それは、小田原で行われた私学大会の時のこと。
先鋒→一本負け
次鋒→二本勝ち
中堅→分け
副将→二本負け
大将→分け
という内容で負けてしまった時、
応援席に戻ってきた、肩を落とした選手達の中で一人副将が泣いていました。
こんなの初めて見たんだけどね、
お嬢、この子を抱きしめてたんですよ。
頭をヨシヨシしてね。
しばらく黙ってそうしてました。
同じ学年の副将ちゃん。
初めの頃は、お嬢との仲を心配したけど、こんな風になっていて驚きました。
その後も『自分のせいで…』みたいな発言があると、ふざけて頭叩いたりしてね。
いい関係を作っています。

強い人しか認めなかったお嬢ですが、なんでも同学年の男子部員に剣道を教えているのだそう。
お母さんから聞いて驚きました。
お嬢ね、教えるということができない子だったんですよ。
『自分で努力しろ!』タイプ。
本当は教えるのが面倒だったのだと思ってましたがね。
でも、その子には勉強も剣道も教えているのだとか。
この子はよっぽど素直で努力家なんだろうなぁ。
役員の話し合いで我が家に集っていると、お嬢が帰宅。
『いつも息子がお世話になってます~』と母さんが言うと、
『いいぇ~、教え方が上手なので~』と返すお嬢。

お嬢は言います。
『教えるというのは、自分の勉強にもなる』と。
そして『だから、家では勉強しなくて平気』

ん~~っ
そこは変わらんのだね~