検索を理解しない人は、マス広告を作れなくなる時代。 | インタラクリ

検索を理解しない人は、マス広告を作れなくなる時代。

このことは、チャンと書いておかないといけないので、
ちょっとキビしいこと書くかもしれませんが、書きます。


CMのお尻から、検索マドでWEBへ跳ばす、というヤツ。

これを、安易に採用する「マスしかやらない人」は、
もう少し制作者として、責任感もった方がいい。


編集室で、CM映像のラストカットに貼り付けた、
検索マド(矢印は、しっかりアニメーションしたりする)が、
その先で、ちゃんとユーザーに「コネクト」してるのか、どうか。。。


総合広告代理店の広告制作者なら、
「そっから先は、自分の仕事じゃない」などと、思わない方がいい。


当たり前ですが、
CMのお尻でトバしたら、その先に対して責任が発生するのです。
それは、お得意先に対しても、ユーザーさんに対しても。


行った先も、含めてクリエィティブ、のはずだし。
チャンと行けるかどうかも、大事な広告施策そのものです。


もし、行った先に対して、興味も、関心も、スキルもないなら、
跳ばすべきではない。15秒30秒で、しっかりカタをつけるべき。
それだって、むしろ立派なことです。今どき。


無責任に、CMの尺に入らないというだけの、理由で跳ばす人。
(こういう人は、昔「入らない情報はグラフィックで」とか言ってた)
ただ流行りだというあさはかな認識で検索マドを使う人。
ユーザーに届いてこそ広告だという意識=危機意識が薄い人。
など、、事故のもとです。大事故につながります。


総合広告代理店として、請けおった業務であれば、
何億円という料金のTVスポットを投下して、
ラストカットに「ナンタラカンタラ→検索」などとつけて、
検索で「上がらなかった」「見つからなかった」ということがあったら、
賠償金ものでしょう。。。「総合」広告代理店ならば。


「バカヤロー!スポット代、弁償しろ!」と言われても
しょうがないくらいの失態です。


しかし、これを己の責任ととらえるCDなら、まだよいのです。
次から、同じ失敗はしないでしょうから。
タチが悪いのは、それは、営業とか、アイメとか、

インタラ担当の責任だろ?と、
一顧だにしないような人でしょう。


一顧だにしなくても、いいけど、だったら「検索」使うなよ、と。
仮に、得意先がそう要請しても、拒否すべきです。


安易に検索に跳ばした時に、検索結果に「出て欲しいサイト」が、
あがってこない可能性がある、という怖ろしさに、
本気で、緊張感を持って、挑んでいるCDが何人いるでしょう?
自分の知る限りでは、弊社で、2人くらいです。(←失言)


前回、紹介した事例で、私が一番「怖かった」のは、そこでした。
ただ、その恐怖を、皆が感じていたかというと、そうではない。
(まあ、マスの現場の方にそんな余裕はなかった、というのと、
WEB誘引の施策を、言葉含めて任されていたのは自分だったので
誰よりも、自分に責任があったからなのですが)


だから、リスティングの発注、検索対応のためのティザーサイト、
企業TOPからそのティザーへのリンクと、、

二重三重に保険をかけました。


今、こっちの領域にいる自分の実感としては、
もはや「検索」や「検索広告」を理解しない人は、
マス広告を作れない時代なんじゃないか、とさえ思います。


それは、なぜかというと、

アクセス経路のデータをすべて得意先が持つからです。
「何%のワクに、何GRP流しました」では、何のデータもないに等しく、
「このCMを打った日に、何というワードを経由して、何アクセスあった」
というデータに、対抗できるわけがありません。説得力ゼロ。


ここが実は、ものすごく重要で、この一点において、
広告制作者は、根本から変わらざるを得ない局面に来ていると思います。
もちろん、アクティブなユーザーがすべてではない、のは事実だとしても。


クロスメディアな媒体接触が、今の普通のユーザーにとって
ごく当たり前のリアルなのだから、クリエィティブ・ディレクターは、
広告接触の「その先」への想像力を持たなきゃいけない。


どの媒体で、接触しても、ユーザーがより詳しい情報を望む時は、
必ず、ヤフーかグーグルで「検索」するでしょう。当たり前のことです。


時代の要請、メディア環境の要請、得意先の要請、
なによりも、自分自身がごく普通に、「検索」して暮らしているのだから、
自分自身の要請でしょう。


今、生きて、生活している広告マンとして、
当たり前に配慮すべきことなのでは、ないでしょうか。


ちょっと、説教くさくなったけど、以上です。