1年半あまり早期退職=無職を楽しんでいた栗原先輩だが、この1月から再就職することにしたのだそうだ。

先輩の仕事はかなりニッチな分野で経験者が少なく、普通の人なら定年が近い年齢の先輩でも求人はあるらしい。

 

「ただし、昔みたいに徹夜でバリバリ働くことはできないということは納得してもらっている」

ってことで、あくまでサポートとしての業務を気楽にやっていくつもりなのだそうだ。これまで独身で子供もいない先輩は、政府が国民に求める老後のための貯金額はとっくにクリアしている。なので、このまま年金受給まで貯金を食いつぶしても構わない生活状況だったが、一日中一人で家にいても社会との繋がりが感じられなくて不安になるので、どこか雇ってくれるところがあれば働いてもいいな・・・ と思っていたらしい。

 

日本のサイトなんか読むと、早期退職をさせられた中高年サラリーマンが、再就職先が見つからず悲惨な目に遭っているなんてよく書いているけど、先輩はその点すごくラッキーなんだな。働かなくても生きていけるけど、とりあえず働く、なんてすごい贅沢じゃないか。

 

俺は何度も転職を余儀なくされて、いわゆる出世はできずカッコいい肩書は持てなかったけど、金運だけはあるんだよな。

と自分の職業人人生を振り返り、納得している先輩。

 

学校を卒業して就職した時は誰だって、仕事運・出世運・金運も全て手に入れたいと意気込んでいたはず。

でも、生きていくうちに自分には何ができて何ができないのか、だんだんわかってくるんだなあ。

 

おっと、先輩にはもう一つ欠けているものがありますよ。それは恋愛運ラブラブというか、家庭運にっこりだ!

 

先輩が言うには、2、30代の頃は何が何でも

 

周囲が羨むような美人と結婚したい100点

という、強い野望を抱いていたのだそうだ。若い頃、同期のセールスマンで、自分より見た目も出身大学のランクも営業成績も劣る男が、アイドルばりの美貌の女性と結婚するのを見て、そう固く決意したという・・・

 

ただ、その望みは達せられることなく40代になり、ある日出会ったのが26歳年下のケメ子だった。

私はケメ子の写真は一度しか見たことがない。はっきり言ってアイドルのような美貌ではなかった。ストレートの黒髪だったので、強いて言えば、壇蜜の顔に荒いモザイクをかけたような感じ?

 

しかしその年になれば、美貌じゃなくても26歳も若い女と付き合っているというだけで周囲の男はすっごく羨んでくれるのだ。

 

その頃、先輩は幸せだった。しかし、ケメ子が30歳になった誕生日、先輩の前から忽然と姿を消した事実については、このブログをいつも読んでくださっている皆さんはご存じだろう。

 

先輩の女性の選び方は、自分の気持ちがどうこというより、他人からどんな風に見えるか に主眼を置いていたようで、それが今の残念な結果に繋がっているのではないかと思う(本人にはよう言わんけど) だいたい、いくら美しくて若くても、金遣いが荒かったり異常に嫉妬深かったり、宗教やホスト狂いだったらどうするのだ。

 

私が今思う、一番良い配偶者の条件とは、

 

日常に起きるいろんなことを相談できること

 

だと思う。お互い助け合い、お互いのマネージャーになれるみたいな関係。むしろそれができるなら、どんなブサメンでも構わないとさえ思うね。

 

今、恋人や結婚相手を探している人は、ぜひそんな観点も大事にしてみてはいかがかな。

 

 

(今日のスウェーデン写真)

 

1915年の地方新聞に載っていたという、女性向け結婚相談所の広告。

紹介される軍人の階級によって紹介料が違う。例えば:

 

見た目が良く財産がある士官は紹介料50KR(現在の価値を日本円にすると二万五千円ぐらい)

同じ条件でも財産がない士官の紹介料はその半分になる。

 

将来有望かつ青い目の伍長は2500円、ただの副伍長はなんと60円で紹介してもらえるんだそうだニコニコ

 

 

ただ、この新聞記事の出典は「冗談新聞」だそうだから、まるっきり信用はできないけれど・・・。