星の王子様とプライドの高いバラ | Hello Northern Lights

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25 year old Japanese girl in Tokio. Currently working in investment banking and graduated from Waseda University. Nice to meet you here:)

Le plus important est invisible -大切なものは、目に見えない-
ある、家ほどの小さな小さな星に住んでいた、とても心の優しい王子さま。
その星に、一輪のとても美しいバラの花が咲きました。
王子さまはそのたった一つのバラをとても慈しみ、
毎日新鮮な水を汲んできてはたっぷりと与え、
すきま風から守るためについたてを用意し、
夕方になると寒くないようにガラスのおおいをかぶせ、毛虫をやっつけ、
バラが文句を言ったり自慢話をしたり、時には黙り込んだりするのにまで
優しく耳を傾けました。

でもバラはとってもプライドが高くて、
自分のような花は世の中に一輪しかないと誇り、
わがままを言い、すぐに分かるような嘘をつき、気まぐれな態度をとり続けては
王子さまをみじめな気持ちにさせていました。

そして王子さまは、バラを愛する気持ちがあったのにもかかわらず、
信じることができなくなって、
ついにはその星を出て行ってしまいます。

   
たくさんの星を旅するなか、王子さまは7番目の星「地球」にたどり着きました。
そこである時、たった一つの庭園に、五千と咲くバラたちを見つけたのです。

王子さまは、自分の星に咲くバラのことを思い出し、こう思いました。
「自分のような花はこの世に一つだけ、って言っていたのに、
これを見たら彼女は機嫌が悪くなるんだろうなぁ。
死んだふりとかして、僕はそれを必死で看病しないといけないんだろうなぁ。」 

そして同時に、
自分はこの世にたった一つの、特別な花を持っているつもりだったけど、
本当はただのありふれた、つまらないバラだったのだと気がつき、泣いてしまうのです。

   
そんなとき、王子さまは一匹のキツネと出会います。
寂しかった王子さまは、キツネに「友達になって」と言いますが、
キツネは「きみとは遊べない。なついてないから」と答えます。

キツネが言うには、「なつく」とは「絆を結ぶ」ということ。
そのためには、「がまん強くなること」。
毎日同じ時間に会いに来て、となりに座る。
言葉は誤解のもとだから、何も言わない。
だけど、少しずつ、近くに座るようにしていく。
そのうちに、お互いが、他の誰とも違う存在になっていく。。。

キツネは言います。
「なつかせたもの、絆を結んだものしか、本当に知ることはできないよ。
人間たちはもう時間がなくなりすぎて、本当は、何も知ることができないでいる。
何もかもできあがった品を、店で買う。でも友達を売っている店なんかないから、
人間たちにはもう友達がいない。」

それを聞いた王子さまは、次の日も次の日もキツネのもとを訪れ、仲良くなっていきました。
やがて別れの日、キツネは泣いてしまいます。
「悲しませるくらいなら、仲良くなるんじゃなかった。いいことなんかなかったじゃないか!」
そう王子さまは言いますが、キツネは答えます。
「(きみの髪の色と同じように)金色の麦畑を見ただけで、きみのことを思い出せる。
幸せな気持ちになれる。だから、仲良くなったことは決して無駄じゃないんだよ。」
   
最後に王子さまは、キツネの勧めでもう一度五千のバラが咲く庭園に足を運びます。

そして大切なことに気がつくのです。

「あれ・・・?やっぱりきみたちは、ぼくのバラとは全然違う。
外見は美しいけれど、いてもいなくても、おんなじだ。
でも、あのバラだけは、きみたち全部よりも大切だ。
自分が美しいと思って精一杯守ってあげたバラだけが、ぼくのバラなんだ。」

   
それを知った王子さまに、別れ際、キツネはこう教えるのです。
「きみのバラをかけがえのないものにしたのは、
きみが、バラのために費やした時間だったんだ。」

そして、読んだすべての人の心に永遠と刻まれるキツネの言葉が続きます。
  
「いちばんたいせつなことは、目に見えない」
   
It is only with the heart that one can see rightly;
what is essential is invisible to the eye."

王子さまの気づきは、続きます。

「花の言うことなんて、ぼくは聞いちゃいけなかったんだ。
ことばじゃなくて、してくれたことで、あの花を見るべきだった。
あの花はぼくをいい香りで包んでくれたし、ぼくの星を明るくしてくれたんだ。
ぼくは、逃げだしたりしちゃいけなかった!
でもぼくは、あまりに子どもで、あの花を愛することができなかった」

そして王子さまは、自分の星の一輪のバラのもとへ帰る決意をします。
重すぎるからだを置いて自分の星へ帰るために、
金色の毒蛇にかまれて消えて行くのです。


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