1年だけ先輩。(基本お山)

1年だけ先輩。(基本お山)

やま。いちご。そうぶせん。

理解した方だけしか読まないでください(笑)
ごにんに心奪われ続け、眠る身体も起き出す状態です。

脳内妄想を吐き出す場として利用しようかなと思ってます。
ご気分害されたらごめんなさい。
※主軸は21です!

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皆さんお元気ですか(小声)

急に打ちたくなっただけの気まぐれ自己満です。笑

全然楽しいのじゃないし内容が内容なのでご期待なさらず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『この度、第一子授かりました。』

何度か打ちかけて、やめて。

文章を変えて、やっぱり消して。

──バカバカしい。

途中でそう思って、俺は一番最初に打った簡素な文でメッセージを送った。

 

少ししてメッセージの表記があった。

送り主の名にちょっとドキッとする。

分かってるはずなのに。

『おめでと~!』

ああほら、案の定。

画面上でも間延びした語尾のあの人からの返事。

 

分かってた。

そう来ることも。

 

俺がそれを見て

どんな気持ちになるのかも。

 

分かってたのに。

 

『ありがとう!』

 

そう、返すしかないじゃないか。

 

 

あの日。

俺は貴方にずっと一緒にいたいと告げた。

一世一代の告白のつもりだった。

けど貴方は。

初めて見るような困った顔をして、一呼吸おいて、ごめん、と少し笑った。

そんな顔させたかったわけじゃない。

そんな風に困らせたかったわけじゃない。

 

そして

 

へらりと笑った貴方にムカついた。

 

多分、貴方は気付かない。

気付いてほしくなんか、ない。

 

 

だってそれは貴方に共有なんて一生できないから。

 

 

***

 

 

『この度、第一子授かりました。』

――そっか。

思わず漏れた、これが第一声。

それ以上でもそれ以下でもない。

 

『おめでと~!』

 

これを送ったら、彼はきっと

 

『ありがとう!』

 

んふふ、やっぱりな。

歴史は長い。

彼がどういう返事をしてくるかなんて手に取るようにわかる。

 

だけど

 

だけどあの日だけは

すごく、びっくりしたんだ。

 

 

 

――俺は…ずっと一緒にいたいと思ってるよ。

突然言われて、困惑した。

だって、彼がそんなこと言うなんて思いもよらなくて。

だけど俺はもう決めてたから。

皆と

…彼と離れるって。

 

――、ごめん…。

 

へらって笑って誤魔化した。

だって、意思が弱ってしまいそうだったから。

何のために決意したのか分からない。

俺は

この気持ちと決別する為にあの場から離れたっていうのに。

 

辛くて苦しくて

呼吸をしてるはずなのに、彼の前だと毎日息が出来なくて

だから俺は──。

 

彼はそんな俺の気持ちを知ってか知らずか、ムッとした。

顔には出てなくても分かる。

言いたいことを我慢している時の空気。

 

そして

 

そんな彼に胸がぎゅっとした。

 

多分、彼は気付かない。

気付いてほしくなんか、ない。

 

 

だってその気持ちは一生俺だけのものだから。