし、さ。だけど上司に嫌なこと言われたりしたら、俺の名前出していいよ。俺、絶対そういうのに負けないから」


来たね

うん、来たよ


彼は統括リーダー

皆を率いる立場にいる人だった


だけどリーダーと呼ばれる人は数名いて

その関係性もあまり良いものではないように見えた


会話の内容から分かることはたくさんあった


「結構浮いている」は疎外感を感じているのだろうし

「良いこと言われてない」というのは

やったことに対しての評価の低さを悲観している

なのに「俺の名前を出していい」というのは自己顕示欲そのもの

有難く分かり易い私の救世主



良い男だ

色んな意味で



見てくれは、

阿散井恋次

(分かるかなぁ?bleachのキャラなんだけど、彼を例えるなら恋次しかいないんだよぉ)


破天荒な物言い

その見た目

デカい身長に広い肩幅

ストレートな発言



「見てくれ」の観点で言えば

私から見たらこの職場で数少ない「男性」だった


私は自分よりも高く、屈強でなければ「男性」とは捉えないから


ただ、声に響かなかっただけで



「じゃあ、困ったことがあったら相談しますね」

「うん。そうして。いつでもいいから」



ああ、この人

必要とされたいんだ



ああ、

何か分かるこの感じ



共鳴しちゃったら、恋愛なんて面倒臭いものになりますか?




先日

商品が破損していたので

それを直すべくラップを探しに事務所に行った

私はとにかく破損したものを新しいラップで包み一刻も早出荷したい状況


狭い場所にラップが・・・そこには彼がいたので「失礼します」と声を掛けて私はラップを取った

狭い空間だったから、私はよろけて彼のウエストに手を添えた

大人だもの

別にそんなこと

あっても平気でしょう?

そう思っていたが

触れられた方の彼は、一瞬私を凝視した


何も言わない

何も言わないのだけれど


そういうことって、あるでしょう?


彼は私を

意識した



私も、同じく



だけど

ちょっと声が残念




「失礼しました」

私は綺麗にラップされた商品を持って帰る



「うん。いいよ」

微笑んだその視線




彼が私に興味を持ったことは

その視線で分かるけど







その声じゃ




多分、無理










惜しい!!!!!!!!