ずーっと前のことだけど、日本のどこかの市役所に「すぐやる課」?という名前の課ができたと聞いたことがある。やたら時間がかかるお役所仕事だが、その課では仕事にすぐに手をつけるのだそうだった。

この「すぐやる」というのは仕事をする上でとても大事だなあと思う。
聞いた話だが、人間の一日というのは、けっこう「ただぼんやり考えている時間」がとても多いのだそうだ。嘘だと思うなら、自分の一日をチェックしてみるといい。

ああ、あの顧客に電話しなくちゃ・・・ でもけっこう嫌なお客さんだしな・・・面倒だな・・・ああ、このコーヒー飲んでから電話しよう・・・やっぱりこのメールを先に書くか・・・あれ、もう10時だよ。お客さんは外出されているかも・・・

あれ、こんなに汚れた皿がたまってる・・・キッチンの掃除しないと・・・ちょっとテレビ見てからにしよう・・・あらあら掃除機はどこ? ・・・やっぱり買い物先に行こうかな・・・

こんなことを考えながらたいていの一日を過ごしているのだ。

嫌なこと、やらなくてはいけないのだが先送りにしたいことを、いつまでも先送りにしていると、嫌な考えが頭の中で反芻され、不必要に大きく増幅する。
これをもし「エイヤッ!!」という勢いで一気に片付けてしまっていたら、その後そのことは忘れてしまうことができる。代わりにどんな楽しいことを考えることもできるのだ。

会社に勤めている場合、他の人の目があるし、上司にうるさく言われたりするので、嫌な仕事もババッとやっつけてしまったりする。これが在宅の仕事だと、ここには自分しかいないので、自分に甘くしようと思えばいくらでも甘くすることができるのだ。まあ、その後絞められるのは自分の首なのだが・・・

自制心と自分をコントロールする心
SOHOをするのに絶対必要な心がけである。

また、できそうにない仕事はきっぱりとあきらめるというのもそのコントロールのひとつである。