春の日差しが暖かい17日に、久し振りに「オペラ座の怪人」を観に海劇場まで行ってきました
開演前、ロビーは大勢のお客様で賑わっていました。
6月15日で千秋楽…という事もあり、ショップを覗き、タオルやキーホルダーやクッキーなどをお土産に
買い求めました
1階のショップの横には、ダロワイヨ社製の工芸菓子が飾られてあり、皆様の目を楽しませていました。
そして、キャスト表をチェック~
今回は、ファントム役の橋元さんと、ラウル役の鈴木さんがお初なのです
え、鈴木さんがお初なの~?…と思われる方も多いでしょう。
私は、ラウルは、中井さん・飯田さん・そして佐野さんしか拝見したことがないのです。
数少ない観劇の中で、レアな佐野ラウルさんを観る事ができたのは、本当にラッキーでした~
私の中では、ベストラウルは佐野さんなのですよ
そしてね、今回は、な・なんと初めての最前列だったのです~
オペラでは何度か経験があるのですが、オペラ座で最前列だなんて・・・・・
・・いざ座ってみると、ひゃあ~舞台が近い~ すぐそこだよ、どうしよう~
テンション、上がりまくりです~
そして、舞台は「落札!」の声と共に、幕を開けました
橋元さんのファントム
私は、初めてオペラ座の怪人を観賞した時にピアンジの高音に感動したのですが、その時のピアンジ役が橋元さんでした。
なので、テノールの方というイメージがとても強かったので、バリトンファントムが好みの私はそんなに期待していなかったのです。
すると・・・いや~見事に裏切られました!
もちろん、いい意味でですよ~
高音部はもちろん、低音部も深みがあり、びっくりしてしまいました。
そして、演技がとても細やかで、身体の動きがしなやかで、独特な色気を醸し出しています。
特に、手の動き、指先の表情が美しく、見入ってしまいました。
ラストの地下室のあたりからは、橋元さんの熱い演技力で圧倒されました。
ですが、クリスにベールをかけてあげる時は、ふわっとかけた後、丁寧に優しく形を直してあげるところなど、ふっと人間味が出て、余計に切なくなります。
きっと、お優しい方なのでしょうね。
そして、クリスに「悪魔の餌食の私」と言われて、違う、違う、私はお前を心から愛しているんだ、お前に愛してほしいだけなんだ、どうしてそれがわかってもらえないのか・・・というかのように、茫然とした表情で
目を見開き首を横に振り続けるファントム・・・
その瞬間、ファントムの眼から涙が溢れてきたのです
え、泣いてるの・・・?
…と思った瞬間、私の目からも涙が溢れてきてしまったのです。
3重唱も鬼気迫る迫力です
なにしろ、前の席なので、マイクの声よりも生の声のほうがポーンと先に飛んでくるんです。
そして、オケは目の前なので、膝に置いているバッグに重なり合う楽器の音色振動が伝わってくるんですよ。
携帯の電源切ったのに、バイブになってるの?・・って勘違いするくらいの迫力なのです
そして、役者さんの息遣いや、セリフや歌にはない呟きなども全部聞こえるので、余計に臨場感溢れてきます。
ミュージカルなのですが、まるでオペラの舞台を観ているかのような、不思議な感覚にとらわれました。
目の前から響いてくる、歌声の重なり、響きあいに、心が高ぶっていきました。
ラストの「夜の調べの中に~」も、どこまでも深く夜の闇の中に響いていきました。
橋元ファントムさん、本当に素晴らしかったです
機会があれば、またぜひ拝見したいです。
高木さん、鈴木さん
私は、高木さんのクリスティーヌを一番たくさん拝見しているのですが、個人的に好きなクリスです
今回、その美しいビジュアルも堪能させていただきました~
拝見するたびに、どんどん優しく、表情も豊かになってきておられるように感じます。
そして、お初の鈴木さんは、イケメンで佇まいも貴公子ラウルにぴったりで品がおありでした。
お二人で並ぶと、美男美女でおもわずうっとり~
マスカレードで、キラキラした笑顔のお二人が印象的でした
あ、でも私、マスカレードはほとんど瀧山さんを目で追っていたかも・・・
屋上のシーンでは、甘く優しい雰囲気でクリスを包み込み、愛おしそうにクリスの手に何度もキスをする鈴木ラウル・・・
オペラ座唯一といえる、平和な甘い場面が私は大好きなのですが、今回も素敵でした
クリスも、大人なラウルに身を委ねて・・・
この時のクリスの表情、とっても良かったな~
手にとるように表情の変化が堪能できる最前列って、ホントいいわ~
ポイント・オブ・ノーリターンでは、妖しい色気のアミンタを熱演されていました。
高木さん、こんなに色っぽかったんですね^^
橋元ファントムの凄い力に引っ張られてる時は(ホントに橋元さん、強引に強く引っ張ってたんです。それがまたいいんですけどね♪)、大丈夫かしら・・ってハラハラしましたけどね。
お墓のシーンも大好きです。
高木さん、クリスの気持ちを歌声にのせて、感情を込めて歌っておられました
ここで、私、少々うるうるしてしまいました
高木さんの高音とビブラートがね、すすり泣くクリスの心を表しているかのようでね・・・
地下室のシーンの3重唱は、大音量の橋元さんと鈴木さんに負けていなかったクリス。
前は、ちょっとクリスの声が弱いかな・・と思ったのですが、今回はそんな事はなく、よく響いていました。
この場面は、本当に毎回手に汗にぎります
あ、今回鈴木ラウルが首に縄を付けられた時の高速回転、見応えありましたよ~♪
クルクル~ってね!
お初の鈴木さん、歌も演技もお上手で、大満足でした
瀧山さん
お友達から「この方素敵ですよ♪」と教えていただき、今とっても気になる瀧山さん
登場シーンと、役をしっかりとレクチャーしてもらい、今回観劇に臨みました~♪
なので、瀧山さんがご登場のシーンは、ほぼずっと目で追っていました私です
「イルムート」の御老体さんの印象が強かったのですが、ハンニバルでは凛々しいライオンさん、
ポイント・オブ・ノーリターンでは、パッサーリーノなど、他にも色々な役を演じておられます。
特にパッサリーノでは男らしい歌声を堪能させていただきました
演技も、とても細かくていらっしゃって、特に御老体の舞台角での演技には、笑わせていただきました^^
大注目の俳優さんです
カーテンコールは、スタオべこそなかったものの、拍手が鳴りやまず8回?9回くらい出てきてくださいました。
橋元さん、最初に出てこられた時に、肩で大きく息を吸い、ほっとした表情でしたよ。
ファントムではなく、その時だけは素の橋元さんの優しい表情がのぞいていました。
ファントムという役は、本当にプレッシャーが大きな大変な役なのでしょう。
大任を終えた後の、リラックスした一瞬の表情がとても素敵でした
久し振りのオペラ座の怪人は、やっぱり凄かった~
感動をたくさんいただきました。
千秋楽まで、何度「海」に行けるか分かりませんが、また色々なキャストの方々に感動をいただけるかしら、と楽しみです