4度目の再発 | 44才ガン科医の胸腺腫ガン漂流Operation!

4度目の再発

今日はY病院に、呼吸器外科だけ主治医のS先生と一緒に4月に転科してから2度目のCT検査でした。外来は朝から18歳の友人に駅で蹴られて網膜剥離になってしまった患者さんなども来て、大賑わい。。何とか1時に外来を終わらせたのですが、渋滞にも捕まり、病院に着いたのは3時過ぎ、水一滴飲めずに病院に着きました。まず、胸のX線を撮って、CT検査。そこでお茶を一杯飲ませてもらって少し楽になりました。そして、結果が出るまでやはり少し時間がかかって、また4時過ぎに外来に呼ばれました。。

でも、前回もそうでしたが、この1時間が自分でも不思議なくらい長くて、そして、いつの間にか何か気分が悪くなって、けっこう病院の中が冷房で涼しいのに汗がぼとぼと出てくるんですよね。。心因性の自律神経失調なんですね。。今までも、たまに急に気分が悪くなることがあって、何故だろう?と思っていたのですが、今回、この病気への恐れのせいなんだな。。とはっきりわかって良かったです。


さて、そして、また4時過ぎに外来に呼ばれました。
部屋に入るとこの前とは雰囲気が違います。この時点で、これは。。と思いました。ただ、それを打ち消す。。ということもないのですが、心臓の疾患の方は手術が上手くいって、現時点では再発もなくて、フォローもオフになりました。と告げたら、とても喜んでいただきました。

そして、また、CTの結果を先生と二人で上から見て行きました。そして、一言、「ここがひっかかるんですよね。。」確かに明らかな腫瘍が小さいですが右胸腔の一番下方の前面に2箇所ありました。。そして、前回のCTと比べてみたのですが、術後の炎症が残っていて水が溜まっていてその存在はわかりませんでした。さらにその前の2月の術前のCTでは、同じ場所にその半分ぐらいの腫瘍があるのですが、手術で術中に見える腫瘍はすべて取ったのでそこもきれいにしたはずなんだけど。。という事でした。


4度目の再発。手術で取れないことは無いけど、まだ腫瘍は小さいし、手術は体に負担もかけるので、放射線科の先生に相談しましょう。。ということになり、以下の報告書を書いてくれました。(その間に、診察中に、緊急で診断書とか書くと時間がかかって大変ですよね。。すいません。。僕も今日は網膜剥離の患者さんが来て、たくさん患者さんがお待ちなのに、紹介状も書かなければいけなくて大変でした。。なーんて話していました。)


診療経過報告書 

C病院放射線科U先生御侍史
病名 胸腺腫 
いつも大変お世話になっております。

本日CT撮影しました。右横隔膜面に5mm大の結節影を2つ認めます。

まだ小さいので様子観察と致しました。

ご評価よろしくお願いいたします。


さて。。腫瘍の再発も無くて、思いがけず心疾患にもなりましたが、それも上手くいって、あまり病気のことも考えずに幸せに暮らせたのもつかの間でした。。少しこの日記もご無沙汰でしたが。。僕の場合は連絡が無いのは良い知らせ。なのかも知れませんね。


次回の放射線科受診は12月19日です。ほんと明日にでも、この結果をU先生に見せて、お話を聞きたい!という気持ちもあるのですが、腫瘍の発達はゆっくりでまあ、急いでもしょうがないということもわかるので、また一緒に暮らして行こうと思います。


最後にS先生と一緒に、はあ、ほんとこの腫瘍を完全に治す良い方法がある良いのにねえ。。といっしょに、「ふーっ。。。」と長いため息をついてしまいました。。


治らないのはもちろん悔しいですし、辛いですが、こうして患者と一緒に頑張ってくれる先生は信頼できますし、付いて行こうと思いました。また、僕が医者の側になっても、そういう風に患者さんと接する努力が必要で大事なことだな。と勉強になりました