私の大切な故郷、倉敷。

 

高梁川は、一番馴染の深い川です。

子どもの頃は、夏になると家族で川遊びに出かけました。

冷たく清らかな流れが心地よく、夢中になって遊んだのを思い出します。

 

水道の蛇口をひねると、高梁川から運ばれてきた水が勢いよく出てきます。

実家は浄水器を設置していませんが、臭みは全くなく、まろやかでとても美味しい水なのです。

 

普段は穏やかな流れの高梁川が、記録的な大雨により氾濫してしまいました。

ニュースで、水没した真備町の映像を見た時は、もう言葉が出ませんでした・・・

のどかな真備町の変わり果てた姿に、思わず涙が出てしまいました。

 

私の実家は、真備町から少し離れているので高梁川や小田川の氾濫の影響を直接受けませんでした。

しかし、家の周りを田んぼと用水路に囲まれているので、心配で心配でたまりませんでした。

ラインで送られてきた動画を見たら、家の周りが全て水で覆われていて、田んぼも道路も全く区別がつかない状態でした。

倉庫の中は浸水してしまいましたが、あと数センチという所でなんとか母屋への浸水はまぬがれたそうです。

夜中に、何度も何度も起き上っては、窓から外の様子を確認していた父と母。

どうか、早く雨がやみますように・・・と、一晩中不安な気持ちで過ごした事でしょう。

 

電話の向こうで母が言った言葉が、とても心に刺さりました。

「この前、お坊さんがな、“今日の幸せが、明日も続くとは限らんのじゃ。 幸せなのが当たり前と思うのは、大きな間違い。 今日の日に感謝しながら一生懸命に生きて行かなゃあいけませんよ”って言われよぉたけど、今回つくづくその通りじゃなぁと思うたわ。 毎日しっかり生き抜いていかんといけんな。」

 

 

被害にあわれた皆様に、心からお見舞いを申し上げます。

一日も早く、復興できますように。