NHK Eテレビ ２０１２年４月２４日放送 23時 『オイコノミア』より、
ピースの又吉直樹さんが司会者で
経済学からみる、結婚について紹介していました。
又吉直樹 （３１歳） 独身！
３０代の間には結婚したいそう。
どうしたら結婚できるのか？
経済学から迫ります。
結婚は人生の大きな選択の一つ。
経済学でみると、結婚への価値観が変わるかも。
最初、又吉さんは自分の市場価値を調査。
結婚カウンセラー、久保田裕子さんのもとへ。
※久保田さんは、３０年にわたり1000組以上のカップルを生み出した凄い人。しかも離婚率０。
久保田さんいわく、最近の結婚市場は
男性が凄く優位で、売り手市場。
女性が結婚氷河期
かつては、女性の結婚相手は
三高（高身長、高学歴、高収入）
しかし、最近は、
三低（低リスク、低依存、低姿勢）
三低の具体的な特徴は、
安定した職業、公務員や有資格者
女性を束縛しない低依存
優しくレディーファーストという人がモテる。
今は身長を気にしている女性は少なくなってきている。
ちなみに、又吉さんは１６４センチなので、気にしているみたいです。
久保田先生による、職業別結婚市場価値２０１２
【開業医】
収入 ★★★★★
安定性 ★★★★★
【ベンチャー企業 起業家】
収入 ★★★★★
安定性 ★★
【地方公務員】
収入 ★★
安定性 ★★★★★
【プロ野球選手】
収入 ★★★★★
安定性 ★★
最近の人気は、やっぱり、公務員だそう。
そして、又吉さんの結婚市場価値は、
【又吉さん】
収入 ★★★★★
安定性 ★★
年齢 ★★★★★
趣味 ★★★★★
家族 ★★★★★
３１歳なので大モテ。３７、３８まではストライク。
５歳増えるに従って、★も減る
読書が趣味という人も人気
又吉さんは長男だが、姉がいるため、親との同居の可能性が低い。そのため、人気。
又吉さんはおすすめ優良物件となる。
しかし、又吉さんは
又吉 『結婚はいつかしたい』
アドバイザー『いつかは、と言っているうちに価値は下がりますよ』
次に結婚を経済学から見て行きます。
テーマは
どうしたら結婚ができるのか？
アドバイザーは、経済学者 大竹文雄（５１歳）さん。
大阪大学 社会経済研究所教授
先生 『どうしたら結婚できると思います？』
又吉 『良い人を見つける！』
先生 『どうしたら見つかるか？』
又吉 『行動しないとダメですよね？チャレンジ精神』
どうしたら結婚できるのか？
それは『愛されるための経済学』を知ること。
先生 『結婚の本質とは？』
又吉 『家族を作る』
先生 『経済の側面からいうと、
自分の価値と相手の価値を交換すること。
結婚相手の価値と自分の価値をお互いが比べて
交換してもいい、という場合に取引が成立して結婚する。
しかし、ライバルは出てくる。
価値の高い人が出てくれば、負ける。
結局は、価値が同じもの同士が結婚していく。
それが市場均衡。
結婚市場における均衡とは
男性と女性がお互いに抱いている価値が
釣り合っている状態のこと。
例えば、
又さんの価値を１００円とする。
相手が５００円だと釣り合わない。
競争があると、
同じ価値の人同士しか結婚できない。
しかし、商品の価値をつけるのは、自分と相手。
自分自身が１００円だと思っていても、５００円と見てくれる人もいるかもしれない。
そこが普通の商品と違う。マニアはいる。
一概には、自分の値段は決められない。
自分は５００円の価値がある、と誰しも思いがち。
自分の価値を高めに評価することを経済学では、自信過剰バイアスという。
バイアス＝偏り
本当は１００円の価値しかないのに、５００円と思い込み、
５００円の人ばかりに声をかけていると、相手がみつからない。
ここで質問です。
あなたの自動車の運転能力はどれ？（１）平均よりも高い
（２）平均並み
（３）平均よりも低い
又吉さんは（１）の平均より高いを選ぶそう
しかし、７割がそう答えるんだとか。
となると、平均になりませんよねぇ。
自信過剰バイアスになっているのです。
競馬などのギャンブルに熱中するのも自信過剰バイアス。
さらには投資においても、自信過剰バイアスが働き
かつてのバブル経済に影響を与えたという説もある。
これを知ると、恋愛が違う角度で見れそうですよね。
『あ、今、自信過剰バイアスかも』
と、変なブレーキがかかってしまうかな（笑）。
自信過剰バイアスが過ぎると、いつまでも結婚出来ない。
自分の価値を高めにみつもる自信過剰バイアスは、
自分とは釣り合わない人を求め・・・、
結婚のチャンスを逃してしまうことがある。
しかし、
適度な自信過剰バイアスがより素敵な人との出会いを生む。
