お隣の“国”、尾張で名古屋城天守閣復元問題が揺れております。

 

“三河国吉田”(現豊橋)の人間としては、他所様(同じ愛知県内とも言う)のことでもあるし、「まあ、上手くやって」くらいのものなんですけれども。

 

 

極力、昔日の姿に寄せた木造建築で復元したい、という考えと、車椅子ユーザー・介護者も最上階まで登れるようにすべきだ、という意見とがぶつかっている、という話なのですが・・・

 

先頃、両者の溝(近頃流行りの言葉で「分断」と言うらしい)を埋めるための討論会で、あろうことか、障害者に対する「差別的発言」が出た、とかで、逆に事態が悪化し計画がさらに先送りさたそうで。

 

 

 

いや、その、何と言いましょうか・・・

 

歴史的建造物の復元再建と、今日言うところのバリアフリーと、公の場における差別的発言の可否と、本質のところで別々の問題がごっちゃになってる(してる)なあと、それで余計に拗れてるんじゃないのかなあと思うのですが、違いますかね。

 

で、おそらくは、名古屋にあまり関係のない人まで熱くなって「参戦」しているという・・・

 

 

Daddy さんとしては、率直なところ「人間、そりゃ誰にだって行けない場所は在るでしょう」と思わないでもないです。

 

実際、江戸時代から残っている姫路城とか松本城とか、あるいは復元した掛川城とか、全然バリアフリーではなく、登れない天守だって他にいくつもあるわけですから。

 

かつては上まで行けたのに、大阪城とか地震後改築した熊本城とかも行けるのに、と言うことなのでしょうけれども、それらは主に鉄筋コンクリートであって「天守としての価値」がある建物ではありませんし。

 

 

ま、そういう理屈を言い出すと、双方、色々あるとは思います。

 

ただ、この問題について、もっと根本のところで引っ掛かるのは・・・

 

 

「昇降機を付けほしい、上まで登れるようにしてほしい」という主張をしている人が、車椅子ユーザーを代表しているわけでも、障害者を代表しているわけでもないでしょう、というところでありまして。

 

健常者にいろんな人がいて多種の意見があるように、障害者にも様々な人がいて多様な考えがあるのです。

 

どういうわけか、そういう当たり前のことをうっちゃって、健常者vs障害者という図式に持って行かれるのが、それこそ差別的であり、人によっては傷つくことなのに。

 

 

世の中は、大多数の人にとって効率よく便利にできていて、そこから零れる人が一定数います。

 

そういう人達を「障害者」と呼ぶ、という側面も確かにあって(障害の「社会モデル」というやつですね)。

 

だから、社会のバリアフリー化を可能な限り進め、障害者のできること、行ける場所を増やしていこうという話も、分からないではないです。

 

 

とは言うものの、知的障害のある人でも「自分の意志で何処へでも行ける社会」は望むべくもないもので。

 

街中ひらがなばかり、人々は皆、小学校低学年にも分かる優しい言葉でものを伝え合う・・・いやいや、それでも「ひょっとして行くことはできても、たぶん帰れないですよね」というのが知的障害というもので。

 

 

障害のある人が、効率的で便利な社会の恩恵にあずかれない、という場面は、確かにあります。

 

あるいは、歴史的価値を体感できない、ということもあるでしょう。

 

でも、だからこそ、別のところで各種の補助があるわけで(それらの使い勝手が良いか悪いか、十分かどうかは、また別の問題ですが)。

 

 

歩けない登れない人だけが障害者ではありません。

 

見えない聞こえないはもちろん、光がダメ音がムリ匂いでやられる、そして、読めない意味が分からない・・・

 

それぞれに、できないこと、行けない場所があるのです。

 

程度に違いはあれ、そこは、健常者だって同じかもしれません。

 

 

報道は、そういう意見の人もいる、差別的発言をする人もいる、というくらいに受け止めて、何なら受け流せば良いことです。

 

何しろ、大抵のことは、自分には直接関係ないのですから。

 

関係あるとしても、落ち着いて考え、冷静に言葉を発すれば良いのです。

 

 

その能力があるのにしない人と、能力自体がなくてできない人とがいるから、これまたヤヤコシイのだけれども。

 

・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・

 

この週末はグループホームで過ごした V3。

 

LINEという便利ツール、使いこなしているのかそうでないのか分かりません。

 

 

 

 

にほんブログ村 病気ブログ ウィリアムズ症候群へ
にほんブログ村

 

にほんブログ村 病気ブログ 遺伝子の病気へ
にほんブログ村

 

にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 豊橋情報へ
にほんブログ村

 

Williams' family Touch and Go - にほんブログ村

 

 


難病ランキング

 


患者・家族会ランキング

 


豊橋市ランキング

 

 

名古屋から見ると「辺境」でしかない豊橋市、実はこんなことをしてます。

 
 記録的な大雨で甚大な被害を受けた愛知県豊橋市では、6月5日(月)からふるさと納税サイトを通じて、災害復興に役立てる寄附金の受付を始めました。河川の氾濫などにより住宅が浸水、広範囲で農地が水没するなどの多いな被害が発生し、市民の生活に大きな影響が出ています。早期復旧のため、皆さまからの温かいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。