昨年末の夫の姉の葬儀ですが、
事情があり、葬儀は私たちでやらなければなりませんでした。
結婚して子供も居て、孫なんかも居たら、
私たちは「ご愁傷様でしたね」とかいいつつお手伝いくらいでいいものを、
本当に大変です。
で、葬儀の打ち合わせは、
夫に任せておりましたが、
学生時代には、日本人なのに国語で欠点を取り続けるような
言語能力に難ありで、
いまだに言葉を正確に理解できないことがある夫のこと、
「わかっているつもりでも、逐一メモを取りなさい」と言っていたのですが、
夫もさすがにこの時ばかりは、
素直にメモを取っていて、これが本当に良かったのです。
本人も頭の中でごちゃごちゃにならず、私が再度確認することもなく、アタフタせずに済みました。
誰も来ない通夜、告別式にわざわざ来てくれた、
90過ぎの夫の伯母も、年齢相応の耳の遠さや物忘れくらいなもので
相変わらず元気なのだけど、
昔から、今で言う空気が読めない遠慮ない物言いで、夫たちは伯母の存在を煙たがっていたので、
夫たちはその対応に困っていました。
通夜の日は従兄のお嫁さんが相手してくれていたのですが、
告別式には出られず、仕方なく私が相手をすることに。
義父母のウソで長年、私を悪者にしてきた人ではありますが、
今さら誤解を解きたいとも思いません。
何事もなかったかのように付きっ切りでお世話をしました。
義母とも、色んな事があったとはいえ、別居してからも週に2日は我が家に来ては、昼も夜もご飯を食べて帰って行っていたくらいですので、
義母の姉である伯母がどんなものを好み、どうすれば喜んでくれるかはよくわかっています。
火葬場での待ち時間にも、飲み物のメニューを開くと、たくさんのメニューがあってきっと決めれないだろうと、
「伯母さん、何飲む?
あ、カルピスがあるよ、カルピスにしようね?」
「う、うん!カルピスがいいね」
違う選択をしたらきっと嫌味を言われるところだったのでしょうが、
ピンポイントで伯母の好むものにヒット。
とっても気難しく、うるさい伯母ですが、
こうやって実の母のように接することが出来るようになったのも、
ある意味、義母のおかげなのかも知れません。
待ち時間にも話し相手になっていると、
味噌を作るとかどうとか、
義母の娘さんたちは、手がかゆくなるからと里芋も剥いて料理しないのだとか、昔そんな話をしていたくらい、
義母の家系は面倒くさがりなので、
「あら、あなた、味噌作るの?感心ねぇ」
「そうなの!私、感心なの!
伯母さんたちがそう思ってくれなかっただけでね~」
味噌を作るくらいちっとも感心なことでもないんだけどさ、
謙遜はせず、あっけらかんと返しておきました(笑)
以前、夫の従兄に、
みんなと同じように「〇〇ちゃん」と言ったら、
「嫁の分際で馴れ馴れしい」
と言った人たちですが、
今や、そんな伯母にもタメ語です(笑)
ちなみに夫は伯母には、
いまだに緊張しまくって敬語しか出ませんけどね。
「本当にお前が居てくれて助かった、
嫌な思いばかりさせられてきたのにイヤな顔もせずさすがやなぁ」
と夫、
「私、人たらしかも知れん」
ちょっと前に買い物に行った帰りにご近所さんとすれ違い、
「こんにちは~」と挨拶したら、
「あらぁ、こっぴーさんだったの、
どうりで前からニコニコした人が来てるわと思ってたのよぉ~」
ご近所さんにそう言われたと、
「私ってそんなに常に笑顔なん???」と夫に聞くと、
「うん!スーパーのレジでも、いつもニコニコして、
最初に「お願いしまーす」
おつりもらうときは「ありがとう!」って言ってるよ」
無意識です。
人たらしの前に、自分の目をたらしてるね(笑)