読み返すことはないかもしれない

でも書いておきたい


『おうちで死にたい〜自然で穏やかな最後の日々〜』

という漫画を読んで。

両親共に認知症になり、お互いがお互いを忘れて行くけれど穏やかな日々が続き、2人とも自宅で過ごし、時々お互いのことを思い出したことを話したり、子供のことを話したりして過ごすという話だった。(その後お父さんが先に亡くなってしまうんだけど、お母さんは配達に行ってると思ってたりもう誰かわからない時の方が多かったのに)

あぁこういう介護の方向性があるんだと、なんだか涙が出た。



母は還暦を迎える前に亡くなった。

脳梗塞で死にかけた。寝たきりだった。

脳の7割が壊死してしまったけれど、奇跡的に口から物を食べられるようになったり話すことも出来る様になった。(医師曰く、そこの部分も壊死してるので本当に奇跡的に回復したと言われていた)


1年くらいは安定しなくて、私のことを忘れていることもあった(高次性機能障害)

それでも、脳梗塞で倒れてから初めて目を覚ましたときは、子供たちのことを心配していたと父が言っていた。


私が心霊障害に苦しんでいる時も、いち早く気づいたのは母だった(後に聞いても忘れてたけど



母は最後まで、意識はしっかりしてて

記憶もしっかりしてて

不自由だけど意思疎通はできていた



対照的に、母方の祖母は認知症になって脳梗塞になって10年ほど寝たきりで、最後の数年は本当起きることもなくて、胃ろうになったまま、ただただ生かされて亡くなった。



どちらが、幸せなんだろう。

幸せだったんだろうか。

いつも考える。

母は幸せだったのか

祖母は幸せだったのか


もう聞くこともできないけど

せめて、2人を最後に会わせてあげたかった

(認知症になりかけの祖母を引き取ろうとしてた母祖母が金目当ての親戚に連れ去られ行方不明になり、探してた母が倒れ2年で亡くなり、祖母が見つかってその後に亡くなった)



空の上で、会えたかな。

会えてたらいいなぁ。