GO ON AND ROCK IT!(前半) | KissKickHugHang

GO ON AND ROCK IT!(前半)

 

「GO ON AND ROCK IT!」/呉 梨沙

(先ずは前半6曲のライナーノーツ)

 

1・偉大なるヴィーナスの星の下

 

上京直前 一番最後に作った曲かなと

与えられた選曲権3枠のうちの1曲

 

初めましてワタシですソング

 

*母親の天中殺真っ只中に産まれた

*映画「エクソシスト」を観にいった

両親が家に戻ったら それまで

ハイハイしか出来なかったはずのワタシが

柵につかまりニコっではなくニヤって笑って

仁王立ちしていたのが映画より怖かったらしい

*5月生まれ おうし座の支配星は金星

=ヴィーナスの星の下にいるから

芸術的センスに長けていると信じてた(る)

*この頃は腰まで髪があった

*下唇舐める癖があった(今はない)

 

とまぁ なんかその時の自分ぽさを

切り刻んで歌にした

 

サビの地声トップキーはもう 

だせる気しない だす気ない 出ない

当時でギリギリなのだからして

29年物の喉の傷み具合を

甘くみてもらっちゃ困る

多分 今とは発声も違うと思う

(胸声とか頭声とかそーいった類の)

 

元々は「あけはなした(タラララララ)」と

ラップなノリで作ったのだが

歌い出しの頭を全部

「あ~けはなした(ターララララララ)」

と伸ばして唄ってと言われ

演歌みたいだからヤダと

断ったらその断りを断られた

 

スライドギターを響かせた

軽めのブルースロックにしたくて

作った曲ではあったけれど

この手のチャラチャラした

ビートの軽いアレンジは好きなので

この変化はよかったと思う

 

2・さけられない奇跡

 

年齢的 世間的に見れば この楽曲が

当時の等身大だと思われるのだろうが

作っておいてなんですがギャップに苦しみ

レコーディング時に暴れん坊将軍になった

 

その割に歌詞も歌も曲調にあってるので

性格は別としてポップスの素質も

全くなくはなかったんだろう

多少はあったことが悔やまれる

全くなければ良かったのに

無駄に器用な自分を恨無しかない

 

ミント感溢れる 爽快なポップロックや

R&R、8ビートが体内リズムにあまりなく

なので#2、3、11のような曲調を

自発的に作ることがなかったけれど

こーいうコード感で こーいうノリの

こーいう内容の歌を作ってくださいの

リクエストになんとか応えられたことは 

その後の作家活動には大いに役立ちました

 

商業作家は えぇ!? はい??

 わかりました・・・

の連続で メインではないので

自分のセンスは物置にしまって

100%要求に応えきる他ない仕事なので

具現力 忍耐力をこの時死ぬほど

鍛えられた それだけはよかった

 

3・すばやく抱きしめて

 

シングル曲なのにコンベンションライブで

媒体の招待客に向けて1回披露したきりの

ある意味幻の歌(カラオケで唄ったことあるけど

キー高いし テンポ早いし 超難いし)

これを人前で唄って聴かせるときは

引退するときだけと デビュー当時から

決めていて 今日こそ!と思うときが

これまで何度もあったけれど 今んとこ未遂

 

その日が来たら 元demoキーに戻して

「ゆっくし抱きしめて」

(骨粗しょう症気味で節々も痛いから)

って唄ってみますかね

 

最後のフェイクを(ハモり含め)こんな感じで

入れたいと提案して以来 フェイクやハモりを

考えたり出来たりする子だと認識されて

全曲のフェイクを任された

(自分で作っててそれが出来ない人など

いないと思うんだけど どれだけ

具のない容器だと思われていたのだろう)

 

プロモーション行くたびにc/wの

「閉ざされた扉」がいいね

本当はこっちがキミのA面なんでしょ?

