人気の日本共産党って、どんな政党か | 気になる映画とドラマノート

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赤ずきんちゃん気をつけて、と丸山真男の授業に出ていた庄司薫は書いた。

 

 おそらく庄司薫は、丸山真男の周囲に集まる学生たちの共産主義共鳴の姿勢に危ういものを感じていたのではあるまいか。

 


 

 赤ずきんちゃん気をつけて、とは現在国会デモに集まる「シールズ」やら「ママの会」の「日本共産党」「革労協」らの左翼思想との近親性を物語る兆候をそこここで露わにしている。そのことは、彼らデモ集団のリーダー達が心のうちに問うて見ればわかるだろう。

 


 

 瑣末な事実だが、「ママの会」は、日本共産党から車を貸与してもらって、日本共産党の名をガムテープのようなもので隠して使っています、とテレビ番組で広言していた。

 


 

 それを追及しても仕方ないがないので、日本共産党の本質がどういうものなのか、決定的証拠を書き記しておこうと思う。

 


 

 昭和36年(1961年)に日本共産党は綱領を発表をしている。その中で、次のように言っている。

 


 

「資本主義の全般的危機は深まり、資本主義的世界体制は衰退と腐朽の深刻な過程にある。

 


 

 社会主義世界体制は人類社会発展の決定的要因になりつつある。」と。

 


 

 この資本主義の全般的危機というのが、具体的にアメリカ、日本のような典型的な資本主義国の事を指してしたのは、間違いあるまい。そして、「危機が深まり」というのは、たとえば、日本やアメリカがギリシャや韓国のようなIMF管理下に置かれるような過程をたどり、やがては、ソ連のように、国家自体が消滅してしまうような自体を迎える

 

だろう、という託宣をしていたことになる。

 


 

 ところが、実際に起きたことは、共産党このように言った1961年から30年後、ソ連という国自体が消滅して、ウクライナやロシアなどに分裂してしまった。

 


 

 その時の日本共産党の声明が振るっている。

 

「歴史的巨悪の崩壊を両手をあげて歓迎する」と言ったのである。

 

 問題は「社会主義世界体制は人類社会発展の決定的要因になりつつある。」とr言った時の社会主義体制なるものの中心的リーダーは、まぎれもなく、ソ連だったということで、その絶賛ぶりにホッカムリして、日本国民がソ連崩壊のニュースを呆れて見ていた時、かつて共産党がその綱領でなんと言っていたかは日本国民がまさか知りはしまいとタカをくくって、あつかましくも、「歴史的巨悪の崩壊を両手をあげて歓迎する」と言った、その面の皮の厚さだ。

 


 

 昭和57年1982年に至っても、日本共産党ははっきりと、次のように言っている証拠の文章が残っている。1982年のこの時点では、まさかソ連が崩壊するとは予想していなかった日本共産党はどう考えていたかというと、

 


 

「日本共産党の60年」

 

「東ヨーロッパのユーゴスラビア、アルバニア、ポーランド、チエコスロバキア、ハンガリー、ルーマニアで人民の民主革命が勝利し、それが社会主義革命へ発展しつつあった。

 

ソ連が占領した地域には、ドイツ民主共和国が成立した。」と書いた。

 


 

 呆れるのは、その20年後、ソ連の言論弾圧、東ヨーロッパ各国の共産主義の国内における政治犯収容所と言論弾圧の実態が、何の洞察力も必要なく、新聞を読んでいるだけでわかるようになると、

 

「日本共産党の80年」で、日本共産党は80年の長きにわたって真実を見抜いて来たんですとばかりに、「80年」と堂々と書きながら、すっとぼけて、20年前のソ連絶賛の見方とまるで違う事を真顔で書く。

 


 

 「各国の政府はソ連に追従する政府に握られ、自主的な道の探究は弾圧されてきました。」

 


 

 これを発表したのが、1992年なので、1991年にソ連の崩壊を確認した後で、日本共産党は大威張りでソ連はひどい国だった、と言っている。

 


 

 では、日本人の誰もが、日本共産党と同じように、当時ソ連のおかしさを気付かずにいて、ソ連がいよいよ崩壊してはじめて、ソ連の悪を言い立てたのかといえば、そうではなかった。

 


 


 

「資本主義の全般的危機は深まり、資本主義的世界体制は衰退と腐朽の深刻な過程にある。

 


 

 社会主義世界体制は人類社会発展の決定的要因になりつつある。」と日本共産党が昭和36年1961年に発表するよりもさらに6年も前に、竹山道雄が「東ドイツは解放であり、西ドイツは(アメリカの)植民地だと主張されている。

 


 

 しかし、事実は、植民地西ドイツが解放されて解放東ドイツに吸収されるのではなくて、あべこべに東ドイツから西ドイツに労働者がどんどん逃げ出している」(要約)と書いた。

 


 

 すなわち、すでにこの当時、北朝鮮の国境を越えて、韓国に逃げて行く人々が後を絶たないように、東ドイツを脱出して、西ドイツに逃げ出す人が多かった。

 


 

 1958年には、当時の日本共産党のトップだった宮本顕治が党大会で朝鮮戦争についてとんでもない解釈を披瀝していた。

 

「朝鮮戦争はアメリカ帝国主義の産物であり、アメリカの軍事ブロック政策の野望を発展させる手段となった」と。

 


 

 ということは、この解釈の通りなら、当時、日本共産党は、朝鮮戦争は北朝鮮が勝利して、今頃、半島事実全体が朝鮮民主主義人民共和国になればよかったのに、と言っていることになる。

 


 

 このようなトンチンカンな政党日本共産党でも、事実、平成8年1996年には、衆議院選挙で726万票も獲得しているのだから、国民は騙しやすいと彼らが確信したのも無理がない。

 


 

 1998年の参議院選挙では、876万票を獲得した。

 


 

 昨今、安保法制は憲法違反だと盛んにテレビで解説して見せている長谷部恭男教授は、岩波新書に「憲法とはなにか」を書いている。

 


 

 そこで(日本共産党の奉ずる)共産主義について次のように書いている。

 

 「ファシズムと共産主義はいずれも公私の区別を否定する点で共通する。

 

思想、世界観の多元性を否定の上での国民の同質性、均質性の実化が前提である以上、多元的価値の共存に意を用いる必要がなくなる」とまさに日本共産党を否定している。

 


 

 そして、「冷戦の集結は、リベラルな議会制民主主義が、したがって立憲主義が、共産主義陣営に勝利したことを意味する」と書いている。

 


 

 自民党は長谷部恭男教授を安保法制の自民党側の参考人として招いて見事に逆に批判されてしまって、驚愕することになったが、おそらく、自民党の国会議員は、安保法制が当の中国共産党や北朝鮮共産主義から、リベラルな政体の日本を守るための措置であるのだから、長谷部氏なら、安保法制の意義を理解してくれると思ったのかもしれない。

 


 

 それはともかく、ケッサクなのは、日本共産党や北朝鮮好きの辻本きよみなどが、はっきりと共産主義を否定している長谷部氏と並んで、「共産主義」って、誰の事?なんの話?という顔で並んでいるケッタイな様子である。