捨てる人・拾う人。の巻き | 人生空回劇場

人生空回劇場

一生懸命耕して種を植え続けてるつもり。

コツコツ水をやって気ぃ使って日に当てたり。



だけどなかなか実を結ばない私の人生。 嗚呼、空回り。



とは言え、人生、本音と建前 紙一重。  あんまり難しく考えずにいきましょ。

朝出したゴミ盗る人と取られた人の言い分を聞いてみた
 引越しの時などには大量のゴミが出るもの。小物入れ、椅子、書籍、食器など様々だ。..........≪続きを読む≫



みなさん、クリスマスはいかがお過ごしでしたか。


私は・・・

ま、この話はまた今度。 (と引っ張る程大した話ではないけど。汗)




私が住んでるアメリカでは自分の要らなくなった物を他人が使いまわす事に抵抗がない人が多い様に感じる。

私自身もあまり抵抗がない。 捨てた物を拾われるのも自分が拾うのも。


洋服以外でも Used Shopってのが結構あって、この辺りで有名なのは 「Good Will」ってお店。(日雇い登録会社じゃないよ。)

商品の仕入れは寄付で成り立っていて、要らない物を持ち込んでも買取はしてくれない。 指定日に裏口に行くと査定してくれる人がいて、持ち込んだ物に値段を付ける。 それを正式な書類にしてくれてTax Return(源泉徴収)でその分免税して貰えるという仕組み。


ワンダフルな仕組みじゃない?

勿論お金になるのが一番だけどこの場合「寄付」というのがミソで、良い事をした気分になれる上にその分税金から寄付した分が免除されるんだから。


この寄付制度は車や雑貨、衣類なんかでも存在する。

働き始めてからは使った事がないから、利潤を得た事はまだないんだけど。



例えば、私はアメリカに来て15年位経つけど、引越しを7回してる。 ちょっと多い様にも感じるけど、アパートの契約更新の度に8%~10%位の家賃UPに2,3年もすると耐えられなくなって他を探すという感じ。




そういやこんな事があった。


一時全く知らない人(日本人)とルームシェアをした事があったのだけど、ズルイ人だったんで3ヶ月位で解消した。

預かったお金を返さなかったり、旅行に私のお風呂セットを勝手に持って行ったり。

その時は「日本人のくせに、なんてルーズなの!」と腹を立てた事もあったんだけど、今では「日本人だからちゃんとしてる。」というのは もはや神話だな、と感じてる。



そんなこんなで3ヶ月しか続かなかったルームシェアだったので、私は比較的荷物が少なくて 自分の車に荷物を纏めただけで引越しが済みそうだった。 組み立て式のFuton Bedも解体したら車のトランクにきっちり納まった。


荷物を運んだら後は掃除に戻って来るだけ。 

いや、待てよ。 荷物を運び出しながら掃除をすればもう戻って来なくて良いんじゃん。

そう思って荷物を外に出しながら、掃き掃除やら拭き掃除やら取り掛かった私。


車の横に引越し荷物を纏めて置いて、一先ず掃除に戻る。 

窓を水拭きしながら下に停めてある私の車が目に入った。



・・・んっ?


誰かが私の車の横で何かしてる。

正確には 荷物に手を入れて何かを探している様だ。


・・・お、おいっ!



窓を開けて叫ぶ。


「Hey! Hey! Excuse me! That's mine! my load!」

(ちょっと!ちょっと!すいませーん! それ私のです! 私の荷物です!」



下にいた人は悪びれる訳でもなく 私を見上げて言った。

「ああ、そうなんだ。 捨てる物を纏めて置いているのかと思った。」



・・・確かに良い物なんか持ってないけどさ。 そりゃ金目の物なんかないけどさ、ごみ扱いしなくても良いんじゃねーの。(涙)

