今頃、フジコさんのことを書きますが・・・。

 

フジコさんファンなのに記事を書くのが遅くなりました。

 

 

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5月2日の朝、フジコさんの公式LINEの通知で訃報を知りました。

 

LINEを開いて、文書の画像を見た段階で予感がしました。

 

 

 

以前から、私は心に決めていました。

フジコさんが亡くなられても、深く悲しんだり、動揺しないようにしようと。

 

亡くなられたというより・・・

 

4月21日にフジコさんは天に召されたのだと受け止めることにしていました。

 

同じ意味だと思うかも知れませんが、フジコさんはクリスチャンで、生前によく天国のお話をされていたので。

 

悲しいことではなくて、フジコさんは天国で今度は同じく天に召されたお母さんやお父さん、猫ちゃんたちに会えるのだと思って。

天国でピアノを弾いたり、絵を描いたりするのだと。

 

特にフジコさんは、父方の動物好きなお祖父様に会えることを楽しみにされていたので、その願いが叶うといいなぁと思っています。

 

私は無宗教ですけれど、クリスチャンであるフジコさんのことも大好きでした。

 

 

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結局、フジコさんの生演奏は一度しか聴けませんでした。

 

札幌に住んでいた頃、演奏会に行けば良かったのに、その頃はピアノから離れていたし、私生活でも色々あってそういう余裕もなく。。。

 

10年近く前に、フジコさんがN響とこちらに来てくれて、生演奏を聴く念願が叶いました。

 

このとき、チケットを取るのが大変だったんですよね💦

閉店してしまいましたが、地元の老舗デパートにチケットぴあが入っていて、そこでチケットを買うのにとんでもない大行列が出来ていて。

 

チケットをとるのに1日がかりで、この時はフジコさんの人気を身をもって感じました。

ソロの演奏会に行かなかったのは悔いが残るところですけれど、この演奏会で『ラ・カンパネラ』を生演奏で聴けました。

 

とても良い思い出です。

 

まだ私は、ピアノを再開していないときです。

 

 

 

あと、フジコさんの絵画展にも足を運んだことがあります。

 

いつだったか記憶がもう定かじゃないんですけれど・・・

六花亭のギャラリーでフジコさんの絵画展があって、フジコさんのピアノの演奏がBGMで流れていたことを憶えています。

 

フジコさんの書籍とか、切手とポストカードのセットとか。

他にも映画のDVDとかポストカードとか、あります。

 

 

 

これは、フジコさんとN響の演奏会の時に買ったと思う。。。。

会場限定盤のシールが貼ってありますしね。

 

 

 

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悲しまないと決めていましたが、フジコさんがすい臓がんを発症していたのは、ショックでした。

山本文緒さんもすい臓がんで亡くなられているし、『無人島のふたり』を読んだばかりだったので、リアルなことを想像してしまったのです。

 

でも、公式のお知らせで、フジコさんは病院内でもピアノを弾いたことがあったとありますし、何より

「とても美しく穏やかな表情で旅立った」

という言葉があったので、それを信じます。

 

 

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先日、NHKのEテレでフジコさんのドキュメンタリー番組を観ました。

もう何度も観ているんですけれど、リアルタイムで観てフジコさんを偲びました。

 

初めてこのドキュメンタリーを観たときの衝撃は忘れられません。

 

私は自分が難聴だからフジコさんを好きなったりシンパシーを感じたわけではなくて。

 

むしろ難聴のことは後付けになります。

フジコさんのドキュメンタリーを観た時は、私は健聴でした。

もしくは、耳鳴りの症状はあったけれど難聴に気づいていない頃です。

 

 

 

フジコさんの男性っぽい弾き方が好きでした。

演奏している姿を観ると、タッチはぶっきらぼうなようにも見えるのに、それでいて色彩豊かな音色で不思議でした。

ドラマティックな演奏、慈愛を感じる演奏が本当に好きでした。

 

唯一無二の魂のピアニストだったと思います。

 

 

私はフジコさんから救いと、慰めと、癒しと、そしてちょっとした勇気ももらました。

これからもフジコさんは私にとって、そういう存在だと思います。

 

 

 

生前、フジコさんが自分の演奏よりも家を残して欲しいと言っていたので、私は家のことが気がかりです。

 

フジコさんのお家が遺ってくれますように。