時々、人間なのに同じ人間である相手の考えが理解出来ず、恐怖を感じることがある。


この映画『寝ても覚めても』でもそんな経験をした。


人間も本能の赴くままに行動してしまう。


動物なんだな。


ここからは僕の見解なので、映画を見るときは忘れてほしいのだが、今作は東日本大震災がテーマの1つになっている気がする。


あの時、真っ先にボランティアで現地に向かわれる方や支援物資を届ける方、津波が引いた後に誰も居なくなった家屋に侵入し盗みを働く者、詐欺を行う者など、人間の本質が浮き彫りになった気がします。


今作の主人公、朝子も衝撃的な出会いをし、ピュア故に理性を突破し本能で行動していく。


この朝子の心と震災というものが、すごくリンクしている。


なんとも怖い...


しかし、こうも思う。


僕たちは今、この世界で生きていくために本能を理性で包んで生活している。


でも、寝ても覚めても人間は人間。


たまには、本能の赴くままに行動するのも今の世の中必要なのかもしれない。


ただの恋愛映画ではない『寝ても覚めても』、是非劇場でご覧下さい。



瀬戸康史オフィシャルTwitter


瀬戸康史オフィシャルLINE