【 パン屋さんにて】
子供がトングでパンを取ろうとしてポトッと落とす。
手で拾いあげてトレーにのせて、また次のパンを取ろうと...また落としてしまった。
私はどうなるのか見守っていました。
そして…
少し変形したパンをトレーにのせようとすると、僕が「代わりに取りましょうか」と、従業員も「落ちた分はお取替えしますよ」と思わず声をかけてました。
すると、少し離れたとこにいたらしいお母さんが
「自分でさせてあげてください。」と。
会計後に。
「私一人でできたんだよ！私とママの好きなパンも買えたんだよ！」
お母さんは少し涙目で頷き、手を繋ぎ並んで店外へ、もちろん袋は子供が持っていた。
なるほど、自分でやりたかったんだね。
お店を出る時の顔はどこか誇らしげだった。
私も同じ経験があります。懐かしく感動しました。
子供が何かする時は親心や親切心でつい助けたくなるもの。
でもあえて「見守る」形の愛情もあるんです。脳科学的にも、
やりたいと言って成し遂げた時の子どもの成長はすごいのです。
いつも手取り足取り助けていては自信も身につかない事になります。
でもなかなか実行って難しいけれどね。
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