家庭でできる、カラダとお財布にやさしい洗濯術
ワイシャツ、ダウンウェア、スーツ、お布団、毛布などなど、
ほとんどのものは、自宅の洗濯機で洗えます!!

ドライクリーニング指定になっている衣服でも、
家庭で洗濯できる方法をプロのクリーニング屋さんが紹介します。
アイロン仕上げもていねいな図解で説明。
自分で洗えるから安心、安全、経済的です。
脱ドライクリーニングで、汚れも不安もキレイに落ちてスッキリ!

 

「水洗い不可」の洗濯表示がある衣類を洗濯した場合、以下のようになることが考えられます。

  • 縮む
  • 色落ち
  • シミ
  • 毛羽立つ
  • シワができる
  • 型くずれ
  • 特殊加工が取れてしまう
  • 装飾がくずれる

ビスコースとは

パルプを溶かした蜂蜜のような粘度を持った液体です。
セロファンやレーヨンの原料になります。

 

レーヨンは、原料や製法の違いによってさらに細かく分けられます。

  • ビスコース・レーヨン
  • キュプラ
  • ポリノジック
  • リヨセル(テンセル)
  • モダール     これらは水に弱いです。
下の表の三種類の水洗いは避けましょう。
アセテート・テンセル・レーヨン

 繊維の種類

 

衣料用繊維の種類を分類すると下記のようになります。

    繊維名 メリット デメリット






綿 吸湿性があり丈夫。熱にも強い シワになりやすく収縮しやすい
通気性がよく、清涼感がある シワになりやすく、摩擦で毛羽立つ



シルク 光沢があり、しなやか 日光で黄変、劣化する。虫害にあいやすい
ウール 保温効果が高く弾力性がある 縮みやすく、虫害にあいやすい


テンセル 熱に強く、染色性に優れる 収縮しやすい






レーヨン 光沢があり、着心地がよい 水に弱くシワができやすい
キュプラ 吸湿性がよく、縮みにくい 摩擦により毛羽立ちやすい
ポリノジック レーヨンより強く、アルカリに強い シワになりやすい




アセテート 光沢があり、シワになりにくい 吸湿性が低く、変色しやすい
トリアセテート 熱に強く、弾性に富む 吸湿性が低い
プロミックス シルクに似た光沢がある 熱に弱く扱いにくい



アクリル 羊毛に近い風合いがあり、カビ・虫に強い 熱に弱く、日光で変色しやすい
ポリエステル シワになりにくく非常に強い素材 吸湿性が低く染色しづらい
ナイロン シワになりにくく弾性が強い 日光で変色しやすい
ポリウレタン 伸縮性が大きく、強くて丈夫 摩擦に弱く、2~3年で劣化する

 

植物繊維

植物繊維は綿と麻が一般的に知られています。綿は肌触りがよく、吸水性のある素材として親しまれています。また、麻は清涼感のある夏向きの素材として知られています。

 

動物繊維

動物繊維は、、絹(シルク)、羊毛(ウール)、そして、その他の獣毛繊維の三つに分けることができます。獣毛繊維、羊毛、 カシミヤ山羊、ラクダ、モヘア、 アルパカ 、 アンゴラなどがあります。

 

指定外繊維

指定外繊維で有名なのはアコーディスファイバー社の商標名“テンセル”、レンチング社の商標名“レンチングリヨセル”です。
成分はレーヨンや綿と同じセルロースで構成され、基本性能も同じですが、レーヨンより強く、水につけても膨張しないなどの特徴があります。

 

再生繊維

再生繊維とは、レーヨンやキュプラのようにパルプ(木材のくず)や 綿花のくずなど天然に存在するもののセルロースを、溶かして繊維に再生したものです。

 

半合成繊維

半合成繊維とは、合成繊維と再生繊維の中間的なもの。セルロースなどの天然の高分子物質を化学的に処理してエステルなどの形に変え、繊維にしたものです。

 

合成繊維

合成繊維とは、綿や絹などの天然繊維に対し、純化学的に合成された高分子からできた繊維のことです。

 

 

 

 

 

 

必要なもの:粉せっけん、クエン酸(仕上げ材)、酸素系漂白剤、洗濯ブラシ、洗濯ネット

粉せっけん量 洗濯もの4.5㎏  水量60リットル  粉せっけん 70グラム

粉せっけん量 洗濯もの3.5㎏  水量50リットル  粉せっけん 60グラム

粉せっけん量 洗濯もの2.5㎏  水量40リットル  粉せっけん 40グラム ワイシャツ3~4枚

石鹸をまず溶かし泡立てる。 泡立ち悪かったら液体洗剤を少量ずつ足す。


Part 1 クリーニングに出す洗濯物は家庭で洗う!
Part 2 シャツを洗う! エリ、そでにお湯かける、ブラシでこする、30分放置。 熱湯酸素系漂白剤。墨汁は歯磨き粉

