今日、美容院でカットとカラーをお願いしました。
もう20年ほど通っている美容院で、子供たちもずっとそこでお世話になっているので、子供たちが不登校だったことももちろん知っています。
不登校の子の美容院ってかなりハードルが高くて、不登校になりたての頃は何度も予約をドタキャンしてご迷惑をおかけしました。
なので二人とも元気になったことをとても喜んでくれています。
今日カットをしてくれている時に、美容師さんに
「ナオさんに聞いてほしいことがあるんですよ。」
と始まりました。
美容師さんは月に数回バドミントンを夜何人かで集まってやっています。
そして美容院のお客さんも何人か行っているようで、その中で数人中高生がいるそうです。
来ている中高生は不登校だったり、発達障害の子がたまたま多いようです。
その子たちも、体を動かしたり、知らない大人と接する機会があればと誘っているようです。
昨日バドミントンの日だったそうで、
中2の女の子(不登校で発達障害の子)とお母さんと美容師さんが3人で話していたところ、
お母さんが「毎日フルタイムで働いているので大変だから少しお手伝いをしてくれると助かるわ」
と言い出したので、美容師さんも
「お母さん毎日大変だから、何かお手伝いできるといいね」
とお母さんに同調したら、その女の子が怒って体育館を出て行ってしまったそうです。
女の子はお父さんに迎えにきてとお願いしたそうで、無事に家に帰っていたのでよかったけれどとてもみんな驚いたそうです。
そして、美容師さんは悪いことを言ってしまったとひどく後悔していました。
「その子はもうバドミントンに来てくれないですかねえ?
きてくれたらどう接していいか分からないです。どうしたらいいですか?」
と相談されました。
不登校の子のことだから私に聞いてみようと思ったようです。
その子のことをよく知らないので何とも言えませんが、私の思った感じでとお伝えしてから自分の意見をお伝えしました。
(私の意見はここでは書かないでおきます)
この話を帰宅した長女に話しをしたら
「あー、その子の気持ちがすごく分かる!その子と話がしたい!」
と言い出しました。
「多分その子は学校へ行けていないこと、お母さんが一生懸命働いているのにお手伝いしないことにとても罪悪感を感じているんだと思う。
だから直球にど正論を言われるとすごくしんどいんだよね。
何かやらなきゃって思うんだけど体が動かない。
学校も行けない、勉強もできない、お手伝いもできない。本当に私はダメな子だってめちゃくちゃ自分を責めてるんだと思う。」
と言っていました。
私も
「そうなんだよね。でも母親は
休んでいる時に何かしてほしくなっちゃうんだよね。お手伝いとか、勉強とか、新しい趣味とか。
ママも言っちゃってたから親御さんの気持ち分かる。
でも今思えば、ただでさえしんどいんだから新たなことなんてやれるわけないし、
そんなの絶対言わない方がいいよね。言っても無駄だし逆にマイナスにしかならないよね。親子の溝が深まっちゃう。
元気になれば何でもできるもんね。今の〇〇(長女)を見ててつくづく思うよ。」
(猪木フレーズみたいになっちゃいました)
と伝えました。
すると長女
「あー、不登校、懐かしい」
だって
長女にとって不登校は過去の話らしいです
長女は不登校を乗り越えて、人の痛みが分かる優しい子に成長しました