昨日は花火を観に行って来ました。

6000発の花火で大規模な花火大会ではなかったんですけど、近くから打ち上げられていたので花火が大きく見えたのが良かったです。

 

花火を見ると夏の終わりを感じます。

 

 

こちらでは全国的に有名な花火大会が毎年お盆の時期にあります。

コロナが流行する前までは殆ど欠かさず行っていました。

花火、好きなので(笑)

昨年、今年は行かなかったですね~。

 

地方から来る人がどんどん増えて混雑するようになり、有料席でないと近くから見られなくなりました。

遠くてもスケールは大きくて感動するんですけれど、私は花火は近くから見る方が好きです(笑)

 

今日の花火も良かったけれど、何故か今年印象に残ったのは、近所で打ち上げられた花火。

家の中から花火の音が聴こえて、外に出たら打ち上がっていたごくごく普通の花火です(笑)

 

花火を見に行くより、むしろそちらの方に風情を感じました。

 

周りに人がいなくて静かで、蒸し暑くて。

夜空を割るように縦に打ち上がっていく一発だけの花火。

そういう花火は子供の頃を思い出して、ノスタルジックな気分になります。

家と、隣に夫がいることを不思議に思い、または軌跡を感じて。

 

そういうことを感じるのは歳なのかなぁ(笑)

 

 

北海道の夜は冷えるのでいつもなら上着がないと肌寒いのですが、今日は夜も暖かかく花火日和でした。

9月なのに(笑)

 

 

花火の前の食事。

 

スモークサーモンのパスタ。

美味しかったけれど、最近トマト系のパスタばかり💦

 
 
 
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読書の記録。

 

 

父から借りていた本。

うっかり写真を撮るのを忘れてしまいました。

もう返却してしまった💦

 

直木賞受賞作。

西條奈加さんの『心淋し川』を読みました。

 

 

時代小説はもう、10年以上読んでいませんでした。
昔はよく、宮部みゆきさんの時代小説を読んでいました。
 
西條奈加さんはこちらの出身なので、直木賞を受賞した時は湧きました。
 
『心淋し川』は・・・直木賞らしいなー。
詫び寂びを感じる作品でした。
時代小説でもすごく読みやすくて、面白かったです。
 
江戸時代に、心川というどぶ川沿いの貧乏長屋で暮らす寄る辺ない人々の連作短編集。
やるせなさを抱えつつも置かれている状況を受け入れ、懸命に生きる人々の姿が胸に沁みました。
最終話では伏線回収もあり、構成も良かったです。
 
 
もう一冊。
 
ディーリア・オーエンズ  『ザリガニの鳴くところ』
 
映画を観たあとすぐに読みたかったのですが、『心淋し川』を読んでいたので遅なりました。
映画は映像の美しさが良く、ミステリー色が強く感じました。
 

本の方は思っていた通り、内容に深みがありました。

ミステリーというよりは、主人公カイアが孤独な中で湿地の自然とともに成長していく姿、カイアの人生そのものが描かれているような印象で感銘を受けました。

湿地の動物や昆虫、植物など自然の描写も詳しく描かれていて、動物学者である作家の知見ならでは。

それに翻訳がまた素晴らしくて、翻訳本とは思えないほど読みやすかったです。

巧みな文章に想像力が膨らみました。

 

カイアの深い孤独感と心の傷は、通常の人の感覚では計り知れないほど。

不幸な境遇には胸が苦しくなりました。

 

湿地と共に野生のように生きたカイア。

湿地への愛を感じました。

 

人間と野生の生き物、果たしてどちらが残酷なのでしょうね。

読後、そんなことも考えました。

 

この結末に突きつけられていることも。