     糊付けはコーンスターチ(小さじ1~2杯をコップ2杯の水) 水とき、ナベで煮立たせる、洗面器で1分つけ起き
Part 3 ダウンを洗う! 石鹸で洗える。水に強い。 洗いあがりすぐだしハンガーにかけ風通しの良い屋外にほす。手でパンパン 

     して膨らませる。乾燥機にかけるとより膨らむ。
Part 4 スーツ類を洗う! アイロンがけで肩の丸みは中にタオルを入れる。 ズボンのアイロンかけは腰、裾、センターライン


Part 5 ニットウェアを洗う! ニットは洗って小さくなったら引き延ばし濡れているうちに元の寸法へ。
Part 6 大ものを洗う! (布団&毛布)ジャバラにして洗う。最後にクエン酸で整える
Part 7 ゆかたを洗う! 乾燥器は型崩れするのでやめる。たたみ方
Part 8 ガンコな汚れ&落ちないシミをキレイに洗う!
Part 9 そもそも石けんは…
Part 10 石けんびいきジャブジャブ対談 赤星たみこ&茂木孝夫

 

#石けん生活 #サスティナブル #洗濯ルーティン

 

 

洗濯を楽にする方法3:カゴを分けて洗う前の仕分けなし

 

洗濯機の近くにカゴを3つ置いて、家族にも頼んで、服を分けていれるようにしました。

新しい分け方は次の3つです。

 

 

①汚れのひどいもの(1日着たシャツ、シミのついた服等、洗濯機に入れる前に汚れを浮かせるもの)
②考えずに洗っていいもの
③おしゃれ着、色移りするもの

上記①と②を1回でまとめて洗います。①の汚れを浮かせる作業は次の項目で詳しくお伝えしますね。
③は別途おしゃれ着用の中性洗剤で洗います。

これまでは洗濯槽に放り込む夫もいれば、カゴに入れる娘もいて、洗濯機周りは無法地帯。とほほ。
洗う前の仕分けもいるし、見た目もいまひとつでした。惨状は写真でお見せできないほど。

カゴで分けるようにしてからは、皮脂汚れやシミが洗い残ることがなくなりました。以前は、干しながら「あーあ」と気づいて、また洗い場に戻していたんです。1回でスッキリ落とせるようになってからは、ゲームを攻略したような楽しさです。

 

 

 

汚れにはプレウォッシュ液をスプレーして15分置いてから洗う

プレウォッシュ液とは、洗濯洗剤と水を1:1で混ぜた液のこと。スプレーボトルに作っておいて、汚れた部分に吹き付け、15分置いてから洗います。キレイに洗えるかは、この一手間でほぼ決まります。

 

 

画像

 

 

ハンガーに干してそのまま収納

ハンガーでしまう服はそのまましまえるようハンガーで干します。洗濯機の近くにハンガーを置いておき、洗濯機から出しながらハンガーにかけても便利です。乾いたらそのままクローゼットへ。たたむ作業が削減できて、楽になりました。

たたむ時には座らない

洗濯物をたたむ際は、立ったり座ったりするのも疲れますよね。作業療法士のわが妹に、「胸から腰の高さ」(=膝を曲げ伸ばしたり、手を高くあげなくても作業できる高さ)にすると作業が楽、と教えてもらいました。
たたむ時には座らずに、台の上でササッと行うようにしたところ、とっても楽になりました。

たたんだらその足で仕舞いに行けて、乾いた洗濯物がなかなか片付かないストレスもなくなりました。

 

 

 

 

まとめ:洗濯が楽になった私の新ルーティーン

 

  1. 天候にかかわらず、基本、1日1回洗います。

  2. 「汚れがひどいもの」は、プレウォッシュ液を吹き付けて15分放置します。待ってる間は別のことができます。

  3. 上記2.と「考えずに洗っていいもの」を洗濯機で洗います。設定は手動モードでたっぷりの水量とすすぎ2回、脱水1分。ピーピーと終了音が鳴ったらシャツだけ先に取り出して、ハンガーで室内に干します

  4. 「おしゃれ着、色移りするもの」があれば別途洗います。

  5. シャツ以外の洗濯物はそのまま洗濯機で数分脱水して部屋干しへ。

  6. 干す際もカゴは床に置かずに腰の高さ位の台の上に置いてます。

  7. ちなみに、靴下等の細かいものは洗濯カゴの縁にかけて干してます。(洗濯バサミで挟んで吊るすのをやめたらとても楽になりました。)

  8. たたむ際も腰の高さの台の上で。たたみ終わったらすぐ仕舞っておしまいです。

どれだけ楽になったかは、私の体感としては、労力5割ダウンしました!それくらい好影響です。

皆さんの環境に合うか分かりませんが、少しでもご参考になれば幸いです。