と、ちょっと拗ね始めた私に更なる追い討ちをかける。



「ねぇ、コレとかいるの? 捨てるなら頂戴。」


何故に「いるの?」という質問から始まるのか、いい加減私の許容範囲に納まらなくなって来た。

軽くイラっとしたので 嫌味で応戦してやろう。


「要らない物はそこのゴミ捨て場に捨てるから、後で見に来て拾ってけば? それとも欲しい物を交渉してくれたら売ってあげても良いけど?」



私の軽いこんな嫌味に対してその彼はこう言った。


「ああ、それはいい考えだね! だけど、お金を払う程の物も無いみたいだし、、、夕方位に来れば何かあるかな?」


・・・もういいや。(汗)


「Oh, yes, may be」





これは2回目の引越しの時で、あまり世間を知らなかった頃の事。

その後数回の引越しを重ねる毎に こういったやり取りが繰り返される。 もういい加減慣れた。

なんたって引越し業者さんまで同じ様な事を言うからね。



私は大きなアパートしか住んだ事がないのだけど、そういう所は大きいゴミ捨て場が設置されてある。



一般家庭用はこんなんで 回収日に家の前に

ごみばこ


こうやってゴミ箱を並べておくと

ごみ収集車


こんな車がやって来て 車の横についているバーをゴミ箱にセットしたらボタン一つでゴミ箱が持ち上がってゴミを回収する。

(車の右横奥に見えるのが 車の右手前においてあるゴミ箱と同種のもの。)



私が住んでるアパートではこれと同じ様な感じ。(この画像は私んトコじゃないです。)

gabage


車の前にベージュの扉が見えるでしょ。

私の住んでるアパートでも ゴミ捨て場としてこんな感じの場所が設置されている。

多くは車の駐車場の一角を仕切ってる。  さっきのと一緒でゴミ箱に車についているバーを差して、持ち上げてゴミを収集する。 横に人がいるから 車やゴミ箱の大きさがなんとなく分かると思うのだけど、どう?


例えば、今日から年末にかけてこんなゴミ捨て場はエライ事になる。 何十本というもみの木が山積みになるから。

ギフトのラッピングがゴミになり、もみの木がゴミになり、チキンやターキーの骨が散乱して、、、ゴミ捨て場のドアに鍵がかかる。

もう捨てんな!って事らしい。(笑)


クリスマス明けは大体ドコでもこんな感じなのだけど、その時ばかりはゴミを漁ってる人は少ない。 ホームレスさん達位。 (缶ジュースの缶を集めてお金に変えてるから このときは稼ぎ時かもねー。)


だけど、どこかの人が引っ越すとなると、特に漁ってるつもりはないんだろうけど駐車場内にゴミ捨て場があるからなのか、引越しに向けて捨てた物(粗大含)が翌日には無くなっているという大掛かりなイリュージョンみたいな事が起きる。

何ならゴミ捨て第一陣と第二陣の間にキレイさっぱり無くなってるなんて事だって珍しくない。

ソファーとかね、TVとか、そんなのまで無くなってる。 電化製品は壊れたから捨ててるんだろうけど、拾った人は多分それを承知なんだと思う。 その後お金をかけて直すのか、自分で出来るのかわからないけど。


こんな感じで知らない人同士で使いまわす事が日常茶飯事なのに、それでもアメリカはゴミの量が多い。


日本も多いって言われてるし、実際そう思った。

ただ、日本は過剰包装だな、と思った。 アレが減れば一般家庭の半分位は減るんじゃないかな。 


例えば、魚を買う。

発泡スチロールのトレイに乗ってラップをかけ、値札を貼る。

それをビニール袋に入れ、更に買い物袋に入れる。

多分、一昔前の商店街で買い物風景だったら、魚屋さんでビニール袋に入れて貰ったら次はお母さんの買い物籠に入るだけだったと思う。


私だって、買い物籠を持って商店街に買い物なんて行かなくなったもんなぁ。


ダラダラ書いた挙句に結局 エコの話になっちまった。

頭では分かってる理想。 でも実行するのが難しいのが理想。


自分に甘い私にはさらに難しい今の環境問題デス。