<名古屋城>本丸御殿の玄関完成 400年前の雅を再現
(↑5月23日yahooニュース記事)
と、昨日のyahooニュースにありました。
呼吸大学のスタッフは、私だけでなく、
みんな、ふだんあまりニュースをみないのですが、
このような記事には敏感なのです。
現在、伊賀の呼吸大学本校で、
6月号の通信の仕上げに向けて
邁進中ですが、
このニュースは早めにアップさせていただいたほうがよいと
思い、作業の合間に久しぶりに記事を書かせていただくことにしました。
(長らくお休みさせていただいているのは、
視力が急激に落ちてしまい、どうやら飛蚊症とのことで
極力画面をみないようにしたかったからなのです。
読者の方には大変申し訳ございません。
目の状態がはっきりしましたら、報告させていただきます)
さて、この本丸御殿の玄関ですが・・・。
見た目にはすべてのものが見事に再現されていますが、
実は建て方だけは再現されていません。
このことは報道されないのですね。
2006年、この件で、ある大学教授が、
アンカーボルトなどを使用して建てたら
本当の文化財ではなくなる、
と名古屋市に意見しました。
でも、市は現場の判断にまかせて工事を進めさせた、 とのこと。
2010年ころまで専門家と市の間に対立があったようですが、
結局は、1200年以上の実績のある民俗文化の建て方が
採用されることはなく、近代の工法が正式に採用されたようです。
そのことを知り、祖先が自然淘汰の摂理から学んで築き上げた
技術や代々積み重ねられた知恵が、
文化財と銘打たれる建物に本当には活かされていないことを
とても残念に思いました。
しかし、この建物の存在によって、
数百年後の子孫たちがなにかを学ぶことになるのでしょう。
そのことに意味があるのだろうという風景も
また同時に立ち上がってきました。
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