日本の会社に勤めると、たいていの会社を退職するとき退職金というのがあるらしいが、スウェーデンでは会社でそんなものはない。
何期か勤めた国会議員とか、大きめの会社の雇われ社長にそれに似たものがあると聞いたことがあるくらいである。
会社の退職金は、その会社の売り上げ金額によるもので、今の日本みたいに失われた30年なんて言っていると、1990年前後のバブル・バブル直後時代と同じ額の退職金はもらえないのはうなづけるし、公務員の退職金も当時と同じではない。
コロナのおかげで、一部の会社では状況はさらに悪くなっているようで、旅行関係など大きめの会社でも賃金カットとか言われている。そして、私の世代に人たちには更に悪いことに、定年退職前に倒産してしまうとせっかくの退職金が貰えないということもあるらしい。
学校を卒業した後、一生同じところに勤めて退職金が貰えないなんて・・・
ちなみに日本の職場でも退職金制度がないところもある。
だいたい、退職金ったって、元はと言えば自分の収入であったものを雇用先が代わりに貯めて運用してくれているだけのものなのだ。 つまり、自分で貯蓄し運用していたら、同じようなもんだ。ただ、その人自身の金融リテラシーが問われるだろうけれど・・・。
日本の退職金制度はつまり、「ここにずっと長く勤めたら、X千万円まとめてあげるよ」と言われて、若い社員をこき使うためのものだ、と聞いたことがある。なるほどねえ。転職が当たり前で、転職しなくてはむしろ昇給しないのが普通のスウェーデンで、退職金制度がないのはそのせいなのね。
手元にあるお金は全部使っちゃう、という人には、退職金制度はありがたいものなのでしょうね。
ちなみに、今は色んな会社の給与やボーナス、退職金が、ネットで検索できます。もちろんそんなものは人によるので、だいたいの概算でしかないけれど。
私が大学新卒で勤めていた、一部上場企業も、ちゃんと載っていますよ。恐る恐る調べてみると・・・
部長の年収が950万円
退職金は25年勤めて1300万円
が相場という口コミが載っていました。
あのな・・・
ああ! あの時退職しなければよかったー
とは、全然思いまへん!
月200時間も残業して、一生を費やした結果がこれかーい
あそこの会社で部長(支店長)になるのって、本当に大変なんですよ。いい大学を出て、若い頃から骨身を惜しまず残業して、それでも運が良くなければなれない。
私がずっと勤めていたって、絶対部長にはなれなかったと思うし、ずっと勤めていたら、たぶん子供も作れなかったし、それなのに家も買えなかったと思う。
ああ~ 恐ろしや、恐ろしや・・・
でも、元はといえば、いけないのはデフレなの。1990年代前半の時点で、こんな長いデフレが続くと誰が予想していただろうか?
今はただ、願っている。コロナが一日も早く収束して、新しい時代が始まること。そして若い人達が、希望を持って暮らせるようになること。
ただ、昔私をいぢめた、タバコのヤニ臭い目が血走った上司や、風俗好きの嫉妬深いデブや、醜いくせに見合い結婚した妻にDVしていた先輩とかが、貧困老年になってラブホテルの掃除のバイトをしていたりしてたら、なんとなく面白いと思う。
(今日のスウェーデン写真)
もうすぐバレンタイン! 気が付いたらピンクの物が手元に。
バレンタインなんて、私がスウェーデンに来た90年代にはほとんど知られていなかったのに。最近は、花やチョコレートを贈りあうのが当たり前になりました。
こちらでは、女性から男性へ、ではなく、恋人同士がプレゼントしあう日ですよ。
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