苔生した北の森を歩く

苔生した北の森を歩く

タイトルの森もコケもほぼあげてません。ぴえん。

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1年前、誰にも気付かれることなく、兄はこの世からいなくなりました。

2日間誰にも気付かれる事なく、19日に発見された時はノート1冊に及ぶ遺書と半生を記してありました。

 

頭が真っ白になる、目の前が真っ黒になる、とは言うものの、本当に頭から何もかも消え去り、目の前の風景が自分が見ているものでは思えなくなり、何より嘘だと思えました。何度も兄に電話をしても、警察署に保管されたガラケーに誰も出ることはなく、事実なのだと理解できました。

それからは何もすることが出来なくなり、飲むことも食うこともできず、ただ泣くばかりの毎日。4日ほど、ずっと布団から出られず1日にトイレに2回行くだけ。5日目にやっとなにか食べようとするものの、喉を通らないというより、口が受け付けない。やっと口にできたのは6日後の昼でした。当然体には何と悪かったか。痩せもしました。

 

兄は鬱でした。いきなり命を絶つもの。そのためにアパート形式のホームに入ってから2ヶ月ほどでした。

兄を殺したのは圧倒的な孤独、金、病気。口座には2桁の残額、相談相手の先生が電話に出なかった、なぜ死のうと思ったか、理解できました。友人はなく、恋人もなし。大好きだったゲームも1ヶ月できないほど、苦しんでいました。

 

鬱の方は苦しんでいる、自死遺族になってより一層、いとも簡単に「死にたい」とほざく中高生に苛立ちが強くなるものです。辛いです、もう死にたいですと言うやつはその場で殴りたいほどに。

後悔しないで死ぬことは無理なのは、自分も相手も同じこと。大事な人が突然いなくなって2度と戻らない経験は、大ファンの芸能人が亡くなってしまうのとは大きく違うもの。

身近な人が死んでも、後悔しないよう大切にする

 

せめて、あなたはそうして