2回目の心臓手術 (高周波カテーテル焼灼術(アブレーション) ) | 44才ガン科医の胸腺腫ガン漂流Operation!

2回目の心臓手術 (高周波カテーテル焼灼術(アブレーション) )

さて、10月5日入院し、その日の午後5時に昨年8月と同じような説明を受けました。


1. 病名 WPW症候群(上室性頻拍の一種)(前回と違い診断ははっきりしています。)


2.手術の名称と方法
高周波カテーテル焼灼術(アブレーション)
電極カテーテルを心腔内に留置し、電気刺激を加え不整脈を誘発し、その原因となる心臓内異常部位を判定する。その部位に焼却用カテーテルを隣接させ、そこから高周波通電を施行し同部位を焼却、変性させる。
(前回と同じ)


3.効果と限界
不整脈の根治が可能であり、成功すれば薬物療法を必要としない。
成功率は95%前後である、成功しても再発の可能性は5%前後(前回3%前後)ある。 (ということで、再発率は上がっているのですが、先生の経験では、2回再発した人はいないよ…とのことでした。


4.予想される合併症
心臓血管の損傷、刺す部位の出血、房室ブロック、脚ブロック、致死的不整脈、肺梗塞、脳梗塞などによる緊急処置、手術(0.5%)
重篤な後遺症を残す場合(脳梗塞による寝たきり状態等)(0.5%未満)
死亡(海外のデータでは0.3%、当院では無し)
と、ありますが、怖いので読まなくてもいいですよー。と言われちゃいました。。でも読んじゃいますよね。もちろん読んだ上でサインしますし。先生の患者さんでは死亡した患者さんはいないが、後遺症を残した患者さんは1例いると正直に話していただきました。


5.治療予定
10月6日午後1時半より。1時間から3時間予定。(前回と違い、ある程度再発で場所は分かっているので早く終わるかも。とのことでした。)

と、言う説明を受けて、その日はやはりもしも…のことを考えてか、何ともいえない気分で過しました。最後かもしれない!と思って、入院中でお酒はもちろん飲めませんが、普段大好きだけど、カロリー高くて我慢していた、ハーゲンダッツのアイスクリームや、プリングルのポテトチップ食べてました。


そして、手術の日。覚悟を決めて手術室へ。ただ、前回の事を覚えていて、ある程度手順は分かっているので、落ち着いて手術室に向かう事ができました。
麻酔されて、今回は心臓の痛みよりも、入れた左足の根元の痛みがかなり強かったです。でも何とか我慢する事が出来て、前回より早く2時間で、手術は無事に終わりました。局所麻酔なので、逐一先生が「今管が入りました。」「もう少しで終わります。」などと、説明もしてくれて安心しました。僕もいつも手術は局所麻酔でしてるので、もう少し患者さんに説明しながら手術した方が良いかな。とも考えさせられました。

ただ、気になったのが、先生たちは真面目に会話して手術をしていたのですが、その横で同じぐらいの声の大きさで、雑談している男女がいるんですよね。。。よく聞いてみると、「この前行ったレストラン上手かったよねー。とか、今度ここ食べに行こう」と話していて、「おいおい、こっちは死ぬかもしれんと思って、手術受けてるのに、と思いちょっとムカッと来ちゃいました。でも、まさか看護婦さんじゃないだろうし、誰なんだろう?と思ったら、後で機械の操作をしている業者さんだとわかり、まあ、いつもしてる事ですし、余裕があるんでしょうけど…。でも、これも自分も気をつけなきゃいけないですよね…


と、いうわけで、2回目のためか少し余裕もあって、手術は無事に終わりました。本当に皆さんに暖かく応援していただいて今回も力強かったです!ありがとうございました。


手術後は絶対安静6時間、これがほんと動かないと腰が痛くなって辛い。。トイレも小は尿管があるから大丈夫なのですが、大は我慢して辛かったのですが、11時半に解除。ただ、まだベッド上安静で、今日の朝6時に完全開放されました。ほんと気持ちよかったです。


そして、本当は明日退院なのですが、明日はもともと僕が神経内科にかかる日で、退院日に他の科にかかるのは好ましくないらしく、(入院してる時に他の科にかかるとその他の科にかかる料金が取れず、病院が損をするので、うちの病院でもそうですが、なるべくしないようにしてるんですよね…変な話ですが。)まあ、僕も早く退院はしたいので、有難かったのですが、というわけで、今退院して帰ってきたところです。また、明日雨(台風?)の中病院に行くのがちと辛いですけど。