【結婚式と経済学】
結婚式事情 費用357万
招待人数 70人
大手結婚情報誌調べ首都圏2011年
Q：結婚式はなぜ高い？
それは離婚防止のため。
Q：披露宴にお金をかけると離婚しにくくなるのか？
離婚した後、再婚するときにお金がかかると考えると、離婚しない方がいい、ということで離婚防止の役割を果たす。
Q：行動経済学者の方の計算により、結婚の幸福を値段にするといくらなのか？
47万円らしい。
結婚によって与えられる幸福感は年収にして47万円アップしたと同じくらいだそう。
月に換算すると４万くらい。
結婚の価値を金銭的に換算することは馬鹿らしいけど、目に見えない価値を測ることも重要らしい。
【賃金と身長の微妙な関係】
経済学では、身長が高いほど結婚に有利で、
所得が高いと言われている。
【身長プレミアム】
身長が１０センチ違うと、賃金が１５％違うという研究結果が出ているそう。
そして、現在の賃金を決めているのは１６歳時の身長といわれています。
その頃、身長が高いと、運動部で活躍できる。
リーダーシップを発揮しやすい。
この経験が、社会に出てからも組織の運営に関わる能力につながり
賃金が上昇し、年収が増え、ひいては、結婚にも有利になる
今は、結婚したくない人が増えている。
結婚するつもりのない男女は年々増加。
男：女＝16.7％：10.4％
(内閣府「結婚家族形成に関する調査2011」)
経済学からみる、結婚したくない理由とは？
愛着の経済学、保有バイアス。手放したくないという感情。
保有しているのは、今の独身の生活状態。
結婚した後の生活を比べると（まだ保有してない）、
今の生活を変えたくない、と思いやすい。
本当は客観的にみて、新しい生活の方が、価値が高いかもしれないけど、
自分自身、その生活に慣れると、そこに愛着が生まれている。
これが保有バイアスで誰もがもっている。この保有バイアスを利用した商売もある。
例えば、街で商品サンプルをタダで配ったり、
新車の無料試乗会などがそれにあたる。
一度無料で使ってみると、それに慣れてしまって
ずっと使いたい、ほしい、と思うようになってしまう。
タダでお試しください、というけど使ったことで愛着がわき、ほしくなる
という仕組みを利用し買わせることを目的にしている。
結婚に踏み切るか、踏み切らないか、も同じで結婚した後の方がずっと幸せかもしれない。
だけども、今の生活を変えたくない、という保有バイアスが強くて、踏み切れてない
そういうことで独身生活を続けたいか、自分自身に問い直すことが重要。
又吉さんは思い当たる節が。
又さんは、茶色にやけた古本が目にも優しいし、読みやすいし
断然いいから、新しい本もこの手法を使えばいいのに、
と心底思っていたそうですが、新しい本を買ってみると、
そっちの方が読みやすくて、通常の１、５倍の早さで読めるようになったとか
今までなんだったんだろう、と思ったことがある。
それが、独身と結婚の関係にあてはまりそう。
【保有バイアス】の迷い
合理的な判断なのか？
非合理的な判断なのか？
その見極めが人生の決断の勇気ある一歩につながる。
結婚を経済からみて、又吉さんはこうまとめました。
自信過剰バイアスは人間である限り、必ず持っているもの。
これがあるからこそ、高望みという言葉があり、失敗したりする。
多くの人が夢破れる、そして、自分の状態がわかってないと結婚できない。
結婚できたとしても、それが自分にとって良い結婚だったのかどうかわからない。
結婚とは自分を知ることである。
とまとめていました。
さすが、独身の又吉さん！
自信過剰バイアスって、いい言葉ですね（笑）
例えば、サラの友達も言いずらいと思うんですよ。
友達：『サラは高望みなんだよ！！』
と言うのは気が引けるでしょうけど、
友達：『サラは、今、自信過剰バイアスになってるよ！』
と言われたら、サラもすんなりと、受け入れられる気がします（笑）
あと、結婚の本質が、
自分の価値と相手の価値を交換すること
というのも、納得です。
最近でいうと、ブライダルネットで会った、スマイル君 と甘井さん はサラに興味を持ってくれましたが、
仕事にも凄く興味を示してくれていました。
そして、サラの知識は彼らの利益になれるだろうな、とも思うのです。
つまり、少なくとも仕事面では、価値の交換が出来るな、と。
まだ１回しか会っておらず、お互いの情報が少なすぎるので、彼らとの今後は何とも言えないですけどねぇ。
とにかく、面白いテレビでした。
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