って言われるたびに「そーなんです!」

といって スタッフを蒼褪めさせていた

 

どっかしらのカラオケに入ってます

ぜひ唄ってください

BGMとして流すだけでいいです

ワタシに3円ほど手軽に寄付できます☆

 

4・Light Breeze

 

選曲権3枠中の2曲目

 

収録曲の中で一番好きな曲

一見 静かで冷たいけど 実は沸点が高く

青い炎のようなクワイエットロックが

この時から自分がしたい音楽だと思っていた

 

サビの歌詞が少しずつ変化しているので

書いておきながら 今どこ唄ってるのか

よくわかんなくなってた

 

キーは半音下で作ってたし もっと

鬱々しく気怠く唄うつもりで作ったから 

今が一番理想的に唄えそう&似合いそう

いつか機会があったら そのイメージで

唄いたいなと密かに思って はや幾とせ

 

スレートグレーは東京の曇天のイメージ

「東京の」というより 上京してからの

自分の精神状態の色

 

この曲や歌詞を書いていた当時住んでた

都立大学の家賃高いのに猫の額ほどのアパートの

(エレベーターあったから一応マンションのくくりか)

映像が今でも目に浮かぶ・・・と同時に

しつこい新聞の勧誘を論破したら逆ギレして

「ヤクザけしかけるぞ!」ゆーたんで

「どーぞ?こっちも知り合いいるんで

(もちろんいない)」って返したら

捨て台詞言いって帰っていったけど

脅しじゃなかったら 東京湾の

魚の餌になっていたかもしれない

 

そんな楽曲の思い出とは全く関係ない

エグめの+αを これを書きながら

思い出したのでそっとぶち込んでみた

 

5・ONE MORE CHANCE

 

この曲だけ唯一アレンジのイメージある?

って聞かれたような気がする

 

当時 渋谷系が流行っていた時代なので

管楽器の入った軽いサウンドにしたいって

いったような いってないような

 

知らない間にオケが出来てたので

覚えていることがほとんどなくて

詞曲制作時の記憶は精神的な理由でないし

歌に関してもメインではなくコーラスや

フェイクを録ってた時の記憶しか残っていない

 

生まれ変わったら日記を欠かさない

そんなマメ人間になろうと思う

(生まれ変わるなら人間じゃなく妖精になりたい

いい人に黄金色の奇跡の粉をふりかけて

わるい人には悪色の苦痛の粉をかける

っとまたどーでもいい情報をぶち込んでみた☆)

 

元々どんな感じで書いたのかは昔のデモを

聴けばわかるだろうけど 探す気にならない位

ストック音源があるので詮索するのはやめておく

 

6・砂鉄の街

 

選曲権3枠中最後の3曲目

 

上京してすぐに書いた曲

この頃は 映像が見える歌詞を書く

というか曲を作っているときに見えてくる映像を

文字に起こすと歌詞になることが多かった

 

作っている最中は録音ぜず

1曲完全に出来上がってからデモを録るので

メロディが連れてくる言葉を書きながら

作っていったほうが 歌い心地もわかるし

曲もすぐに覚えられるから

大体いつも詞曲同時スタイルだった

 

フェイクソロのラストの高音ファルセットは

自分で作っておきながら技術が伴わず大変だった

 

所謂こういう土臭い泥臭い音楽が大好きなので

この曲が決まったことは嬉しかったけれど

キーが上がって シャウトして唄う

温度の高い曲になったのは残念だった

(曲を作る時はアレンジまで頭の中で鳴っていて

ドラムのアクセントがほんの少し違うだけで

イメージと違って思うように唄えなくなるので

キーもビートは迂闊に人に変えられたくない)

 

座って省エネで歌いたい19、20だった

だってシャウトってホント疲れるし

未熟児産まれ保育器育ちだから体力ないし

でも 腹から声出てまっせ歌唱を

余儀なくされていたので

腹筋だけは縦に割れていた

 

今は横に綺麗に割れている

 

そろそろ完全に椅子に腰掛けて唄いたい